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ディスカッション

今日は初めての授業だった。授業のタイトルは弾圧の演劇(Theater of the oppressed)。ここでの授業は生徒を中心に進むのが特徴だ。

4人のグループを作り、自身の弾圧の経験を共有する。それらは、人種差別や男尊女卑、体罰など権力者とそれに屈する人のワンシーンだ。その後20人ほどのグループでそれらを共有し分析する。その後のシーンを演じて5分くらいで再現する。

これらすべてを生徒主体で半日かけて仕上げていく。英語しか話せない環境に少し困惑しつつ、親から弾圧を受ける娘の兄役として劇に参加した。劇など経験はないが、チャレンジを見過ごして後悔はしたくなかったので良い決断だった。生徒がリーダーシップを発揮して、配役、セッテイング、セリフなど次々決めるのを目の当たりにして密かに外国を感じていた。

さらに、日本の授業と違うところは、事実ではなく解釈を学ぶ所にあった。日本の授業では、歴史や数学を学ぶとき、先生や生徒がそれに対してどう思っているかはわからない。

討論をすることで、自分の外の世界に触れることができる。外の世界は自分の経験やバックグラウンドから切り離されたところからやってくる。それを繰り返すうちに、全く新しい考えや視点が気がついたら身についている。

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