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【雑感】J2_DAZN観戦_ジュビロ磐田VSギラヴァンツ北九州

LIVE観戦していた際は、前半からギラヴァンツに3回ほど決定機があり、しょっぱい試合という印象でしたが、試合を見直してみると再現性のある攻撃が何度かあり、そこまで悪い試合ではなかったのでは、という印象に落ち着きました。(結果が分かっているからかもしれませんが…)

この試合では、ジュビロのCBがボールを持った際にギラヴァンツのSH(高橋選手、椿選手)がプレスをかけ、連動してSB(福森選手、永田選手)がジュビロのSB(宮崎、櫻内)との距離を縮めてくるシーンが多かったです。このプレスに対し、①SBの裏、②DF間のスペースを突くことで、再現性のある攻撃を繰り出していました。

左サイド

攻撃①

伊藤君がボールを持った際にギラヴァンツのSH(高橋選手)がプレスをかけ、連動してSB(福森選手)が宮崎との距離を縮めてくることに対し、左サイドの攻略としては、シンプルに伊藤君から一本で福森選手が空けたスペース(SBの裏)を使うことでした。この対処でジュビロは何度かチャンスに結び付けることができていました。

攻撃②

上の図は7:30のシーンになります。

伊藤君からSBの裏でボールを受けた大森の元には右CBが釣り出されて対応をせざるを得ない状況に。さらにボールを持った大森の前をルリーニャがフリーラン(DF間のスペース攻略)をすることで左CBもカバーに入らざるを得ない状況を作り出すことができました。その結果バイタルエリアには三木君と左SBが1対1の局面を作り出すことができました。残念ながら得点には結びつかなかったものの、非常にデザインされた攻撃でした。

このシーンと同じようなシーンが15分頃にもあり、前からプレッシャーをかけてくる相手に対してSBの裏のスペースを突く攻撃については狙い通りの攻撃だったのかなと思っています。

27:08にも左サイドでSBの裏、DF間のスペースを突けた面白い攻撃がありましたので、ピックアップ致します。

攻撃③

ギラヴァンツの右SH高橋選手は伊藤君を気にしたポジションをとり、ボールホルダーの宮崎に対しては福森選手がアプローチ。ハリーが宮崎のフォローに入り、福森選手の裏のスペースに陣取る大森へ展開。

攻撃④

大森に対しては右CBが対応。ハリーにパスを出した宮崎はそのままインナーラップをし、大森の前を駆け抜けます。宮崎の動きについては左が対応し、バイタルエリアでは三木君と左SBが1対1の局面を作り出すことができました。大森はクロスを選択し、山田がクロスへ入ってくることができなかったためシュートには至りませんでしたが、SBの裏、DF間のスペースを突くことができていた攻撃シーンでした。バイタルからDFの枚数を削ることを意図的にやっているにであれば、なおさらルリーニャ、山田にはゴール前に入ってきて欲しかったな、というシーンになります。

――前半立ち上がりの戦い方について
僕自身は相手が前から来てるなという印象があったので、相手の背後を突いていけたら良いなと思っていたのと、ミヤ君(宮崎)と同じサイドだったので、相手との駆け引きでポジション取りをイメージして、後半に備えたと言いますか、餌を巻くことが出来ていたのかなと思います。前半も特に悪いとは思っていなかったですし、90分を通して自分たちの戦いが出来たかなと思います。

大森のコメントにもあるようにこれらの攻撃は狙い通りだったみたいですね。SBの人によってやり方を変えているのかなーということと局面局面ではなく、試合全体を通して考えてプレー(前半は餌を撒いてた)していることが窺えて非常に興味深いインタビューだなと思いました。試合巧者だなと。

宮崎とコンビでの駆け引きについては36分に大森と宮崎が平行にプレーしていたので、それも駆け引きの1つなのかなとか餌撒きの話とか具体的に聞きたいですね!興味深い!

右サイド

攻撃⑤

上の図は13:40のシーンになります。

左サイドと同じようにCBの藤田が持った際に左SHの椿選手がアプローチ。このシーンで藤田はボールを運ぶことで椿選手を置き去りにし、櫻内へパス。こちらのサイドではSBの櫻内にパスが出た後にSB(永田選手)がアプローチすることが多かったため多少の時間のゆとりがある状況でした。永田選手が空けたスペース、SBとCBの間のスペースに山田が走り込み、ゆとりがあった櫻内は山田が走りこんだ先にパスを出したシーンでした。左サイドと違えどSBの裏、DF間のスペースを攻略できていました。

同じようなシーンが17:58にもあり、再現性のある攻撃、狙い通りの攻撃だなと感じました。

その他

①中野君が点を取ったのはジュビロにとって非常に大きいですね。こーきルキアンで固定されつつある中で、この2人に割って入っていけるのはこの男ではないでしょうか。(もちろん中断期間中に存在感を強めた三木君、TMでは得点を量産していたルリーニャにも期待しています!)

ちょっと飛び出すタイミングが(ほかの選手と)違うんですね、中野(誠也)選手は。

敵将である小林監督からもこのお言葉。こーきルキアンにはない、DFとの駆け引きからの裏抜けは彼ならでは。中野君が出てから裏を使えるシーンが多くあったので攻撃の幅が広がった印象でした。

また、中野君はもう1人のFWの動きを意識して動けているのでFW同士がいい距離感でプレーできるんですよね。ルリーニャとのパス交換シーンやルキアンにパスが入った際の衛星的な動き等は今シーズンあまり見られなかったケースだな。これからの楽しみがまた増えました。

②前半クロスから3回ほど決定機を作られたシーンの1つで特に気になったケースがあるので、そこは触れたいと思います。30:57ですが、ジュビロの左サイドからクロスを上げられ、大外の選手にシュートを打たれたシーンです。左サイドにパスが渡った際に藤田は大外の選手の存在に気づき、櫻内に見ろよ、というジャスチャーをしたにも関わらず捕まえきらずシュートを打たれていました。指示をされ、把握していたにも関わらず気にするそぶりが見えなかったのが問題かなと。岡山戦の失点シーンでもゴール前に戻るスピードに物足りなさを感じていた中なので余計に気になりました。

勝負への執着心みたいなところがスタメン組とそうでないグループの間で差があるのかなと。

今シーズンは総力戦になるので、そのような部分はすぐ直せる部分だと思っているので修正願いたいです。


以上になります。ここまでありがとうございます。次節も勝てるといいな!

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