見出し画像

【知識】販売士という資格について

みなさんは「販売士」という資格をご存知でしょうか?
私がはじめてこの資格を知ったのは、当時70くらい店舗があった、チェーンストア型のスポーツ用品小売業に新卒入社したときのことでした。新卒1年目に、会社として推奨していたため、同じ店舗の先輩や同期と中野の専門学校まで出向いて3級を受験した思い出があります。
流通業では、一定の知名度がある印象ですが、あまり名刺などでは見かけたことがないので、その有用性を改めて調べてみました。

1.販売士とは

販売士という資格は、一般社団法人日本商工会議所が主催する、流通・小売業に関する知識と技能を評価する資格。1級から3級まであり、それぞれ求められる知識・技能のレベルが異なる。

  • 1級販売士|流通・小売業の経営全般に関する高度な専門知識を有し、経営戦略の立案・実行、店舗運営のマネジメント、マーケティング活動の企画・推進など、経営に携わる人材

  • 2級販売士|販売促進の企画・実行、店舗・売場の包括的なマネジメント、従業員の指導・育成など、現場管理者として活躍する人材

  • 3級販売士|接客マナー、商品知識、販売技術など、販売業務の基本的な知識・技能を有し、販売員として活躍する人材

2.販売士資格のメリット

販売士資格を取得することで、以下のようなメリットが得られる。

  • 専門知識・技能の習得|販売に関する幅広い知識と技能を体系的に学ぶことができ、自身のスキルアップに繋げることができる。

  • キャリアアップ|販売士資格は、昇進や転職に有利に働く資格です。特に、1級販売士は、管理職や経営層への登竜門と言える。

  • 自身の成長|販売士資格の学習を通して、論理的思考力、分析力、問題解決能力などのビジネススキルを向上させることができる。

  • 業界での信頼向上|販売士資格を持つことは、業界内で自身の専門性を証明することになり、顧客や取引先からの信頼を高めることができる。

3.販売士資格の活かし方

販売士資格を活かす方法は様々。以下に、いくつかの例を紹介する。

  • 小売業でのキャリアアップ|販売士資格を活かして、店長やスーパーバイザーなどの管理職を目指すことができる。また、専門知識を活かして、コンサルタントやマーケターなどの職種に転職することも可能。

  • 独立開業|販売士資格を活かして、自身の店舗をオープンすることもできる。

  • 販売士講師|販売士の知識と経験を活かして、販売士の講師として活躍することもできる。

  • フリーランス|販売士の知識と経験を活かして、フリーランスとしてコンサルティングや研修などを提供することも。

4.販売士合格に向けた学習方法

販売士合格には、体系的な学習が必要。以下に、いくつかの学習方法を紹介。

  • 通信講座|通信講座は、自宅で自分のペースで学習できるというメリットがある。

  • 独学|参考書や問題集を使って、独学で学習することもできる。

  • 予備校|多くはないが、予備校では、専門の講師による指導を受けることができる。

5.まとめ

販売士資格は、小売業で働く人にとって、キャリアアップやスキルアップを目指す上で非常に役立つ資格。自身の目標に合わせて、適切な級を取得すると、周りからの信頼獲得や自信にも繋がる。

私自身、実は2006年に1級まで取得はしたのですが、その後流通業から離れてしまったため、あまり活用する機会がありませんでした。
経営コンサルタントとして、支援先への提案のために、改めて知識をブラッシュアップしたいと考えていたところ、先日、東京商工会議所のブラッシュアップセミナーに参加する機会がありました。
私の勝手な印象ですが、販売士資格を活用し、独立されている方に今まで出会ったことがなかったのですが、ご参加されていた方は支援先もお持ちで、セミナーや講師としてもご活躍されている先生方でした。
9月まで定期的にセミナーが開催されるので、私自身もより良い提案ができるように、日々研鑽しようと心を新たにした出来事でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?