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心を耕す園芸を。

4月1日。
HPをリニューアルオープンいたしました。


ちょっと前はこんなこと考えていなかったのですが、、、
この数ヶ月にプライベートでも世の中的にもジェットコースターに
乗せられたかのような、様々なことが起き、目まぐるしい日々を過ごしていました。それでもどこか、冷静に一つ一つ受け止めていくことができたのは、私には心に決めた仕事があり、そして植物とともに過ごす喜びを知っていたからでしょう。

はじまりは、小さなベランダからでした。
まだ当時、幼かった子供がお昼寝をしている間、ぽかぽかと南向きで陽当たりのよいベランダに出て洗濯物を干していると、ひらひらと舞い込んできた真紅の花びら。
ふと見ると、隣のベランダでは真っ赤なゼラニウムが咲いていました。
その赤い色に誘われるように、ベランダに出る度にちらっと隣を見ていると、水やりをし、時々はさみで枯れた葉を取り除いているまだ若い女性の姿が。
それは、それは、とても幸せそうで満たされた素敵な表情。
花に負けないくらい輝いて、美しく。
それまで、植物とは無縁な生活をしてきた私ですが、まるで魔法にかかったかのように、近所のお花屋さんを覗いてみたり、思いきって花を買ってみたり、、、
あっという間に植物に魅了されるようになりました。
植物を手にすれば、また花を咲かせたい!と次から次へと欲が出て、そしてどうしたらもっと花を綺麗に咲かせることができるの?と疑問もわいてくるものです。
今のようにインターネットで手軽に情報を得ることができなかったため、手探り状態で園芸本を読み、園芸店に通い、育て方を聞いたり……
そして気がつくと、園芸愛好家から、プロの園芸家へと、園芸を職業とする仕事をするようになっていました。
あれから20年以上。
たくさんの人と植物を語り、たくさんの植物を育ててきました。最初に植物と出会った頃と比べると生活も時間の使い方も大きく変わりましたが、限られた空間、限られた時間の中で植物と暮らすライフスタイルは今でも続いています。
それは、植物がいつも心を開いて自分を示してくれ、そして私に寄り添うように生活を共にしてくれたから。

ジュリエッタ詩

当時の私の想いを書いた文章です。
その当時は、ガーデニングは5、60代くらいの時間も経済的にも少し恵まれた主婦の趣味のガーデニングで、男性や子供達が園芸を楽しむ場面もない時代でした。なので敢えて弊社の最初のパンフレットには敢えて、男性の姿も登場させました。
これからの園芸は若い男性も子供もお年寄りも楽しむようになるだろうと、、、。

人2

人1 

当時としては、疑問をもたれながら、、、、(笑)
2003年のことでした。
それから、家庭菜園ブームがやってきてあっという間に男性たちも園芸の世界に。
やっぱりね、、、笑。
そして、食育ブームがやってきて「花育」という言葉も生まれ子供たちも植物を育てるように、、、やっぱりやっぱり!!
私が植木屋さんではない、造園屋さんでもない、植物をメインにした庭の「植栽」の植物選びやメンテナンスができる人になりたい、と思ったのは、1990年代のことでした。実は、まだ子育て中でもあり、朝から晩までの庭づくりの監督もできず、やむなく、お客様と庭づくりをつなげる仕事と、その後の花壇作りのお手伝いをお互いの都合のつく、主婦がまぁまぁ自由が効く時間帯にと、、(笑)
植栽ガーデナーとか、グリーンディレクターとか、いろんな名前をつけては仕事をしていた頃でした。本当は、男性と一緒に現場に出て仕事がしたかった。
でも、同時に私にとっては家庭も子供も大事だったから。
後悔をしたくなかったから、、、とにかく、皆が家を出た瞬間に飛び出して、子供が学校から帰ってくる時間に一度戻り、そして塾や遊びに出かけた後に現場に戻り片付けをして、そして爪に泥が入ったまま、お米を研ぐ毎日。
遅くとも18時過ぎには食事が毎日のことでしたから、、、、
そして家人が寝静まった夜中に勉強をしたり講座の準備をする毎日。
超忙しい毎日でしたが、とても幸せでした。好きな仕事ができている幸せ。
やりたいことが次から次へと湧き出てくる幸せ。
自分でいられる時間を持てる幸せを得たのですから。

そして法人にして園芸の仕事を本格的に。
メインは、講師や講演、そして執筆などになりましたが、やっぱり初心に戻っての植栽の仕事に力を入れ始めたのは、2015年くらいから。やっぱり私はちゃんと土に触れていないとダメな人なんだな、と思い返して。
そして園芸療法は、当初から変わらず、私のライフワーク。
園芸療法も様々な施設での試みを経て、今は高齢者施設にて行っていますが、20年近い時間を経ています。
そんなことを思い返しながらのこの20年、頭の中でいつも考えていたことは、、

「なぜ人は、園芸をするのだろうか?」

そんな想いをずっと心に留めて機会があるごとに講演などでは
人が求めるものの究極は幸せになることであり、そんな気分にさせてくれるのが園芸であるというようなことを語ってみたりしたのですが、、、

ようやくひとつの答えに到達しました。

人は、園芸を通じて、土を触ることで、自分の心を耕しているんだと。

先生やお母さんに草取りしなさ〜い!!と言われて渋々庭に出て草取りをするのは園芸ではないけれど、、
自ら外に出て、ああ、なんて可愛らしいお花。 なんという名前かしら?
少し枯れそうだけど、水をやらなきゃ、、、! 土が痩せてきているせいかしら?花が小さくなっているわ。肥料が必要かな?? 新しい土に取り替えてあげたら元気になるかしら????
様々な想いに駆られながら、自主的に、自ら手を差し伸べて行う行為が園芸。楽しみにしている誰かのために花を咲かせよう。綺麗な花が咲いたらあの人に届けよう。今日は一日土に触り、汗を流してなんて気持ちがいいんだろう。
明日もやることがいっぱい!!
早く寝よう。明日が楽しみ、、、、、最近よく寝れるわ!食欲も出てきた。
ちょっとたくましくなった???

誰かのために、そして自分のために
心を耕すガーデニング。


これからの月日をかけて、しっかりと伝えて広めて行きたいと思います。
私がそうであったように、ガーデニングが
皆さんの心を豊かにすることができると思うから、、、

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園芸家 国吉純のライフスタイル・ガーデニング
心を耕すスペシャルメソッド

是非ご覧ください。

https://www.juliniwa.com

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