【⚖️パワハラ物語 episode:08】
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【パワハラ物語 episode:07】
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昨日の夜に嵐の様な荒れ方をした事務所。
そこに居合わせた社員たちはどっと疲れ、口数少なく解散した。
解散する時に和泉さんに
「何か…大変な展開になっちゃったけど、気分は大丈夫？今日聞けなかったから明日話聞くね。」
と言っておいた。
そして翌朝。
まだ起きたくなくてぼーっとする頭を無理やり起こし、会社へと向かった。
会社へ向かう途中、
(何て切り出そう…？またくる代さんが突撃してきたらどうしよう…？)
と不安がよぎる。
そうこうしているうちに会社に到着し、和泉さんが事務所にいたので声をかけてみた。
えぬ「おはよう。昨日は大変だったよね…。昨日の話、聞けなかったから何があったのか詳しく教えてくれる？」
和泉「はい、昨日はえぬさん達が出張に行ってる間、私は自分の席で仕事をしていたんです。くる代さんにお留守番をお断りしようとして探しましたけど見当たらなくて…。そしたら午前中にくる代さんが怒鳴り込みに来ました。」
えぬ「えっ！！！怒鳴り込みに来たの？」
和泉「はい。何で言う事聞かないの！と怒鳴られたのでお留守番できなかった理由を説明したんですけど、理解して頂けなくて…。そのままくる代さんがヒートアップしていって…。」
和泉さんから聞いた話によると、
私が出張先に向かう時にくる代から電話がかかってきた後、和泉さんがいる事務所に入ってくるなり
くる代「全然理解してないみたいだね！何でお留守番しないの？！あたしが言ったこと聞けないの？！」
和泉「えっ…お留守番は石田さんや石田さんの席の周りの社員に確認したら必要ないとのことだったので、先にやらないといけない作業をする事にしました。お断りしようとして探しましたけどくる代さんが会社にいなかったので伝える事ができませんでした。」
くる代「嘘つかない！あたしはいた！08:40まで！会社にいてお留守番しに来るかちゃんと見てた！なのに来なかったでしょ！！何で石田さんに聞くの？！なんで私に聞かないの？おかしいわ！」
和泉「嘘ついてないです。ちゃんとお断りしようとして探しましたよ。ですが、くる代さんにお会い出来なかったので…前日に石田さんや石田さんの周りの席の方に確認したら「お留守番は必要ない」と言われたので。」
くる代「何であたしに聞かないの？！石田さんに聞かずにあたしに聞きにこないとダメでしょ！！じゃあ誰が電話取るの？事務員じゃない人に取らせるなんて！生産性のある人に電話取らせるなんてダメ！」
和泉「その日はナリエさんが出勤してましたけど、ナリエさんは(電話を)取ってくれないんですか？」
くる代「！！！！あんた酷いこと言うね！！！ナリエは関係ない！！！よく言うね！そんな事！！！」
痛いところをつかれ、さらに熱が入るくる代。
そして言ってはいけない禁断の言葉を発してしまう…
和泉「・・・ボーナス出ないんですか？」
くる代「出ない！！あんたこんな性格だった！？試用期間中に気づいたら本採用してなかったわ！！」
和泉「・・・」
くる代「あんたに話があるからこっち来て！！」
と言って、和泉をどこかへ連れ出そうとするくる代。
身の危険を感じた和泉は、
和泉「お断りさせてください。皆さんがいる事務所でお話ししてください。くる代さんに仕事内容の決定権はあるんでしょうか？誰の指示を聞いたらいいのか分からないので…マスオ社長が帰ってきてからマスオ社長同席の元でお話ししたいです…。」
和泉「！！！」
理不尽な内容を怒鳴られ、かなり驚いたようだった。
そしてくる代はこのまま話していても埒が開かないと思ったのか、
和泉「えっ…この仕事はマスオ社長の指示ですけど…」
と言い捨てて、力強くドアを開け退室して行った。
その後も何度か事務所に入ってきて
くる代「さっさと帰って！やる事ないんだから！！」
と和泉に言いにきたり、和泉の机の上にあるメモを破り捨てたりしたそうだった。
このやり取りは他の社員たちも目撃していた様で、すごい剣幕だったそう。
この後に私が出張から戻ってきて事務所の入り口付近で話していたところすでに興奮状態のくる代が突撃してきたという事だった。
この一連の流れを聞き、
えぬ「うーーーん、どうしようね。マスオ社長に相談してみる？和泉さんはどうしたい？」
と聞くと
和泉「はい。マスオ社長に相談したいです。相談して改善してほしいと思っています。今のままでは業務に支障が出てしまいますし…」
えぬ「そうだねぇ、事務所に突撃してくるとね…ひとまずマスオ社長に相談してみましょうか。」
ということになり、後日マスオ社長に一連の流れを報告・相談することになった。
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