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「中途入社」と「父」と「駅伝」

今日、「神田潤一衆議院議員を励ます会」を開催した。
東京で初となる政治資金パーティーだ。

会場には、私の青森2区の前任でご講演をいただいた大島理森前議長のほか、根本匠予算委員長、小倉將信内閣府特命大臣、小泉進次郎先生など、沢山の議員の方においで頂いた。
その会の最後、私がご挨拶させていただいた中に、「今、1期目の政治家として心がけていること」として3つことを挙げさせていただいた。
「中途入社」と「父」と「駅伝」である。

1.中途入社
私は前職で、23年間勤めた日銀を退職してITスタートアップのマネーフォワードに転職した。
46歳での「中途入社」である。
中途入社は当然、新入社員とは違う。
前職での経験を含めて、即戦力として期待されて入社し、垂直的な立ち上がりが求められる。
当然パフォーマンスが悪ければ、即刻クビになることを覚悟しなければならない。
40代半ばでの転職ならなおさらである。

翻って、私は今、52歳で1期目の衆議院議員である。
1期目だから「新入社員」かというと、それは違うと思っている。
30代や40代前半なら、「新入社員」として、これから少しずつ国会議員としての経験を積んで徐々に力を発揮していけば良い。
でも、51歳で初当選した私は、「新入社員」ではない。
「中途入社」として、これまでの経験を活かして貢献する即戦力として期待されている。
当然議員としての経験は浅いのだが、過去の専門知識や前職での経験によって、議員としての経験の浅さを補うだけの貢献が求められている。
1期目だからといって新人のつもりで大人しくしていたら即刻クビ、と思って日々、働いている。

2.父として
私には、大学生の長女と中学生の長男の二人の子供がいる。
父として、彼らには幸せな人生を送ってもらいたい、と思う。
ただ、このままいけば私たちや私たちの親の世代よりも厳しい世界に生きなければならないかも知れない。
地球温暖化、少子高齢化、国際平和の動揺など、その予兆は既に現れている。
何とかそうした問題を解決して、彼らには幸せな国、住みやすい地球を残してあげたいと思う。
それが、我々の世代の責任だと思う。

国会議員として、目の前の課題に対して難しい判断が求められることも多いが、その時は、10年後、20年後の子供たちの世代のために何をすれば良いか、という判断基準で選択するようにしている。

3.駅伝ランナー
私は中学、高校、大学を通じて、陸上競技の長距離の選手だった。
中でも最も魅了されたのが駅伝である。
毎年のように青森県の駅伝チームの代表になったし、最後は箱根駅伝に出るために大学を留年した(予選会で落選し、夢は叶わなかった)。
駅伝は、個人競技の陸上競技の中で数少ないチーム競技だ。
チームの心が一つになった時、不思議と、自分達の実力を超える走りができることがある。
前のランナーが素晴らしい走りをして中継所に飛び込んできて「頼んだぞ!」と言われてタスキを渡されたら、不思議と勇気が湧いてきて、思いがけない走りができることが何度かあった。
駅伝の醍醐味である。

私は去年、大島理森先生から、その駅伝のタスキを受け取った、と考えている。
大島理森という我が国が誇る最高峰のランナーから、38年間の汗が染み込んだ重い重いタスキを受け取って走り始めたところだ。
大島先生の「想い」のこもったタスキ。
不思議と勇気が湧いてきて、昨年からほぼトップスピードでスタートダッシュを続けている。
いつまでこのスピードが続くかわからないが、もう少し、このまま走り続けたい、と思う。
そして、私の受け持ちの区間を必死で走り抜いて、全力のラストスパートで次の走者にタスキを繋いでいく。
私は束の間、そのタスキを預かって走っているのであり、受け持ちの区間を、大事に、しかし全力で走り抜くことが私の使命である。

「中途入社」と「父」と「駅伝」。
そんなことを思いながら、日々の仕事をしている。

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