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ルバーブの農家さんを訪ねて感じた地球のピンチについて

先日八ヶ岳にあるサンフレンド農園さんを訪問してきました。こちらの農園は八ヶ岳の麓1100mの富士見高原にあり、有機栽培で真っ赤なルバーブ、「ルビールバーブ」を生産されています。

ちなみにルバーブってあまり知られていない野菜ですよね。ルバーブは日本名がショクヨウダイオウといわれる野菜で、大きな葉っぱをすけている茎の部分を食べます。味は酸味があり、柑橘がない時などには柑橘の代わりに使ったり、ジュースはもちろん、加工品でジャムやパイなどをよく目にします。肉食文化だった欧米では、水溶性、不溶性の食物繊維が豊富で、ビタミンcも豊富なこのルバーブは昔からよく食べられていて、食卓の必需品だったそうです。

2年前にサンシャインジュース のお店にこのサンフレンド農園の三井さんがお立ち寄りくださって、ルバーブを八ヶ岳で作っている人がいるという事を知りました。もともとルバーブを使ったジュースは作りたかったですが、生産している方を知りませんでした。出会えたことがとても嬉しくて、昨年初めて八ヶ岳産のルバーブを使わせてもらってジュースを作って多くのお客様にご好評いただきました。これまでタイミングが合わず農園に伺うことができていなかったのですが、先日8月下旬に初めて伺うことができ、ルバーブが育っている八ヶ岳の畑を見てきました。

調べてみると、そもそもルバーブは大正から昭和のはじめ頃に食事でよく肉を食べる外国人宣教師が、繊維とビタミンの豊富なルバーブを、信濃町の一部の農家の方に依頼をしてつくってもらったのが始まりで、それ以降、長野県が産地となるはじまりだったそうです。
ルバーブの原産地はシベリアで寒い地域で栽培されていて、サンフレンド農園の三井さんに聞くと、1年を通して寒暖差のあるエリアが栽培に適していて、長野の八ヶ岳は標高も高く、1日の中でも朝夕と昼間で寒暖差もあって、その寒暖差がルビールバーブの赤い色素をだし、生命力を与えて力強く育てるそうです。

畑に訪問した日はまだまだ夏日で10時過ぎくらいに到着し、畑でルバーブをかじったりしながら様々な話を伺っていたのですが、その途中も暑いですねーといいながら汗がだらだら流れていました。見ていると暑すぎ、ドライすぎで乾燥してしまって灼けてしまっているルバーブが沢山。三井さん曰く「今年は本当に大変で今まで約20年程ルバーブ栽培をやってきて、ここまで暑い日が続き雨が降らないことはない」と。そもそも朝晩にぐっと寒くなり、また冬場と夏場も寒暖の差があることが良いルバーブ栽培の為の条件で、八ヶ岳も本来8月でも朝晩は15度程まで気温が下がるそう。でも今年は朝の時点で30度を超える日が続き、そして雨も降らないこの気候にルバーブがついていけなくて悲鳴を上げてしまっているそうです。


ルバーブからのメッセージで、間違いなく地球温暖化はどんどん進んでいて、もう自分たちの生活に大きな影響を与えるほどの所にまで来ていることは明らかでした。温暖化の影響で氷河が溶けて海水面が上昇しているというニュースは耳にするけれど、体験があまりできない。でも、今回のルバーブ畑での体験は地球は間違いなく温暖化していて、生態系への影響や自然環境への影響が大きく出ています。

今回のルバーブ畑で感じた地球のピンチをお客様にも知っていただきたく、今回スペシャルジュースでルバーブを使った「サワールバーブ」というジュースを作りました。このジュースの売上、1本あたり100円を森林再生アプリweMORIを使い森林アクションへの寄付にあてさせていただきます。微力ではありますが少しでも地球生態系の保全につながればいいし、ジュースを飲んでいただくお客様からのドネーション
繋がると嬉しいです。合わせてお客様にはできるだけマイボトルやマイマグでジュースを楽しんでいただき使い捨て容器の使用を減らす事もお願いしたいです。サンシャインジュースではご自宅からマイボトルをお持ちいただければジュースのディスカウント(400mlであれば100円、1Lであれば500円)も実施していますし、店頭では何度も使うことのできるガラスボトルの販売もしています。

実際に農家さんを訪ねて身近に実感した温暖化。植物を始め生態系の変化をみても、進路や時期がずれた大規模な台風が来るのをみても、海水温が明らかに高い事をみても、もう明らかです。少しでも多くの方がまずは意識を変えるきっかけを持ち、きちんと情報を得て、出来る事を見つけて小さなことでも行動していくのが重要じゃないかと思います。ぜひ、今年の暑かった夏も乗り越えてくれたルバーブのジュースを飲んで、地球温暖化をリアルに感じ、「何ができるのか」を考えてできることから少しずつやれていければいいですよね。そんなわけで、地球について考えるおいしいルバーブジュースできました。

#stayjuicy

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