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20/21 スキージャンプ女子W杯 個人第8戦 Rasnov レビュー

男子は予選ではなかったので、女子の方を書いていきます。

まずはこちらをお読みください↓

風雪強しRasnov

暖かすぎて人工雪が作れず、開催が危ぶまれていたRasnov。どういうわけか、この日は大粒の湿った雪が強く降りしきり、風も強く冬景色でした。

#ジャンプに雪は沢山いりません

また、注目のKramar(AUT)がコロナ陽性の疑いがあり、出場停止となりました。

#オーストリアチームの感染率

だいぶ沙羅に有利な展開になりつつある中、競技が進みました。あまり雪が降らない地域のRasnov。おそらく雪が降る中での競技は初めてだったのではないでしょうか。

ブロアーと呼ばれる、風で雪を吹き飛ばす機械が他の開催地と比べて小さく、間隔も広かったように見えます。

そのため、雪が強く降っていた選手は、かなり助走の滑りが悪かったのではないでしょうか。そのため、多くの選手がK点に届きませんでした。

やはり、プレビュー通り風の向きが上と下で違い、風とテレマークが順位を左右する結果となりました。

また風が上と下で突然繋がったりもし、ビッグジャンプを決める選手がいました。Bjoerseth(NOR)の1本目とPingkenig(AUT)の2本目はすごかったです。

リザルト↓

Kriznar今季2勝目

普通に沙羅が勝つのではないかと、試合展開を見ていて思いました。

#甘かった

ジャンプの状態がすこぶる良いKriznar(SLO)が2本とも素晴らしいジャンプを決めて優勝しました。

特に1本目は有利な条件を味方につけ、2位と6.8点差をつけることに成功し、1本目で勝利を手繰り寄せることに成功しました。

2位に高梨沙羅。同じくすこぶる良い状態の中、1本目は僅かに風に翻弄されましたが、2本目のジャンプは完璧。しかし、ここにきてテレマークを入れることができず、勝利を逃しました。

プレビューにも書いていますが、テレマークを入れるのがやや難しいジャンプ台。1本目も2本目も減点されてしまい、ここにきて飛型点での負けは悔しいでしょう。

3位にOpseth(NOR)。Hinzenbachから良い状態を保持しこの日も表彰台を獲得。特に2本目は3段高いゲートを活かし、HSに迫るジャンプを見せトップの得点を叩き出しました。

ほぼプレビュー通り、Hinzenbachから同じメンツの表彰台ということになりました。

今日もこの3人を軸に戦っていくことになるでしょう。少し力が抜けています。Daniela(AUT)が2本目のジャンプを揃えたり、Lundby(NOR)が1本目のジャンプを揃えられると、表彰台が見えてくるかもしれません。

勝つのはKriznarか沙羅でしょう。

日本チーム

伊藤有希が12位。1本目は悪天候、悪条件に飲み込まれて20位と出遅れましたが、2本目のジャンプは失敗なく良かったともいます。あのジャンプが2本揃って、尚且つラージヒルであれば、表彰台も近づいてくると思います。

丸山希が18位。伊藤有希と同様に1本目は悪条件、悪天候に飲み込まれましたが、2本目は全体で8位。ジャンプの状態は悪くなさそうですが、やや空中でツッコミすぎのように見えます。もうちょっとスキーと身体の距離が離れている方が、良さが出ると個人的には思います。

勢藤優花は34位、岩淵香里は予選落ちとなりました。この日は悪天候なので、整った条件なら2本目に進出して欲しいですね。

BS1で放送

今日も18時半から女子はBS1で放送があります。一戸さんの素晴らしい解説もありますが

こちらで副音声配信もやっています。

平日の18時半なので、仕事帰りの方も多いかと思いますが、テレマークが決まれば、高梨沙羅の優勝が見れると思います。


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