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*言の葉trip* 忘れじのゆくすゑに波を巡る

寄せては連れて 
あなたはどこへ ゆきますか

連れては寄せて
あなたはどこに ゆきますか

想いか 便りか
まだふみも見ず

待てど暮せど 明けぬるを
いくのの道を 問うけれど

寄せては連れて いくばかり
連れては寄せて くるばかり

いつかあなたを 引き止めんと
枕を抱きつ 待つけれど

ゆきつ戻りつ 
寄せては帰し そればかり

あなたこなたに 小夜更けて
今日かぎりの いのちともがな


*…………………………………*

参考資料

京都書房 評解 小倉百人一首 より

大江山 いくの野道の 遠ければ
まだふみも見ず 天の橋立
          小式部内侍

忘れじの ゆくすゑまでは かたければ
今日をかぎりの いのちともがな
          儀同三司母

ふうちゃん様イラスト より

*………………………………………*

*あなた-こなた (彼方此方)*
あちらこちらの意味

*小夜更けて (さよふけて)
だんだんと夜が更けていく様子

*いのちともがな*
いのちであってほしいの意味

*…………………………………………*

大暑の朝に 

「京都人の密かな愉しみ」
NHKBSプレミアム 常盤貴子さん主演

挿入歌 阿部海太郎さんの曲をBGMに

中学の頃の教科書 小倉百人一首を
昨夜 本棚から見つけ出し

懐かしさと 照れくささを傍らに
思いのまま 言の葉を綴っています

昨夜 はなまめ様のお便りに
学生の頃 百人一首を暗記し 
大会に出たことを思い出し… 

さらに 百人一首が大好きで
中学の頃の教科書を 
捨てずに置いていたことも思い出し

はなまめ様 
いつもありがとうございます☘

*…………………………………*

NHK大河ドラマ
「光る君へ」を録画で見るなかで 
清少納言が枕草子で
定子をお癒やしする場面に
涙がこぼれました…

あのキレの良い 余白のある
美しい言の葉は 思いを尽くして
お相手の心やカラダを思い遣り
書かれたものだということに

言の葉がヒトを癒やすということを

高畑充希さんと
ファーストサマウイカさんの
お二人が教えてくれました

誰かのために 尽くすということは

お金や時間と引き換えならば
仕事となりますし

思いを尽くし 思いをやるのならば
思いやりとなり 

どうしても
ひとりよがりになりがちで

親切は 木の上に立つが如く
見るように お役に立ちたい?

こちらもまた お相手の
心持ちはわからぬもので

誰がためにとは 
まこと難しいものでございます

いずれにせよ 思うには

「親切」も「思い遣り」も
この言の葉のなかには

物騒な言の葉が隠れております

「切る」と「やり」

あつかいには キケンがともない
お相手も ご自分も
気をつけてかからねば
傷つく恐れがなかろうかと…

「親」という言の葉は

十に立つと書いて 「辛」しん
「辛」は針を指します
これは木に針を打った神木で
位牌を作り 仰ぎ見て
敬うという様子から
「親」という漢字ができたとあり

どうも 木の上に立って見るのは
関係のないようでございますが…

上からではなく 下から見上げる
その心が 大切なのかもしれません

親を敬い 切に願う
思いを 「遣る」
願いは 「切に」

遠くにいても 届けたい
離れていても 寄り添う心

そのことを 「親切」「思い遣り」
というのではないかとも
思うでのございます…

「つながり」という
言の葉をよく見かける 今日この頃

離れてはいるけれど 
「つながる 」不思議を 
今すこし 深く思いつつ…

離れていても 心だけはおそばに
見上げるように 願う心で

1日をはじめたいと存じます

昨日の素敵な出会いに
感謝して…

いつもありがとうございます
素敵な1日を☘ 深謝

*…………………………………*

追伸

今朝方 優しい色の紫陽花を見ました
ご回復の様子と花色に癒やされて

お味噌汁がさらなるお力と
なりますように お祈りしながら…

ご挨拶がまだなこと 
お許しくださいませ☘




























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