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日経チャレンジ4日目=要指導医薬品について

今回は、薬についてのお話です。
皆さんは、お薬をネットで買ったことありますか??
私はあります。処方薬も一般薬もネットで買えるのに、「要指導医薬品」と呼ばれる分類のお薬は、必ず薬剤師での対面指導が必要となっています。

1.薬の販売に残るアナログ規制

薬剤師によるオンライン服薬指導によって、患者は医師の判断が必要な「処方薬」を自宅にいながら手に入れることができる。個人の判断によって薬局などで購入できる薬は「一般用医薬品」と呼ばれ、こちらもネットで購入が可能だ。ただ、処方箋が不要=使用は個人の判断であるにも関わらず、オンライン購入が不可な薬がある。それが「要指導医薬品」という分類の薬だ。こちらは薬剤師が常駐する店舗での対面販売しか認められていない。

2.要指導医薬品とは

2013年、薬のネット販売の一律禁止を違法とする最高裁の判決が出た。そのため、すべての一般用医薬品はネット販売が解禁された。しかし、個人での購入が認められているものの、処方薬に準じた慎重な販売を促す仕組みとして取り入れられたのが、この「要指導医薬品」になる。

3.薬販売をデジタル完結へ

最もリスクが高いと考えられる「処方薬」のデジタル対応は、医師の判断+ビデオ通話を使った薬剤師の服薬指導だ。患者はこのステップを踏めば、自宅にいながら薬を手に入れることができる。
一方でリスクが最も低い「一般薬」のデジタル対応は、薬剤師や登録販売者による患者とメールのやりとりだ。患者は薬剤師などとメールの往復すれば、ネットで薬を購入できる。
リスクがこの中間にある「要指導医薬品」のみ、対面での薬剤師による服薬指導が残されている。個人で手に取れる分、薬の乱用防止が必要など理由は様々ある。いずれにしてもアナログ対応ありきではなく、デジタル原則に即して、薬の販売についてもデジタル完結を目指すべく検討を続けてほしい。


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