浪費癖の要因が、”衝動性”にあるとは言い切れない。「自滅する選択」からの回避方法について
「浪費癖や先延ばしを止められないのは、ADHDの衝動性を抑えられないから」と書籍やネットで書かれていることが多いです。
浪費癖のある人が、みんな発達障害かというと、そうではありません。
結論として、人は多かれ少なかれ目先にとらわれる衝動的な生き物。
その結果、浪費癖(ギャンブル含む)による借金、肥満、先延ばしして仕事等の失敗など、「自滅する選択」をしがち。
誰しもハマりやすい選択だけに、改善する方法があります。
なぜ、”自滅する選択”をしてしまうのか、それを説明するのに2つの法則を取り上げます。
1つ目は、”パーキンソンの法則”です。
一言で言うと、「時間もお金もあったらあっただけ使いがち」ということです。
詳しくは下記のサイトをご覧ください
2つ目は、行動経済学から”双曲割引”です。
一言で言うと、「目先の利益(誘惑)を重視し、将来の利益を軽んじる」ということです。
挙げた2つに限らず、心理学などの書籍を読むと、そもそも人は”基本的に面倒くさがりで、目先の利益に囚われやすい生き物”だと言えそうです。
そのおかげて、頭を使って楽をする工夫をしたり、飢えから逃れて生き延びて繁栄してこれたと思っています。
昔は娯楽も少なく、やることもある程度決まっていたので良い方に働く場合が多かったと思います。
ところが、現代はネットやゲームなど誘惑も多く、悪い方に働くことが多いようです。
改善策について、私が実践して有効だった手は、”自縄自縛”です。
決して、自分を縄で縛るドMへの勧めではありません(笑)
仕組みや工夫で、やりがちな行動を制限するということです。
今でも、給与が振り込まれた銀行口座のお金はほぼ全て使います。
かつての私であれば、貯蓄はできていないのですが、今の私は貯金だけでなく投資もできています。
その理由は、給与が入った翌日に、勝手に貯蓄する口座と投資する口座に自動振替されます。さらに毎月決まった日に積立投資がされて簡単に現金に戻すこともできません。
クレジットカードは使用上限を低くして、払えない額の借金はできないようにしています。
浪費癖のあるうちは、クレジットカードを出来るだけ持たない方が良いです。
ポイント狙いや必要があって持ったとしても1枚までにしましょう。当然、上限は設けて。
ダイエットに関しては、ダイエット仲間を作る。また専属の栄養士をつけるなど監視を入れることが有効です。
私は専属の栄養士をつけて、日々食事のアドバイスをいただいています。
またアイスや菓子パン、インスタントラーメンを家に置かないようにしています。
食べたければ、わざわざ外に出る面倒が発生します。
仕事の場合は、こまめに30分・1時間単位で締め切りを設けて実行すること。
タイムアタックで仕事をこなしていく方法です。
スマートウォッチのバイブで知らせてくれるようにすると便利です。
そして、記録に残しておくと自分の能力が向上したか把握できます。記録を更新したら達成感も味わえます。
うまくいかないのは発達障害の特性だけが原因とは言えないケースがあります。
視野を広げて、一般の人に向けた改善方法も試してみる価値があると思います。
改善方法を知るために、書籍や身近な人にも相談してはいかがでしょうか。
(参考)今回のnoteを書くにあたって参考にした本
貯蓄率の低さと肥満傾向を書かれていたり、ギャンブル・喫煙・酒の消費行動について書かれていたり、人のとっては耳の痛い話があります。
それだけに意識したら、将来が幸せになる可能性は上がると思います。
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