不可能犯罪

副業の方が落ち着いたので、アマゾンプライムで名探偵コナンを観た。
コナン君って、そこそこ、
『それは、誰がどうやっても不可能でしょ』
って、トリックがある。

2000年放送のシーズン5、エピソード27。
全体通しての話数だと第155話
「水中の鍵密室事件」

小五郎のおっちゃんが学生時代に下宿していたアパートの管理人さんに孫の様子が最近、おかしいと相談されお孫さんの部屋に行くと玄関は施錠され、密室状態のアパートの風呂場で手首を切って亡くなっていた。

部屋の鍵は室内にあった亡くなったお孫さんが大学の卒業制作で作った模型の水が溜まっていた穴に落ちていたけど、鍵の穴部分にトイレットペーパーで作ったらしいこよりがついている以外は不審な点は無し。
その他の合鍵は管理されていて持ち出し不可能。
天窓が15cmほど開いていた以外、窓も玄関も全て施錠され侵入不可能。

色々あって、コナン君が推理で導き出した密室トリックは、犯人は被害者を殺害後、玄関から出て施錠。
飼っているカブトムシにトイレットペーパーで作ったこよりを結び、そのこよりの端に部屋の鍵を付けて、ドアの横のメールドロップから室内に入れる。

被害者が作った卒業制作の模型に前もってカブトムシが好きな匂いをつけておく。
室内に入れられたカブトムシは、その匂いの元にに近づいていく。
匂いの元にカブトムシが辿り着くと、模型の水が溜まった部分にトイレットペーパーでできたこよりが浸されて、こよりは溶けて鍵が室内に残る。

カブトムシは暗い室内から、隣の家の庭にある照明の光につられて少し開けて置いた天窓から出ていく。

これが、この事件の密室トリック。

何百何千回とやれば可能なのかもしれないけど事件本番と、目暮警部たちに「これがこの事件のトリック」と説明する際にやった実験の2回やって2回とも成功って…

絶対、不可能だ。

この話はアニメオリジナルらしいけど、このトリック。
製作前に見せられたディレクターとか、その他のスタッフさんは、

「思い付いたことはすごいんだけど、これを放送するの？」

みたいにならなかったのか？

97年放送のシーズン2、エピソード18。
全体通してだと60話にあたる
「イラストーター殺人事件」

こっちは原作あるのでマンガ・アニメ両方観たけど、こっちもこっちも不可能犯罪だと思ったけど、軽く超えてくるものがあるとは。

第1話のジェットコースターがトンネルに入って暗闇になってる数秒から十数秒の間にヒモをピアノ線に変えたネックレスを自分を捨てた恋人の首に引っ掛けて首を切断して殺すトリック自体、不可能なので初志貫徹とも言えるか。

金田一少年の方のトリックも結構、無茶なのあるけど、コナン君のトリックの無茶さは方向性が違うと言うか…

とりあえず、アマゾンプライムに加入していて暇つぶしを探してるなら、
「イラストレーター殺人事件」「水中の鍵密室事件」
観てもらえると。