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第3回:特化セヨ

「幅広く深く」
僕の趣味における掟である。
それ故、たくさんのことに着手し、深く耕してきた。
アイドル、ジャニーズ、釣り、ダーツ、ラジオ、テレビ、お笑い、スロットetc…
興味を持ち始めてから時間をかけて、知識を増やし、楽しみ方を自分の中で多様にしてきた。
全ての趣味において、最初は自己完結で楽しんできた。
好きなアイドルが出ている番組なら、コンテンツを問わず全てを網羅し、
先輩から教わったダーツは、マイダーツを購入し、一日12時間投げ込んだ。
わき腹を痛めて病院に行き、「原因はダーツを12時間したことです」と伝えた。
医者は何を思っただろう。
僕にとってはそんなことどうでもよかったりする。

趣味がたくさんあるおかげでたくさんの人と繋がりを持つことができた。
会社の人と遊びに行ったり、大学時代は後輩や先輩も巻き込んで良く遊びに行った。
何人も僕の世界に引きずり込んだ。
彼らの世界に取り込まれることもあった。
その繰り返しで僕の趣味=知識はトコトン深まってきた。
と同時に、楽しみ方も自己完結ではなくなった。
なによりそこが嬉しかったのかもしれない。

趣味がキッカケで得た知識や技術は多種多様で、
生活の至る所で活用や応用ができた。
noteを始めるうえで最初に言っておくべきだったのだが、
僕は偏屈で曲がった人間である。「変人」とはよく言われたものだ。
活用の仕方というのも少々、クセがあると自分でも感じる。

大学4回生時の就活では、必ず直前まで芸人の漫才やラジオを聞いた。
おかげで饒舌に対話ができた。
中でも、千鳥の漫才を聞いた後のグループディスカッションは目に見えて効果があった。
役割を決めた後のギクシャクした雰囲気の中でも、
雰囲気を和やかにする喋り方が自然とでてきた。
ノブが大悟にボケを聞き返す言い方というのは、就活対策の本に乗るべきだとさえ感じていた。
僕が関西で就活をしていたという環境があってのものかもしれないが、
ディスカッション後の役員からは必ずと言っていいほど声をかけられた。

日常生活においても、
周囲の人となじむスピードを褒められたことがある。
無論、自分自身は無意識である。
思えば現在の職場でも、転職して4日後に部長に言われた、
「ずっと前からいる気がして、(慣れ慣れしくなってしまうから)申し訳ない」
は、忘れることのできない誉め言葉の一つである。
なんせ部長とは信じられないほど趣味がよく合う。
仮面ライダー、エヴァンゲリオン、昔のサッカー選手についても話した。
スロットに関しても持論を話し合った。
この場合に限らず、いつも現状や結果から過程を辿るのだが、
趣味がもたらした影響というのは計り知れない。

僕は趣味に対しての掟を持っているが、
これはあくまでマイルールであり、広くなくても深くなくてもそれは趣味だ。
仕事が趣味、趣味が仕事の人もいるだろうし、
普遍的で気付かず、潜在的に趣味としている場合もある。
どうあれ、それをしている時間や自分が好きであることに変わりない。
どんなに認められなくても、周囲から貶されても、
胸を張って、自信をもって、それが好きだと言うべきだと思う。
広がる世界に歯止めきかせて小さくいるより、何倍だってかっこいい。
暑苦しくても、ダサくても、なんでもいい。
それがかっこいいから。

さて、みなさんの趣味はなんでしょうか。
なんでもいいんです、特化セヨ!

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