2024年を振り返る
2024年を振り返りますと、元日に能登半島地震が発生しました。被災地では1年経った今も復旧作業が続けられています。皆様の安全と被災地の1日も早い復興をお祈り申し上げます。
ジェイテクトグループは被災地支援で募金やボランティア活動に参加したり、被災地にあるお客様の復旧活動をお手伝いしたりしました。ジェイテクト自身は、このたびの地震で事業に影響するような被害はありませんでしたが、この先起こるかもしれない有事に備え、事業継続の実効性を一層高めていきたいと考えています。
期待と不安が交錯する日々
さて、私自身の2024年を振り返ると、あっという間の1年でした。
1月にトヨタ自動車からジェイテクトの顧問に就任した当初は、トヨタ時代からお世話になっていたジェイテクトに恩返しができるという思いと、初の経営者としての務めに向け、期待と不安とが交錯する日々が続きました。3月までは本当に暗中模索でした。
前任の佐藤さんの背中を見ながら社内外の方々と対話を重ねたところ、トヨタ時代には見えなかったジェイテクトの実情を少しずつ知ることができました。その中で私が感じ取ったジェイテクトの強みは、優れた要素技術や知見といったコンピタンスを数多く持っていることでした。そしてもう一つ。ジェイテクトの社員はすぐに行動に移せる素直な人が多いということに私は大変感銘を受けました。私の経験上、素直さは強い組織づくりを促進しますので、そのポテンシャルを持つジェイテクトの将来像に期待が膨らみ、その時を迎えました。
社長就任。ソリューションプロバイダーを目指す
6月の株主総会を経て、私はジェイテクトの社長に就任しました。社長としてまず取り組んだのは、JTEKT Group 2030 Visionと第二期中期経営計画の策定でした。策定までの過程では、ジェイテクトをどう成長させ飛躍させていくか、社内外の多くの方と議論を尽くしました。その中で、ジェイテクトはたくさんのコンピタンスを持っているものの、それらを事業の中だけで使うのではなく、事業の枠を越えて生かすことが大事なのでは、という考えに辿りつきました。
そうした議論の末に生まれたのが、JTEKT Group 2030 Vision「モノづくりとモノづくり設備でモビリティ社会の未来を創るソリューションプロバイダー」です。
今では、このVisionに則り、事業間のコンピタンスを掛け合わせた新たなソリューションの提案にもすでに取り組み始めています。ソリューション創出には乗り越えるべきことが多々あると思いますが、必ずやソリューションプロバイダーとして認めていただけるよう、ジェイテクトグループが一丸となって推進していきます。
バレーボールやバドミントンの選手が大活躍
2024年は、ジェイテクトが運営するスポーツチームに所属するバレーボール選手5名とバドミントン選手1名(2024年12月時点)が日本をはじめ各国の代表に選ばれ、パリの地で輝きを放ちました。彼らの勇姿に私は勇気と感動をいただき、社業を推し進める活力にもなりました。
現在、バレーボールチームの「ジェイテクトSTINGS愛知」はSVリーグ、バドミントンチームの「ジェイテクトStingers」はS/J LEAGUEと、それぞれ国内最高峰のリーグで戦っています。皆さんもジェイテクトのスポーツチームに関心を持ち、応援していただけますと幸いです。
【参考】ジェイテクトWEBサイト「JTEKT SPORTS」
https://www.jtekt.co.jp/sports/
2024年を干支で総括
2024年、私はジェイテクトの一員となり、そして経営を担う立場となり、2030 Visionや第二期中計を策定するなど、大変大きな動きがありました。また、グループも含めた国内と海外の事業所に足を運び、世界中の社員とコミュニケーションを深め、みんなが素直なことに加え、チャレンジ精神旺盛であることを肌で感じました。このように、2024年はアカルイミライに向けて幸先の良いスタートを切ることができましたし、年齢に関係なく自らの成長を実感した年でもありました。
2024年の干支は、「甲辰(きのえ・たつ)」です。十干の「甲」と十二支の「辰」が組み合わさり、「大きな動きがあり良い方向へ変わる。成長や変化を促す」年。今年のジェイテクトはまさに干支のとおり、大きな成長や変化を遂げた1年となりました。
そして来る2025年。ジェイテクトは変革に向けた真価を問われる年になります。新たなソリューションを生み出す企業へ飛躍するためのジャンプ台を築けるよう、「Yes for All, by All!」(みんなのためにみんなでやろう)を合言葉に全社一丸でチャレンジを続けてまいります。
次回予告
次回は2025年最初のnoteです。そこで、新年の抱負と、ジェイテクトが1月1日に開設する「ソリューション共創センター(ソリセン)」について紹介します。
今年1年、 私、近藤禎人のnoteにお付き合いいただき誠にありがとうございました。
2025年も皆さんと一緒に笑顔あふれる1年にしていきたいと思います。
それでは良いお年をお迎えください。