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中国語が武器にならない私のキャリアの振り返り

外大の中国語学科で毎日みっちりしごかれ、言語のみならず政治文化経済を包括的に学んだ私は、結局日本での就職ではなく中国へ渡って仕事をすることに決めました。
苦学生で留学もできず、どうしても中国へ渡るには中国で働くしかないという一択。

あちらは日本語人材は引く手あまたで、対日の観光、サービス、BPO業界が盛んな都市で4年ほど仕事をしました。最後の2年は国営企業だったのでボスとの会話や契約書などはすべて中国語、それ以外は日本語での仕事環境。

それでも中国にいたころは、生活言語が中国語だったのでバランスが取れていました。

帰国後、外資に入社をして中国語を使用するのはクオーター毎の中国出張だけ。習得した中国語や方言は仕事では全く生かせませんでした。
そこで浮かぶ自分への問いかけ「私は中国語で何がしたかったんだっけ?」

中国語を学びたい!と決めたのは決して将来の仕事やキャリアを考えてのことではなく、心の底から沸く中国への興味と中国語を話せる自分になりたかったというシンプルな願い。

今振り返ると「仕事で生かせないのはもったいないな」と感じる自分と「望んでいた自分になれた」という満足感と半々で、モヤモヤする。

ネックとなっているのは昔も今も「中国語の話せる日本人」の需要は昔から多くない現実と、中国で見た現実は中国の駐在員はほとんど男性だということ。はい、これ言い訳。

今後も私の中国語スキルは趣味として持続するのか、それとも中国語がプラスαの付加価値となる仕事に出会えるのか。自分はどうしたいのか、まだまだ観察が足りません。


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