国の財源=お金=税金、ではない。
多くの人は、国の財源=お金=税金、と考えていますが、
そうではありません。
本当の国の財源とは、その国にあるモノやサービスのことです。
本当の国の財源の量というのは、
その国にあるモノやサービスの量のことです。
お金、つまり、貨幣というのは、単なる取引きのための代替品であり、
それ自体に価値はありません。
なので、それと交換できるモノやサービスが無かったら、
お金=貨幣がいくら多くあろうと無意味です。
その税金として徴収したお金は財源にはなりません。
お金=貨幣は食べられませんし、お金=貨幣は働いてくれません。
モノやサービスを生産しているのは人です。
あるいは、人が作り出して動かしている機械です。
そして、インフレというのは、生産力よりも消費力の方が高い状態、
つまりは、モノやサービスの量が不足している状態です。
なので、お金=貨幣の価値は低くなります。
量が不足しているのでモノやサービスの値段は高くなります。
1個200円でリンゴが売られていたら、
2000円で買えるリンゴの数は10個。
そして、デフレというのは、生産力よりも消費力の方が低い状態、
つまりは、モノやサービスの量が余っている状態です。
なので、お金=貨幣の価値は高くなります。
量が余っているのでモノやサービスの値段は安くなります。
1個100円でリンゴが売られていたら、
2000円で買えるリンゴの数は20個。
従って、インフレ時の方が「お金=貨幣」の価値は低くなり、
デフレ時の方が「お金=貨幣」の価値は高くなる、という事ですね。
そして、今の日本はデフレの状態です。
つまり、生産力よりも消費力の方が低い状態、
モノやサービスの量が余っている状態です。
なので、デフレ状態を脱却するためには、消費力を上げる必要があります。
しかし、日本という国の潜在的な消費力(人口)は、
まだ足りなくはありません。
それなのに、なぜ、
デフレ=生産力よりも消費力の方が低い状態になっているのでしょうか?
それは、消費者が持っている「貨幣=お金」の量が少ないからです。
あるいは、消費者が持っている「貨幣=お金」の量が偏っているからです。
なので、デフレ状態を脱却する方法というのは簡単で、
消費者が持っている「貨幣=お金の量」を増やすだけで良い。
あるいは、消費者が持っている「貨幣=お金の量」が、
偏らないようにするだけで良い。
ではどうやって消費者が持っている「貨幣=お金の量」を増やすのか?
すごく簡単で、「貨幣=お金」を多く作って、渡してあげるだけで良い。
経済というのは、ややインフレである状態がベター。
つまり、やや生産力よりも消費力の方が高い状態であるのがベター。
そして、貨幣経済においては、
人口を増やすだけでは消費力は高くならない。
消費者が持っている「貨幣=お金の量」を増やす、
あるいは、消費者が持っている「貨幣=お金の量」を、
偏らないようにしないと、
消費力というのは高くならない。
では、なぜ、そういうことをやらないのでしょうか?
その答えは簡単で、今現在お金持ちである人たちが嫌がるからです。
インフレ状態では、お金の価値は低くなります。
デフレ状態では、お金の価値は高くなります。
つまり、今現在お金持ちである人たちにとっては、
デフレ状態の方が良いわけです。
しかし、デフレ状態では生産力が上がりません。
なぜなら、社会にリンゴ10個ぶんの消費力しかないのであれば、
それ以上の数のリンゴを作っても売れないからです。
更には、デフレスパイラルに陥ると、消費力は更に落ちる、
リンゴの消費力は、9個、8個、7個、と落ち続けていくので、
それに正比例して生産力も落ちていきます。
消費されないモノやサービスを生産しても意味が無いので。
これが今の日本の状態。
重要なことは、国の財源=お金=税金、ではない、ということです。
本当の国の財源とは、その国にあるモノやサービスのことです。
本当の国の財源の量というのは、
その国にあるモノやサービスの量のことです。
なので、消費力が生産力を上回らない限り、財源が減ることはありません。
そして、デフレ状態というのは、
生産力が消費力を上回っている状態なので、
インフレになるまでは、
「お金=貨幣」の量はいくら増やしても大丈夫です。
むしろ、ややインフレの状態、
やや消費力が生産力を上回っている状態にしないと、
生産力というのは上がりません。
生産力は消費力で引っ張り上げるものです。
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