分かりやすい授業=良い先生ではない。
生徒と話していると、
「あの先生の授業は分かりにくいから」
っていう言葉をよく聞きます。
生徒からしたら、分かりやすいに越したことはないでしょう。
でも…
分かりにくい授業をしている人、全員が悪い先生なのでしょうか?
私はそうは思いません。
もちろん、指導力不足で解説が分かりづらいのはNG。
先生としてはかなり残念ですね。
ただ、「分かりづらい」にもいろんな種類があるんですよ。
指導力のある先生もあえて、「分かりづらい授業」を行うこともあります。
実はこれって、「生徒に考えさせる授業」なんですよ。
生徒が思考停止でも分かるような授業は一見素晴らしいように見えますが、これからの生徒のことを考えると良い授業とは言えないですよね。
本当に良い授業っていうのは、生徒の考える力を伸ばす授業。
「理屈は置いといて、こう解けばいいんだよ。」
なんて授業が素晴らしいはずがありません。
分かりにくい授業は生徒にはしんどいはず。
でも長期的に考えれば、分かりやすいぬるま湯の授業よりも、この「分かりにくい授業」の方がずっと生徒のためになります。
おそらくこういう先生は感謝されることはありません。
この素晴らしい授業の効果が発揮されたとしても、
「分かりにくい授業だったなぁ」
で終わってしまうのですから。
「分かりづらい授業」のすばらしさに気づけるのは、自分が指導する側に回ったときです。
とは言っても…
私たちのような塾講師は別ですけどね。
間近のテストで得点取らせるのが仕事なんだから。
でも、生徒の思考力まで奪わないようにしないといけないです。
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