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土佐町スポーツコミッションでインターンシッププログラム実施!

JSTAでは地域スポーツコミッション(地域SC)の経営を安定させるためには、「人材の確保・育成」が課題の一つと考えています。
今年度は、将来の地域SC人材の確保・育成を目的に、スポーツを専攻する大学生によるインターンシッププログラムを8月に実施し、東海大学 体育学部 スポーツ・レジャーマネジメント学科の大学院生および学部生5名が土佐町スポーツコミッション(土佐町SC)を訪問しました。

土佐町スポーツコミッション(高知県土佐町)

高知県土佐町は人口約3,500人、四国の真ん中あたりに位置しており、周囲を深い山林に囲まれた緑豊かな町です。また、お隣の本山町にまたがる『早明浦ダム』は「四国のいのち」と称され、吉野川の治水や用水の確保、発電などの役割を担っています。
土佐町SCはこの早明浦ダムのダム湖「さめうら湖」の畔に拠点を構え、2021年に設立されました。
土佐町SC ▶ https://tosacho-sc.jp/


土佐町SCや専務理事 事務局長の古賀智志さんについては、以下の記事をご参照ください。
▼高知県スポーツツーリズム ポータルサイト
2023.08.14掲載 「土佐町スポーツコミッション」古賀智志さんに聞く、スポーツを通じたまちづくり
https://sporu-kochi.com/sports/other-sports/other/tosa-sc/


カヌーで地域づくり

現在、土佐町内には高校がなく近隣4町村をメインの学区とする嶺北高校(所在地:本山町)1校のみになっていることから「さめうらカヌーテラス」は高校存続のための魅力化向上の役割も担っており、未来のオリンピック選手を育てよう!を目標に町をあげて取り組んでいます。

さめうら湖は日本カヌー連盟の関係者も評価するほどカヌーに適した環境で、競技カヌー振興のためスポーツクラブ「さめうらカヌーアカデミー」を設立。嶺北高校のカヌー部を含めて現在は小学生から社会人までが所属しています。また、競技者育成のためカヌー強豪国のハンガリーからコーチを招聘したり、今年からは地域おこし協力隊としてアシスタントコーチも加わったりと、指導の強化を図っています。カヌーテラスには一般利用も可能なトレーニングルームやカヌーの屋内練習場としてのハンガリー式パドルプールも設置されており、複合的にカヌー競技者のサポート体制を整えています。これによりカヌー部の実績も増え、地域内外からの入学者の獲得に成功しています。

ハンガリー式パドルプール

インターンシッププログラムについて

インターンシップの受け入れにあたり、土佐町SCが管轄する「さめうらカヌーテラス」「さめうらテントパーク」と併設する「さめうら荘レイクサイドホテル」を合わせた自然体験型観光拠点の湖の駅「さめうらレイクタウン」(https://mizuuminoeki.jp/)を活用したツアー企画立案や土佐町SCでの就業体験を目的としたプログラムを組んでいただきました。
期間中は雨の日もあり一部予定変更を余儀なくされましたが、湖を活用したアクティビティのガイド業務やカヌーアカデミーの生徒の練習補佐など、日常的なスタッフの業務を体験しました。また、就業体験以外の時間ではツアー企画立案のために住民の方々へのインタビューや交流を行い、地域での暮らしや考え方を直接伺う貴重な時間となりました。

カヌーアカデミーの練習風景
練習生(真ん中)と並走するアシスタントコーチとインターン生(奥)。転覆等に備えて救助艇も並走します。
私たちJSTAスタッフを参加者に見立てSUPガイドの就業体験中。
ボードの上に立ち上がるところ…
「脚を開いた方が安定しますよ~」など声をかけてもらい、この後きちんと立てました!

また、私たちの訪問の前に降っていた大雨の影響で大量の流木やゴミが漂流していたため、普段はガイドさんが空き時間に行うというゴミ拾いもお手伝い。

ビン・缶・ペットボトル、プラごみなど、大小たくさんのゴミが…
収集したゴミはまとめてトラックで地上へ

ここからは ~さめうらタイム~のご案内

さめうら湖の風景

山道を車で進み、街並みが見えたかと思うとドーンと早明浦ダムの壁が目の前に立ちはだかり、あまり見たことのない光景にまず目を奪われ…

早明浦ダム
放水時にはここも冠水するとか

さらに山道を上ってさめうらカヌーテラスに到着すると、一変して深い緑の山々の間に湖が広がる静かで壮大な景色が飛び込んできて、ずーっと眺めていたい気分に。。。
「この風景に惚れて!」と土佐町に移住された方々もおっしゃっていましたが、この景色は実に印象的でした。

さめうらカヌーテラスからの風景
湖面に山々が映って鏡のよう!

さめうら湖アクティビティ

ここでは競技カヌーに限らず地元の方や観光客もSUPやカヌー、サイクリングが体験できたり、カフェやレストランで湖を眺めながらゆーっくり さめうらタイムを過ごしたり、幅広い訪問者を歓迎しています。

湖という特性もあり、とにかく湖面が安定しているので水上アクティビティデビューには最適!また、大雨や雷雨でなければアクティビティ可能なので「今日しか時間ないよー」という観光客でも予定が立てやすいのも吉◎

二人乗りカヤックに初挑戦のインターン生

サイクリング

昼食のためレンタサイクルで街中に降りることにしました。想像するだけで汗だくになりそうな上り坂だったので、帰り道はさぞきつかろうと覚悟していきましたが、e-バイクなどの電動アシスト自転車完備なので、全く問題ありませんでした🚴むしろ小回りがきくので、気になるお店にふらっと立ち寄れておススメです。

出発前のメンテナンスも重要なタスクです

土佐町周辺グルメ

飲食店の軒数は多くないかもしれませんが、定食・ラーメン・イタリアン・スイーツなどなど一通り気になるお店がそろってて、1度の訪問だと迷いに迷いますが、一部写真でお楽しみください~。
特筆すべきは、土佐あかうし!年間300-400頭しか出荷されないという貴重な和牛だそうで、脂身が少なく上品な味わいでした!

さめうら荘:さめうらダムカレー(あかうしミルフィーユカツ付き)
田舎料理 与作:日替わり定食&手作りコロッケ
焼肉 牛長:牛鉢(肉増し)
ラーメン土佐町439:塩ラーメン
さめうら荘レイクサイドホテル:朝食

さいごに

土佐町は近隣4町村と連携し、さめうら湖を活用した観光産業やスポーツ振興・スポーツツーリズムの推進に取り組んでいます。広域で連携しているところ、競技カヌーという特定の競技を軸に未来を見据えて地域づくりが進行しているところにこれからの可能性を強く感じました。

また、今回はまちをあげてインターンを受け入れていただき、学生たちからもとても貴重な経験になったと口々に聞かれました。こうした地道な取組が将来のスポーツコミッションで働く人材に繋がるよう、これからも頑張っていきます!


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