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政治の道への第一歩として、キュービックを卒業し、秋田県男鹿市に移住して、稲とアガベで街づくりに携わります!


はじめに

直接ご報告ができていない方もいて恐縮ですが、表題の通り、8年半お世話になったキュービックを卒業して、秋田県男鹿市に移住します!
稲とアガベという、心から共感する新たな挑戦の場と巡り合うことができたので、来年からそこで挑戦します。
この意思決定をするにあたり、本当に多くの方にお世話になったので、感謝の気持ちも込めて、どんな背景でこの決断に至ったのか、綴らせてください。

世界を少しでも良くしたかった

私は幼い頃から、七夕の短冊に「世界平和」と書くような子どもでした。自分が今こうして幸せに生きられているのは、本当にたまたま運良くここに生まれたからにすぎず、だからこそ、自分の人生は少しでも世の中を良くすることに繋げたいとずっと思ってきました。
キュービックに入社したのは、まず自分自身が本質的に人に向き合う「ヒト・ファースト」のカルチャーを体現できる人になりたいと思えたこと、そしてそんなキュービックのようなカルチャーを持つ会社が世の中に広がることで、「そんな働き方があったんだ」と思ってハッピーに生きられる人が増えたり、世の中からしょうもないサービスが淘汰されていったりして、社会が少しでも良くなると思えたからです。

キュービックの内定者時代に、入社理由をプレゼンした時の資料。きっと聞き手の皆さんは「??」って感じだったと思う。

自分の人生を見つめ直す

キュービックでは、内定者時代から一貫して採用人事を担当させていただきました。長期インターンの採用・キャリア支援・新卒採用に携わる中で、若者が意思を持って自律的に社会に出ることで、この日本社会の低迷を若い世代から盛り上げられないかと思い、長期インターンの仕組みをもっと社会に広めたいと思うように。そこから長期インターンの人材紹介・導入支援を新規事業として立ち上げました。 私が立ち上げた長期インターン紹介サービス「ドットインターン」は、本当に強い思いとこだわりを持って、誰よりも自分が価値を信じてやれたと思っています。
しかし、やっていく中で、サービスの質にこだわればこだわるほど利益率が悪くなることや、本当に価値を届けたい対象に届かないこと(単純に力不足)、それらを飲み込んでまずは数字を積まないと…と思ってしまったこと(社長や上司はそこは見なくていいとずっと言ってくれました、これも私の心の弱さ。)、その先に未来が変わるイメージが持てなかったこと、など、どんどん「本当にこれがやりたかったんだっけ、、?」とわからなくなってきてしまいました。 そこで、改めて自分の人生を懸けて何に命を燃やしたいのか?もう一度考え直してみようと思いました。

↓ドットインターンに挑戦した時のnote。この時の思いは今でも本気で強く思っているし、学生のキャリア支援は個人的にずっと関わっていきたい。

「食わず嫌いの克服」を掲げ、政治と出会う

当時26歳だった私は、たった数年しか経験していない「都内ITベンチャー企業の人事」という経験に思考をロックされており、その延長線上にないキャリアは全く考えていませんでした。そんな時、ミライフの佐藤雄佑(スケ)さんに、キャリアと人生を見つめ直すセミナー「ミライフキャリアデザイン(MCD)」に声をかけていただき、参加することになりました。この時は、具体的な目標を決めることができず、めちゃくちゃ葛藤したのですが、当時のメンターである赤平さんに「今まで苦手とか嫌いとか思ってたものも食べてみたら」と言っていただき、「食わず嫌いの克服」という旗を立てました。
それから、今まで本当は興味があったけど勉強してこなかったことをやってみるなど、とにかく色々食べてみようと思いました。 そこで、兼ねてから興味があった環境問題や貧困問題などを学ぶために、本を読んだり、バングラデシュに行ったり、色々と行動をしてみました。その中で、「政治」という手段は世の中を大きく変えることができうると学びました。なんとなく政治に興味を持ち始めたため「政治に興味があります!」と発言してみたところ、今度はいろんな方が、政治家の方を紹介してくださったり、勉強会に誘ってくださったりしました。(本当に人に恵まれすぎている…)

↓その中で私が一番影響を受けた本。MCDの最後に、吉成さんが紹介してくださった本です。

「首長になる」と決めてみた

中でも、ICCのご縁でジュンペイとパクリサさんに紹介してもらった「サムライ塾」は、この2年間の自分にとって本当に大きな学びの場となりました。政治をはじめ、世界は今どうなっているのか、なぜそうなっているのか、過去どんな歴史があったのか、覇権はどう移り変わってきたのか、未来はどうなるのか、など、様々な角度から学び考える社会人向けリーダーシップ塾「サムライ塾」では、自分の無知を再認識し、自分は何者でもないということがわかると共に、だからこそこれから何者にでもなれると思えました。政治に可能性を感じるとともに、日本政治を中央から変えることの難しさなど課題もたくさん見えました。そこで私がピン留めしたのが「首長」でした。地方自治体のトップなら、政治の面白さ、難しさ、影響力を手触り感を持って感じられるのではと思いました。

↓サムライ塾はこんなところ。政治は私じゃなくても良いかもしれないけど、そんなこといったら私じゃなきゃいけないことなんて何もないので、一旦やると決めてみた。

本気でコミットしたい場所探し

ではどこの首長になるのか?と考えた時、まず「自分だったらどんな人に自分が住む場所の首長をやってほしいか?」と考えました。「地元だから」とか「選挙的にやりやすいから」とか「このエリアってアツいよね」とかじゃなく、本気でこの街をよくしたいという思いを持ち、実際にその街で街づくりを行っており、「この人に首長をやってほしい!」と街の人から推薦されるような、そんな人にやってほしいと思いました。
つまり自分も、本気でこの街をよくしたいと思えるエリアを見つけよう!ということになったのですが、自分が本気でコミットしたいと思える地域を、日本全国から探すのはとても難しく、かなり苦戦しました。が、少しでも可能性がありそうなイベントには顔を出し、自分でも様々な地域に足を運び、自分が「ここでなら本気で頑張れそうだ」と思える場所をずっと探していました。

↓POTLUCK FESでは、久しぶりの再会もたくさんあり、その後にもつながるとても良いイベントでした!この時はまだ「地域関連で何かやりたい!」だったなぁ。

稲とアガベとの、運命的な出会い

そんな時、ICCのご縁で出会った「稲とアガベ」という会社の代表である岡住さんとお話する機会がありました。そこで彼が目指していること、実際にやっていること、これからやろうとしていることをお伺いして、その全てが、自分がやりたいと思っていたことと繋がり、ビビビッときました。
そこから丸2日間、稲とアガベと、その拠点である秋田県男鹿市について徹底的に調べました。 調べれば調べるほど共感することが多く、2日後には岡住さんに、ぜひまた話がしたいと連絡しました。 2週間後に話す予定を約束したところ、たまたま知人(パクリサさん)が「今度イベントで男鹿に行くよ」と声をかけてくれ、その場で予定を調整し、出会って3週間後には、秋田県男鹿市に降り立っていました。 3日間、稲とアガベに関わる方とたくさんお話をさせていただき、ますますこの会社で働きたいと感じた私は、帰る前に岡住さんと話し、まずは地域おこし協力隊インターンという制度を使って働かせていただくことになりました。来年1月には、秋田県男鹿市に移住します。

パクリサさんと、稲とアガベの皆さん!パクリサさんが繋いでくださったご縁に感謝しかない…

なぜ「稲とアガベ」なのか

ではなぜ、稲とアガベなのか。
稲とアガベがやろうとしていることは、私が挑戦したいこととほぼ完璧に合致していました。
私は、地方政治に携わる前に、まずはその地に根差した企業で街づくりをしたかった。また「街づくり」が目的ではなく、魅力的なサービスやプロダクトをベースにして、そこから広げていく方が私には向いていそうだなと思っていました。そして、行政と関わる機会がありつつ、既得権益に対して何か風穴を開けるような取り組みができたら最高だなと思っていました。
以下に、稲とアガベがやろうとしていることを、自分の言葉でまとめてみました。(ちょっと自分の解釈も入ってるかもしれません。笑)重なりすぎて衝撃です。

稲とアガベがやろうとしていること

長期:男鹿市を「日本酒特区」にし、男鹿でなら清酒製造免許がおりるようにする
日本酒(清酒)は法律で、免許が無いと製造することができません。そしてその免許は、戦後一度も新規で発行されていません。せっかく美味しくて、世界で戦える可能性のある「日本酒」というプロダクトですが、このままでは絶対数は減る一方で、日本酒産業を盛り上げることは難しいでしょう。法律を変え、参入規制の壁を壊すことで、若い醸造家が活躍する未来をつくろうとしています。
男鹿市が日本酒特区になれば、日本中から酒造りをしたい挑戦者が男鹿に集まり、たくさんの新しい蔵ができるはず。そうすると、世界からも「Japanese SAKEを飲みたいならOGA!」と言って、人が集まるようになるはずです。非常に可能性がありそうだとワクワクしています。

短期:男鹿駅徒歩15分圏内エリアに、人が集まる理由になるコンテンツを作る
日本酒特区になった時に、街が廃れていては意味がありません。まずは男鹿に人が集まる理由を一つひとつ作っていきます。既に稲とアガベでは、醸造所・レストラン・ラーメン屋・食品加工場兼セレクトショップの事業を展開しており、来年には、宿・ジンの蒸留所・スナックなどを作っていく予定です。街にある物件を購入し改装し、次は何にしていこうかと考えるのは、とてもワクワクします。

稲とアガベ醸造所は、旧男鹿駅の駅舎を改装して作られています。駅から歩いてすぐなので、とっても立ち寄りやすい!駅も改装されていて、すごく綺麗なんです。空が広くて気持ち良い〜!

「クラフトサケ」について

また、清酒製造免許がおりないため現在稲とアガベでは「その他醸造酒」の製造免許を使ってお酒を作っています。既にある酒蔵の免許を譲り受けることもできますが、それだと本質的な課題解決にはならない。そのため、免許取得に向けて取り組みつつも、今の免許で作れるお酒そのものを、新しいカテゴリとして確立しようとしています。その名も「クラフトサケ」。
「クラフトサケ」とは、日本酒の製造技術をベースとしたお酒、または、そこに副原料を入れることで新しい味わいを目指した新ジャンルのお酒です。
私はもともとこの「クラフトサケ」が大好きで、初めて飲んだとき「こんな飲みやすい、美味しいお酒があるのか!」と感動したことを覚えています。このクラフトサケも、世界で戦えるプロダクトだと思っているので、日本だけでなく世界中で、この美味しいお酒を飲んでもらえるように、貢献したいと思っています。

↓岡住さんは、「クラフトサケ」を広めるために「クラフトサケブリュワリー協会」を立ち上げて、その会長もやってます。

将来的には、男鹿市長を目指して政治の道に進もうと考えていますが、まずは男鹿の街を愛し、街をより良くするために、自分にできることを全てやるつもりで挑戦します。
東京生まれ東京育ちで、いきなり秋田県男鹿市に移住することになるのですが、不思議と不安はあまりありません。本当に挑戦したいことに挑戦できるチャンスをいただき、心からワクワクしています。

最後に 関わってくださった全ての皆さまへ

最後に、このように社会のために貢献したいと思い、行動できるようになったのは、これまで私に関わってくださったすべての方のおかげです。本当に心から感謝しています。

本当に多くの成長機会をいただき、わがままもたくさん聞いていただき、また私が働く上で一番大事にしている価値観「ヒト・ファースト」を教えてくれた、キュービック。
常に自分は何者か問われ、たくさんの挑戦者に刺激を受け続け、また稲とアガベとの出会いのキッカケにもなった、ICC。
自分の視野を広げるキッカケをくれた、MCD(ミライフキャリアデザイン)。
自分は何者でもないということと、だからこそ何者にでもなれるということを学ばせていただいた、サムライ塾。
どんなときも、挑戦を応援してくれる家族・友人。
すべてが繋がって、今の自分があります。本当に、心から感謝しています。
こんなに素敵な方々に恵まれたことが、私が社会に対して頑張ろうと思える原動力です。

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このnoteを読んで、少しでも応援したい!と思ってくださった方、ぜひ稲とアガベの美味しい商品を買って、食べてみていただきたいです^^
ちょうどマクアケで、ラーメンの袋麺のプロジェクトが始まっていたり、アルコールとノンアルコールで同じ味を楽しめるドリンクの開発を行なっていたり、酒造りで余った酒粕を活用した調味料「発酵マヨ」や「発酵ケチャップ」など、お酒が苦手な人も楽しめるプロダクトもたくさんあります!もちろん、お酒も最高に美味しいので、酒好きな方はぜひまずはお酒買ってください!ふるさと納税もあります!

稲とアガベ 公式ネットショップ

↑お酒以外にも、発酵マヨ・発酵ケチャップも超美味しいです!✨

おがや 塩ラーメン(袋麺)

↑いま絶賛マクアケで募集中!発酵マヨセットや、ラーメン専用お酒とのセットもあります🍶

ふるさと納税

↑「今年、あと1万円分どうしよう」と思っているあなたへ!本来なら男鹿でしか買えないOGAラベルも、ふるさと納税なら手に入ります✌️

Non-Alchemist / Alchemist

↑ノンアルとアルコールで、同じ素材・同じ味を楽しめるというコンセプトのドリンク!見た目もオシャレで、お酒が苦手な方もいるパーティーにピッタリ!🍷


長くなりましたが、「失うものもないし、とにかく挑戦してみよう!」ということで、秋田県男鹿市「稲とアガベ」にコミットすることを決めたので、ぜひ皆さん、男鹿に遊びに来てください🥰
一緒に何かできそうな方、お気軽にご連絡ください!💁‍♀️
また定期的に東京に帰ってくると思うので、皆さん是非キャッチアップさせてください〜!


🌾稲とアガベのことが気になった方へ

稲とアガベ CEO岡住さんの創業時のnote

↑めちゃくちゃ面白いです。岡住さん凄すぎる。

稲とアガベ CFO翔太さんのnote

↑そしてその岡住さんを支えるCFOの翔太さんも超すごいです。読み応えありすぎるnote。

SAKE AWARD レポート

↑私が担当したSAKE AWARDの初代優勝が稲とアガベ。この企画で岡住さんとご一緒させていただいたことが、この後ジョインするキッカケになりました。

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