耳から伝わってくるもの

映画PERFECT DAYS の感想の投稿で出会ったこんぶさんのコンブラジオを時々、聴いている。
PERFECT DAYSというタイトルに関しての違和感は、言われれば確かに私の中にも違和感がある。完全性というイメージには、余白がなく、生まれてくるものがないように思う。この映画は、実に多くの方が自分と重ねていくような作用がある余白が多い内容であったと思う。そういう意味でも映画そのものの内容とタイトルとが繋がっていないような感覚になる。

こんぶさんも語られていたように日本の茶の文化が代表されるように、不完全なものの中にもののあわれ、美しさを求めていく文化が日本にはある。
それは言葉にも表れており、全て言わなくても物事が伝わっていくという文化。一方の西洋文化においては、全てを伝えないと伝わらないという文化の違いが背景にはあるのかもしれない。

もちろんどちらがいい悪いという話ではないが、その違いを意識することで、新しい発見があるように思う。

こんぶさんは長年、NYにお住まいになっていたようで、異文化という視点で日本の言葉や文化を語られており、高い知的なセンスを何だかとても謙虚に淡々と語られているのが心地良い。

https://youtu.be/OIhQ4TpWS-E?t=45

話は飛ぶが、長女と次男が、毎週、12分程度でPodcastをはじめたと聞いている。その内容は定かではないが、次男の風と水のエレメントで響き合える長女が、なかなか言葉化できない次男自身が気持ちを整理できるよう導いてくれているように思う。

長女が写真家と始めたPodcastを聴きはじめた。
タイトルから家庭にある季節のもので料理を味わう楽しさが伝わってきた。
毎回、写真家葉子さんと一緒に、素材の仕込み、調理、味わうと二人の会話と笑いで進んでいく。

Ep.2 蕗といわし - 7時までには帰っておいでよ | Podcast on Spotify

編集がほとんどされていないため1時間を超える長さになるが、Ｙou-Tubeのように目で画像を追うことがないため、かえって音を通して状況を想像するようになり、結果として調理のコツや裏テーマ等のポイントが自分の中にしっかり入ってきたのが新鮮であった。

蕗のあく抜きや鰯のさばき方、生ごみの処分の仕方など興味深く聴いた。
インスタグラムには、調理している写真や出来上がりの写真が掲載されている。

長女は6室天秤座という仕事、健康の部屋に太陽、木星、水星、火星と個人の惑星が連なっている。そして5室の娯楽、楽しみの部屋に金星、9室山羊座で天王星と海王星が合でカルミネートしており、4年前に突然に新しい世界に飛び込み、そこでの出会いを通して自分の料理の力量を少しづつ育んでいける場と出会ってきたことと見事に重なっている。

長女は以前から、料理を通して人と関わり、そこでお互いが育んでいけるような場を求めていると語っていたことがあった。
まさにそれは海王星的な要素を含んでおり、その目標に対して変革の象徴である天王星が働いていく。海王星と天王星が山羊座にあるということも地道な積み重ねが仕事に着実に反映されていくことを象徴していると思う。

子の声は今も大きく蕗の薹