バッハの小宇宙
アラフォー、ピアノをやり直す
ピアノの話はnoteでは初出しになります🎹
長年の大切な趣味として続けているピアノですが、
長野への転居をきっかけにちゃんと先生に習うことにしました。
先生につくのは実に高校2年生ぶりです!
「Back to Basic=基礎に立ち返る」をテーマに据えて、
長年の我流で怠けに怠けた手を鍛えるため、
定番のハノン、ツェルニー、それに加えて最近左手強化のためにバッハのインベンションを始めました。
深みにはまりそうなインベンション
そしてこの久しぶりのインベンションが難しいんだけど面白くて!
最近バッハの世界観にすっかりはまっています✨
幼少期はバッハに限らず基礎練習はとにかく退屈なものです。
単調な繰り返しで大した達成感もなく、とにかくやらされてる感満載。
でも大人になると、そもそもの取り組む姿勢が違うから、難しくてキーっとなるけどその中に楽しさや奥深さを見出す心の余裕があるというか。
この「インベンション」、ホントに奥深いです。
一曲一曲、よくもこんなに緻密な構成を考えられるなぁ~と感心してしまいます。単音で、ペダルも使わずにこんなに音の広がりと厚みがだせるなんて、さすが音楽の父!
インベンションで繰り返される主題の展開は、規則的なパターンで展開する幾何学模様のようなイメージ。バッハの曲は理系なんです私の中で。
弾けば弾くだけ理解が深まるけど、同時にいつも新たな難しさにも直面する感じは、
追いかけて~追いかけても~つかめないものばかりさ♪
って感じ。
(チャゲ&飛鳥『太陽と埃の中で』←大好きな曲💕)
バッハの時代背景
バッハの時代はまだピアノがなくチェンバロ(正確にはピアノはバッハの晩年に試験的に出始めたそう)だったので、実はバッハの作品の中にピアノに向けた曲は一曲もないんだそうです。
チェンバロはエレクトーンのように鍵盤が二段なので、バッハの曲をピアノで弾くと左右の手がクロスしたりして指回りも独特。
なので、どう弾けばうまく指が回るか、なめらかにつながるかを考えさせられます。
またテンポや強弱の指示がないので(※原典版の場合)曲全体をどう弾くか、どう構成するかも演奏者に委ねられます。
今私が持っているのは原典版でその指示のないものですが、スラーのつけ方や装飾音の指示も楽譜によって違うので見比べると面白いです。
普段楽譜の指示通りに弾くことになれているので、ある意味正解があるようなないようなバッハの曲には戸惑いましたが、そんな多様な解釈があるのもまたバッハの魅力だなーと思います。
ところで、このバッハの曲の解釈について、youtubeなどでは様々な楽曲分析(=アナリーゼというそう)、また説明本が出版されています。
私も先生からお借りして分厚い説明本(=トップ写真右)を少しだけ読んでみました。
なかなかな専門用語とボリューム💦
その解釈本の中で、私の乏しい表現力ではとても言い表せない、このバッハの壮大な世界観を見事に表現されている一文がありました。
「1曲ずつがこの上なく完成された音楽のミクロコスモス(小宇宙)」
そうそう!小宇宙!!
この底の知れないワクワクする感じがまさにバッハの音楽であり魅力だと感じます。
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私は音楽の専門家ではないですし、正直難しい解釈は分かりません。
でも時を超えて、軽く楽器を超えて?、現代で私たちがこうして手に取って演奏できているのは本当に奇跡的なことだなーと思います。
(ちなみにバッハの時代は日本では江戸時代、徳川家が治世していた頃になるんですって)
この素晴らしいバッハの手引書の力を借りて、こつこつ練習頑張ります!
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