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自動運転時代の立ち寄りビジネス!? |利便性は人の思考能力を低下させる。

休日に車で遠出するのが好きで、Googleナビをよく使います。スマホを車載ホルダーに置いてナビを設定。あとはナビに言われるがままにそのコースを走っていく。

普段通らない道なので、自分であまり考えず、ナビに言われるがまま。渋滞予測や到着時間が早くなるよう優先的に道を案内してくれるので便利です。時々、こんな道通るの?ってくらい狭い道や裏道も走らされます。

今日もそんな感じでドライブしていてふと思ったのは「わざわざこっちの道行かなくても、真っ直ぐ行った方が道が広いし、数秒くらいしか時間かわらないんじゃない」って。少し考えれば分かるのに、言われるがままに走るので考えずに従っている。

その時、私は少し「恐怖」を感じました。

「言われるがままに従う」

「自分で考えていない」

この2つのキーワードやばいなと。

ナビをセットして家を出て、目的地までの道のりはナビに操られるわけです。ナビを使う目的は「迷わずに早く目的地に到着する」です。目的地までの過程は私たちはあまり気にしていません。

例えば、有料道路に乗っても乗らなくても5分も違わないのに、有料道路に乗せられる(設定で優先度を変えれば大丈夫ですが)。目的地が遠方であればなおさら何も思わず有料道路に乗ってしまいます。

そんな経験ありませんか?

少し妄想じみてますが、同じように目的地に行くまでに優先的に「通らせられる場所」があったらどうでしょう?

家を出て30~40分くらいしてトイレ行きたいなって思ったら、ちょうどコンビニが見えて立ち寄れた。ラッキーなんて思うかもしれません。でも、それはナビが「この人は車に乗ったら30~40分くらいでコンビニに必ず立ち寄るというナビデータを元に予測して、それくらいにコンビニを通るように誘導していた。」だったとしたら。まぁ、これは運転者にとっては良いことなんで問題ないかもしれません。

ちなみに、ビジネスの面で見るとトイレに行くことで、コンビニ立ち寄る=買い物をする確率が高くなります。極端な話かもしれませんが、コンビニがGoogleなどのナビプラットフォーマーにお金を払い「優先的にこの店に案内する」という契約を結んでいたらどうでしょう?

私たちは、ナビに言われるがままに契約されたコンビニの前を通り、トイレに立ち寄り、買い物をするかもしれません。

今は自分で運転しているので思いつきで道を変えたりすることができますが、シェアライドの自動運転の時代になったらどうでしょう?

目的地をスマホでセットして後は乗ってるだけ。時々ナビがタイミングよく「トイレに行きたくないですか?」とか「この先にあるたこ焼き屋さんは人気店ですよ。」とか言うと、搭乗者は「トイレ行きたいし、小腹も減ったな」とスマホで経由地を選択して、立ち寄るかもしれません。

話しかけるタイミングと内容は「搭乗者のスマホから取れる行動履歴データ」でAIが予測していたり、その立ち寄る店はナビプラットフォーマーと契約してる店だったとしたら。

これはビジネスチャンスにはなるかもしれませんし、搭乗者の視点からすれば良いサービスだとは思うのですが「操作・誘導されてる」とも捉えられます。そこに自分の「意思や考え」というのは入っていません。

人は便利になればなるほど思考能力が低下してしまう生き物です。

私はそこに「恐怖」を感じたのです。

そんなことを思いつき、「ビジネスになる可能性ないかな?」と考えながら、「でも操作されるは嫌だな」とも考えながら、ナビに言われるがままに目的地に着いた土曜日の昼下がりでした。

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