健太上向き

【先輩ワーホリ体験談‼】流され辿りついたカナダでの栄光と挫折


こんにちは、ワーホリキャリア.comです。
私たちは海外における就業経験者たちの帰国後のキャリアサポートを行っています。
ワーキングホリデー(ワーホリ)を経験した先輩たちの体験談を伺い、海外での経験や帰国後の仕事についてのインタビューをお届けします。
こちらの記事を通して、

「帰国後のキャリアを迷っている方」
「ワーホリに行こうか迷っている方」

の一歩踏み出す勇気になれると嬉しいです!

第1弾はカナダ最大の経済都市トロントへワーホリを利用して渡り、その後就労ビザを取得し足掛け6年カナダに在住経験のある健太さんの体験談です!

健太さんはトロントの大繁盛店居酒屋“Guu”の立役者の1人としてオープンから携わり、自分の店を持つまでに成功への階段を駆け上がっていきました。
6年間にどのような成功や失敗があったのか、お話しを伺いました。

健太②


1 何故ワーホリでトロントへ?

調理専門学校卒業まで20年間北海道を出たことがなかった健太さんは、どちらかというと英語は苦手で海外への興味はほとんどなかったそうです。
就職したホテルの配属先(長野)の中華レストランで1年半中華鍋を振り転職を決意。
次に選んだ職場は以前上京した時に気に入ったホスピタリティがウリの居酒屋“てっぺん”。東京にツテはなかったが、迷わず“てっぺん”の門を叩いたそうです。
そこで居酒屋のノウハウやお客様に喜んでいただく接客を徹底して学び、社会人4年目に差し掛かろうとしていた時、大きな転機が訪れます。

「カナダに渡った動機は当時付き合っていた彼女がトロントへ留学するからでした。(笑)若かったから後先あまり考えずに、少しでも彼女と一緒にいたかったので、手っ取り早くワーホリの制度を利用しました。」

しかし、安易にワーホリを決めた健太さんは、トロントに到着してから早速現実の厳しさに直面することになります。

「彼女より1カ月早くトロント入りすることになったのですが、そもそも遊びに行く感覚だったので、ほとんど何の準備もしていませんでした。
言葉の壁が厚く、初めて入った“サブウェイ”で注文できなかったことがトラウマになり、街を歩くことさえ怖くなりました。そうは言ってもユースホステルも3日間しか予約していないですし、日本でコンタクトを取っていた頼みの留学エージェントとは連絡が途絶えてお先真っ暗でした。
当時まだガラケーだったので、簡単に検索が出来ず、途方に暮れてフラフラと街をさまよっていた時に日本語の“留学エージェント”の文字が目に飛び込んできました!」

2 運も実力のうち!チャンスの神様の前髪を離さない!!

今でこそスマホがあれば、世界中で検索可能ですが、当時はまだワーホリにしても留学にしても日本で情報収集をして、学校や住まいを予約して出発するのが一般的でした。そして健太さんの強運はここからが本番です!

「もう吸い込まれるようにその留学エージェントに飛び込み、開口一番が『助けて下さい!』でした。(笑)とりあえず1カ月住めるホームステイ先と語学学校を紹介してもらいました。留学カウンセラーの方と雑談をしていると居酒屋“てっぺん”のことをよく知っていて、その話をオーナの耳にも届けてくれたんです。」

実はこちらの留学エージェントオーナーは、当時バンクーバーで流行っていた居酒屋“Guu”をトロントで展開することに決まり、オープニングスタッフを募集していました。
日本での料理人としての経験や“てっぺん”での接客ノウハウをお持ちの健太さんは、まだまだ居酒屋後進国のカナダ・トロントにおいて大変貴重な人材です。
そしてこの居酒屋“Guu”はトロントで大当たりし、冬場はマイナスの凍てつく雪の中で数時間待ちの行列を作るほどの大繁盛店となりました。
その2号店を展開する際に健太さんは店長に抜擢されます。

「当時まだまだ英語に自信がありませんでしたし、マネジメントできるのか不安でした。」

しかし健太さんは持ち前のポジティブさと決断の早さで店長を引き受けます。そして店長を任されるのと同時に就労ビザを得ることになります。

「留学エージェントとしての実績のある会社で社会的信用度も高いので、割とすんなりとビザを交付してもらえました。本当に運が良かったんです!」

ワーホリ経験者ならお気づきでしょうが、現地で職を探すことや就労ビザを取得することは簡単ではありません。健太さんは運が良かったからと仰っていますが、勿論運だけでありません。目の前にあるチャンスを逃さなかったことや過去の経験を活かせたこと、何よりも一生懸命働き周囲の信用を積み上げていったからに他なりません。

健太下向き②

3 置かれた場所で咲き続ける才能?!

インタビュー中も健太さんは笑顔を絶やさず、周りを明るくハッピーにする空気を作るのが上手な方です。

「店長を任され店舗運営やマネジメントの苦悩もありましたが、周りのスタッフと協力し困難を乗り越えました。スタッフにとても恵まれました。苦手な英語でも一生懸命作った料理の説明をして喜んで貰えることにやりがいを感じましたし、何よりも日本と違って料理人という仕事をとてもリスペクトしてもらえることが嬉しかったです。」

“Guu”での仕事が3年半を過ぎた頃、また転機が訪れます。居抜き店舗があるからそこで鉄板焼を経営しないかとの引き抜きにあったのです。

料理人なら誰もが夢を見る「自分の店を持つこと」をカナダで実現させられるチャンスでした。健太さんは迷わず引き受けましたが、強運もここで尽きることに…。

「鉄板焼はオープンさせ軌道に乗せましたが、ビザの申請を出し続けても許可がおりなかったのです。新店オープンから2年、これからという時でしたが、もうカナダに在留することが出来なくなりました。」

あえなく帰国の途につくことになったが、今となっては後悔は全くないそう。

「仕事も住まいも全てを失ったことは当時かなりショックでしたが、色々な経験ができましたし、カナダでたくさんのことを学べました!本当に運が良かったから…(笑)」

帰国してからの健太さんは、日本人と外国人のワーホリ経験スタッフが活躍する“ワーキングホリデーコネクション”というカフェの店長に就きます。

「外国人とのコミュニケーション方法や若いスタッフたちのマネジメントはカナダでの経験が役に立ちました。カフェという業態は初めての経験でしたが、メニューにあったパンケーキに可能性を感じ、魅力にどんどんはまっていきました。そして今『日本パンケーキ協会』を立ち上げ代表をしています。この協会を通じて、カナダ時代の友人が経営する岩手県釜石市のカフェで地方活性化のお手伝いをしました。」

東日本大震災の被災地である釜石において健太さんが協力できる地方活性はパンケーキを提案することでした。

「嬉しいことに友人のカフェはマスコミに取り上げて貰い、今では県外からわざわざパンケーキを食べに来る繁盛店になりました!」

一見すると場当たり的に流されているように見える健太さんですが、点と点を繋いできちんと線にしています。そこにあるチャンスを逃さず必ず置かれた場所で花を咲かせているのです!

健太君&カフェ

4 ワーホリの先の働き方とは…

健太さんはカナダへ行って価値観が変わったことがあるそうです。

「カナダ人の多様な働き方です。日本で働いていた頃は企業に所属するのが当たり前でしたが、一つの会社に縛られないプロジェクト型の仕事の仕方が自分に合っていることに気づけました。」

鉄板焼で独立した時に「はしごプロジェクト」というスタンプラリーで近隣の居酒屋と協力し合い、自分の店舗だけではなく地域や同業者と協力して皆で潤っていくプロジェクトを立ち上げたそうです。
日本においても「働き方改革」とか「副業の勧め」や「終身雇用の崩壊」など言われるようになってきましたが、まだまだ自分の力で仕事を独立することには勇気が入ります。
でも健太さんのように肩に力を入れずに、自分の経験を最大限に活かす仕事のやり方もひとつの独立です。

「困っていることがあればプロジェクトを立ち上げ、得意な人が集まり解決するのです。パンケーキ協会も自分では解決できないことは仲間に補って貰っています!」

健太さんに今後について伺いました。

「パンケーキカフェを多店舗展開している会社の業績アップの仕事をすることになりました。まずは2店舗のマネージャーとして店長をしっかり育てることがミッションです!」

カナダでの新店オープン・店舗マネジメント・パンケーキ協会の立ち上げ・地方活性化、全ての経験が生きていますね!

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5 健太さんのワーホリ体験から学べること

その壱 ワーホリに行くか行かないか迷っているなら、行く方を選ぶべし!行った先の未来は行かなければ得られない。行かなければ今の延長でしかない。

その弐 セルフプロデュースする力をつけよ!どんな経験も無駄はない。自分を過小評価せず、経験をアピールすべし。場所によってはあなたの経験は宝だから。

その参 困った時に「助けてください」と堂々と言おう!身に危険が迫っている時は勿論のことだが、仕事においても同様。そこに仲間が集まり仕事が生まれることもある。

6 編集後記

「運が良かった」と何度も話しの折りに謙遜気味に語ってくれた健太さん。しかし、運だけでビザを取得できたり、カナダでも日本でも店長を任されるほど現実は甘くありません。
きっかけは運により掴んだステージだとしても、必ずご自身のスキルとして次のステージで役立つ生き方を選択されています。そこが魅力的で健太さんの周りにはいつも人が集まるのだと思いました。
そして、ワーホリ経験は英語の習得や旅行・就業の機会だけでは無く、多国籍の人々とのコミュニケーション力を高めるチャンスでもあります。
これからインバウンドに力を入れていく日本にとって必要なスキルと言えます。
今回、ワーホリキャリア.comから健太さんへカフェのお仕事を紹介させていただきました。

「帰国後の仕事を紹介してほしい!」
「帰国後のキャリアカウンセリングを受けたい!」
「これからワーホリに行くので現地の仕事を紹介してほしい!」

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