見出し画像

【5】がんはそんなにお金がかかるのか?~『がん保険』のトリセツ~

前回は、がんの『いい治療』とは?ということについてみてきました。今回は、一般的にイメージされている『がんはお金がかかる』という点に触れていきたいと思います。

がんは、お金がかかるというイメージ

私は過去に3,000回以上の保険相談会を担当してきましたが、多くの方ががんになってしまうと、ものすごくお金がかかるというイメージをお持ちでした。この連載は、『がん保険』がテーマですが、個別の病名がついている保険は他にはありません。それだけ、他の病気と区別して保険をかけておく必要があることのあらわれなのでしょうか?

単発の手術だけであれば・・・

がんでも、例えば早期の胃がんで、医を部分切除してその後の経過も良好、一定の経過観察期間が過ぎて治療が終了という方もいらっしゃいます。その場合であれば、そこまでお金の心配は出てこないのですが、一方で、がんは、再発や転移など、まだそのメカニズムがわかっていないことも多いと言われています。また、単発のがんでも、

転移の可能性があるとか、再発防止を目的に

ということで、抗がん剤治療(薬での治療)が続くケースも多くあります。こうなってくると、治療期間が長くなってきて、その積み重ねで経済的な負担が大きくなってくることもあるようです。

がんならではというところで

また、抗がん剤治療というと、昔は入院して行っていましたが、現在は多くの場合外来通院で行われています。がんの場合は、大きな病院で治療を受ける方が多いので、1回受診するにも一定の交通費がかかるため、やはり期間が長くなることで、それが負担となることもあります。

そして、がんの抗がん剤治療というと、よく耳にするのが『副作用』です。吐き気やめまいなどの辛い症状もありますし、髪の毛が抜けてしまうなどということもあります。それに対して、健康維持のためにサプリメントや健康食品を利用したり、ウィッグを特注で作ったりと、病気を治す以外にもお金がかかってくることがある点はがんならではという感じがします。

やはりお金がかかることが多いように思います

がんになってしまった時に、どのような経過をたどっていくかということは、もちろんなってみないとわかりません。ただ、

再発や転移の可能性

というがんの特徴、それから昔と比べて治療が進化してきて、『がん=不治の病』ではなくなってきているということを考えると、

長期の戦いになる可能性

については、想定しておいた方がよいと思われます。だからといって、やみくもに『がん保険』にたくさん入ってしまうと、今度は今の家計の負担になってしまいます。実際考える時には、想定されるがんの経済的負担をもとに、家計状況と照らしながら保険の必要性を考えていくことが大切ですが、そのあたりは後半のパートで触れていきます。

ここまで、『がん保険』やお金について触れてきましたが、次回は、『お金の前に必要なもの』ということに触れてまいります。今回もお読みいただき、ありがとうございました。

⇩⇩⇩ 私の会社(株式会社ライフヴィジョン)のHPです


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?