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あと1ヶ月で読みたい積読本10冊

先日ふと思い立って、読書メーターの中の「読んでる本」と「積読本」を整理した。

読んでいるつもりだったけれど、もうずいぶん長いこと読んでいないからこれは「積読本」に戻そう、というものを戻して、「積読本」からも、昔図書館で借りて今は手元にないものや、母の本棚から勝手に持ってきたけれど戻したものを「読みたい本」に戻したりした。それでようやく、登録してある積読本は200冊から140冊くらいまで減った。減ったところで、140冊(ちなみに読みたい本は700冊超ある)。Twitterでは3000冊を超える積読をしているひとを見かけたりしたので、それほど多いほうではないとは思うが、実際に買ったのに読んでいない本が140冊もあるのは、自分でも「買った本を読んでから次を買いなさいよ」と思う。

いまは一時的に海外暮らしの身なので、それほど積読は増えないが(どちらかというと読みたい本ばかりが増えていく)、この前の年末年始に一時帰国した際には、溜まっていた欲望が爆発するように、大量の本を買ってしまった。当然そのすべてを持って帰ることはできなかったので、そのまま積読になってしまった本もたくさんある。

いまは手元にない積読、つまり日本に置いてきてしまった本たちのことを考えてもしょうがないので、ひとまず手元にある積読の話をしよう。もうすぐ引っ越しを控えているので、それまでに読んで日本に送らなければならない本がそれなりにある。今回はそれらについて話したい。

川内有緒『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』集英社

親友にして読書好きの同志である紫乃が貸してくれた。以前ひとから譲ってもらった『パリの国連で夢を食う』の話をしていたら、同じ著者のこの本がおもしろいのでぜひ読んで欲しいとのことで送ってくれた。本を送ってくれる友達がいることはほんとうにありがたい。

茅田砂胡『天使たちの課外活動10 レティシアの奇跡』中央公論新社

これも紫乃が送ってくれた。茅田砂胡先生の三天使のシリーズは小学生からずっと追いかけている。この前の9巻は電子で買って読みかけにしているので、それを早く読んでしまわないことには10巻に辿り着けない。10巻も電子でも買ったが、やはり紙のほうが読みやすいので、紙の本が手元にあるうちに読みたい。

凪良ゆう『汝、星のごとく』講談社

こちらも紫乃が送ってくれた。共通の友人たちとの間で「おもしろい本がある」とのことで話題になっていたら本屋大賞を取ったのでびっくり。凪良さんの作品は『流浪の月』を読んだことがあるだけだが、それがとてもおもしろかったので、期待値は高い。

恩田陸『夜果つるところ』集英社

こちらも紫乃が送ってくれた。恩田陸は大学生のころにけっこうはまって、けっこうな数を読んだが、あまりにも著作が多いのでそれでも半分も読めていないと思う。だんだんどれが読んでてどれが読んでないのか分からなくなってきた。なんせ書くスピードが速すぎる。これも『鈍色幻視行』との二か月連続刊行だものな。

恩田陸『鈍色幻視行』集英社

こちらも紫乃が送ってくれた。先に挙げた『夜果つるところ』との姉妹作。ハードカバーで650頁もある。読み応えがありそうでわくわくする。たぶん読み始めたら一気読みできるタイプだと思うので、逆に読む時を選ぶ。この2冊が読めたら「紫乃と美甘の読書会」で恩田陸回をしたい。

ディーリア・オーエンズ、友廣純訳『ザリガニの鳴くところ』早川書房

何年も前に買って積読していたら、文庫化されてしまった。そういうこともある。これは「紫乃と美甘の読書会」で年始に話した、「今年こそ読む積読本2024」のうちの1冊でもある。映画化もされているので、映画とどちらを先にするか迷っている。

アンドレイ・クルコフ、沼野恭子訳『ペンギンの憂鬱』新潮社

学生時代に沼野恭子先生の授業で紹介されていて、ずっと読みたかったもの。夫が持っていたので持ってきてもらったが、いかんせん版型が大きいので引っ越しで持っていくのは断念した。そうは言っても新潮クレストブックスの装丁はすごく好き。紙もいい。

アルベルト・アンジェラ、関口英子・佐瀬奈緒美訳『古代ローマ帝国 1万5000キロの旅』河出書房新社

これは夫が持ってきた本で、おもしろそうだったので読んでみようと思った。しかし字が詰まっているうえに分厚い! いま版元のサイトを確認したら品切れ・重版未定だったのでそれなりに貴重な本ということになる。これまで歴史の本は苦手意識があり、あまり読んでこなかったが、ヨーロッパで暮らしているとそこかしこにローマ時代の痕跡があり興味が湧く。新しいことを知るのはわくわくするもの。

LINNEA STERTE ≪Une rainette en automne (et plus encore…) ≫ Les Éditions de la Cerise

去年アングレーム国際漫画際に行った際に気になっていて、現地では買わなかったものの、その後家の近くの本屋さんで見かけて購入した。スウェーデン人の作家らしい。わたしが持っているのはフランス語版。英語からの翻訳とのことだけれど、もともと英語で創作をしているのか、重訳なのかは不明。絵本のような形式の漫画(と言っていいのだろうか)。同じ作家の≪In-Humus≫という本もポスターを見て以来気になっている。


Auriane Velten ≪AFTER®≫ Gallimard

去年の秋くらいに本屋さんで見つけて衝動買いしてから積読になっている。ユートピアSFものっぽくて、表紙のバオバブの絵に惹かれて買ったのでほとんどジャケ買いと言っても良い。もはや一ヶ月では絶対に読み終われないだろうということはわかっているけれど、今年の目標の一つである「フランス語で本を読む」を達成するためにも、読む努力はしておきたい。


これらを全て読み切ることができれば(というか読み切らなくても送り返さなければいけない日は来るけれど)、手元にある紙の本はほとんどなくなる。それがちょっと心もとない気もするけれど、また一時帰国する機会があるまでは、しばらくの我慢だ。電子書籍で積んでしまっている本を読むとしよう。

いつか機会があれば、日本に置いてきてある積読本の話もしたい。


毎月読んだ本や観た映画を記録しています。

「紫乃と美甘の読書会」では本好きなふたりが本にまつわる様々なテーマで隔週でお話しています。

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