愛されていた、香りと記憶
ある匂いを嗅いだら、昔の記憶がふっと蘇った、
そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか?
例えば、キンモクセイの香りを嗅いだら、懐かしい祖母との思い出が蘇った、とか。
皆さん、ご経験あると思うんです。
で、私も先月、この経験をしたのでシェアしますね。
ある時、YouTubeで暇を持て余していたら、関連動画でタロット占いの動画が流れてきました。
話の中で、
自然に触れることをしてみるといいという解説があって、「あー、なるほど確かに!ありかもね」と、何故か自分の中でストンと響いたので。
近くにある(と言っても若干距離あるが)、海に行ってみました。
ここの海は神社もあり、かなり氣が高い神社で有名らしく、地元民の知る人ぞ知る場所。
最近、この神社とご縁が出来たので、ちょくちょく出向いています。
でね。
この日は海がとても穏やかで、夏だから日差しがキッツいし、暑いんだけど、
ずーっとその場を離れたくないぐらい気持ちよく、波の音を聞きながら、浄化されていました。
実際に、見知らぬお姉様も木陰から、じーっと海を眺めていらっしゃいました。
うん。そうなるよねと、心の中で共感。
浜で波を見ながら写真を撮り。
ついでに、足も浸けていこうと靴下を脱いで、踝ぐるいまで浸かってみる。
グラウディングしながら、海を眺めてみると。
同じ景色を見ているのに、景色が変わるんです。
海との距離感が変わり、近くなるので踝までとはいえ、海の中って感じがする。
潮の香りを嗅いだ瞬間、幼いころに、毎年家族で泳ぎに来ていたことを、ふっと思い出しました。
父に手を引かれながら、泳ぎの練習をしていたあの場面。
バタ足、息継ぎの練習をしていたあの場面。
遊びというより、練習をしていたあの光景。
母が海に入ってこないことに、面白くない!と拗ねたあの景色。
父の「えぇっ…!」と狼狽えた顔。
それを見て、あ、なんか悪いこと言ったかな?と幼心に気を使う私の心情(笑)
そんなことを、一気に思い出していました。
完全に忘れていた記憶が蘇る。
なぜか、幼いころから両親が苦手で、本当に嫌いでした。
でもこうして、思い出した景色には、寄り添って教えてくれる父の優しさがありました。
いつでも、助けられるように、横に着いていてくれたし。
子を思う気持ちに変わりはないのだと。
なんなら、じーっとしっかり、教えてくれてんじゃん!
嫌いとか、良く言えたなというぐらい、そこには深い愛がありました。
そんなことを、思い出させてくれた海。
どこかで、愛されていないと思い込んでしまった幼いころ。
私は、ずーっと愛されてきたのです。
嫌い嫌いも好きのウチと言いますが、本当は大好きだったんです。
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