The JSSA Online MeetUp&Award Vol.32 活動報告

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こんにちは!JSSA運営事務局です。
山の緑も色づき始め、冬の足音が近づいてきました。残念ながら今年は紅葉鑑賞ともいかず、自粛ムードが漂うご時勢でしたので、今回もオンラインの開催となりました。

2020年11月20日(金)。今回で32回を迎えた「THE JSSA Online MeetUp & Award Vol.32」が開催されました。当noteではイベント内容をレポートしたいと思います。

JSSA Online MeetUp & Award とは?

このnoteで初めて当イベントを知った!という方の為に簡単にイベントの説明をさせて頂きます。

札幌、東京、大阪、福岡、沖縄で開催する一般社団法人日本スタートアップ支援協会主催で過去に30回以上開催されているビジネス交流会です。起業家に気づきと学び、そして運命的な出会いの場を提供するコミュニティです。同じ問題意識、課題、関心のあるメンバーが集まり、問題解決、ネットワーク構築、情報収集を実現します。

私の個人的主観で、端的にまとめると…
一般社団法人日本スタートアップ支援協会(以下、JSSA)が主催する

起業家、起業家を目指す人、またそれを応援したい人にとっての
最高の出会いの場!

といったところでしょうか。
JSSAの想いがひしひしと伝わってくる非常に熱量の高いイベントです。

そんなJSSAの想いをもっと知りたい!という方は下記のWEBサイトをぜひご覧ください。

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ご質問のある方はお気軽にお問い合わせください。

THE JSSA Online MeetUp & Award Vol.32 開催!

JSSA Online MeetUp & Award はお陰様で32回目の開催になりました。今回もとても魅力のあるスタートアップ、また協会にご協力をくださっております、著名なメンターの方々にお集まりいただきました。まずは当日の全体の流れをご紹介します。

16:00 JSSA協会&ファンド説明
16:30 会員&投資先によるトークセッション
17:00 協会卒業生によるトークセッション
18:00 審査員の上場企業経営者によるトークセッション
19:00 ピッチイベント&質疑応答
20:30 審査会 スポンサーPR動画
21:30 ピッチ優勝者とスポンサー賞の発表

約6時間にも及ぶイベントでございましたが、終始聞き逃せないような内容が盛りだくさん!無料のイベントでこんなにインプットができるイベントがあるのか…。と毎回、感じてしまいます。

今回のイベントは大きく分けて3つのプログラムで構成されていました。

1.JSSAの紹介と会員企業によるトークセッションプログラム
  1-1.JSSA協会&ファンド説明
  1-2.会員&投資先によるトークセッション

2.
著名な経営者様方によるトークセッションプログラム
  2-1.協会卒業生によるトークセッション
  2-2.審査員の上場企業経営者によるトークセッション

3.選ばれし優良スタートアップによるピッチコンテスト
  
3-1.ピッチイベント&質疑応答
  3-2.審査会
  3-3.ピッチ優勝者とスポンサー賞の発表

本当にどのプログラムも目を離せないほどにとても濃厚なプログラムになっておりました。各プログラムについて順番にレポートさせて頂きます!ぜひ、最後までお付き合い頂ければ幸いです!

1-1.JSSA協会&ファンド説明

JSSA代表の岡より、ご挨拶と協会の説明をさせて頂きました。
今回、詳細は割愛させて頂きますので詳しくは下記HPをご覧ください。ご不明な点等ございましたらお気軽にお問い合わせください!

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1-2.会員&投資先によるトークセッション

次は、岡代表のファシリテーションの元、現在活躍中のJSSA会員や投資先のスタートアップに赤裸々トークを繰り広げて頂きました。スピーカーの方々は下記の方々です。

ダブルフロンティア株式会社/代表取締役 八木橋 裕氏
株式会社Replace/代表取締役 中谷 タスク氏
ゴーフード株式会社/代表取締役CEO 岡 広樹氏
ワークスタイルテック株式会社/代表取締役 ドレ・グスタボ氏

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JSSA会員

当トークセッションでは下記のようなテーマを元にトークが繰り広げられました。

◆トークテーマ
 最初の協会との接点は?
 協会ファンドから投資を受けた/協会の有効活用の仕方やメリットとは?
 協会への要望は?

最初の協会との接点は

八木橋さん:モーニングピッチだったとおもいます。岡代表が審査員でご参加されていて、うるさいぐらいに沢山のご質問を頂きました(笑)

中谷さん:岡代表が審査員でご参加されていた、大阪府のビジネスコンテストでした。その時にお話して協会のことを知ったのがはじめての接点でした。

岡さん:岡さんは覚えてらっしゃるかわかりませんが、2012年にイベントで名刺交換をさして頂いたのが初めての出会いでした(笑)そこから、2016年に別のイベントで再会させて頂きそこで、岡代表から「どや?」とお声がけ頂いたのがきっかけでした(笑)

ドレさん:マーケロボの田中様の登壇をみて、その時にJSSAの話を聞いたのがきっかけでJSSAを知りました。その時に、岡さんのことを知って、この人に会わないと僕は成功できない!と思ってJSSAに加入することを決めました(笑)

協会ファンドから投資を受けたメリットは?

八木橋さん:様々な紹介をもらえたことが一番大きいと思っています。特に、社内体制を整える際に、HR領域の方を紹介してもらえて、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)を設定できて組織として成長できたと感じています。協会を通じて信用できる人を紹介してもらえることで様々な手間を省くことができて、事業に集中できると感じています。

中谷さん:2019年の阪急阪神×JSSAのピッチイベントでアワードを受賞し出資が決まったんですが、そこから、その受賞が呼び水になりどんどん出資をして頂けることになりました。これは、協会を通じて”信用度”があがったことが一番の理由だと思っています。やはり、その信用度が一番のメリットと感じています。

岡さん:僕は協会から出資は受けていないのですが、デューデリの部分などで相談をさせて頂いて買収額があがったのが具体例としてはあげられます。それもそうなんですが、何よりも『失敗のパターンを共有(アドバイス)』をいただけることというのは、すごくメリットを感じています。大きな失敗をしないためのアドバイスを頂けるのはとてもいいなぁと感じています。

ドレさん:僕も協会からは出資を受けていないのですが、M&AにいくのかIPOにいくのかなど経営方針のアドバイスをもらえることは本当に助かっています。そして僕はブラジル生まれなので、日本と海外のビジネスの違いについてアドバイスを頂けるのも助かっています。

協会への要望は?

八木橋さん:繰り返しにはなってしまうのですが、信用できる人とのマッチングを引き続き期待しております!

中谷さん:このご時勢なので、もう少し落ち着いたら、アルコール入りのクローズドの飲み会を期待しています(笑)お酒がはいるとみなさん結構ぶっちゃけトークをしてくださるので(笑)

岡さん/ドレさん:時間の関係上、お話をお伺いすることができませんでした。申し訳ございませんでした。また、ご要望を岡代表や事務局へ個別にでもお寄せください(事務局より)

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終始和やかなムードでインタビューセッションは終了しました。
JSSAの会員さんと岡代表の関係の良さを感じ取れました。本当に真摯で愚直なほどに真っ直ぐ事業(人生)に向き合う人が集まる協会なんだなぁと改めて感じるインタビューセッションでした。ご登壇頂いた皆様、本当にありがとうございました。

2-1.協会卒業生によるトークセッション

続きましては、岡代表と見事、事業をEXITに導いた協会卒業生によるトークセッションでした。スピーカーの方々は下記の方々でした。

ラクサス・テクノロジーズ株式会社/代表取締役社長 児玉 昇司氏
株式会社Legoliss/代表取締役社長 酒井 克明氏

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ワールドから100億円を調達したラクサス・テクノロジーの児玉社長は、どのように交渉し調達したのか、再現性のある方法を。三井物産とのM&Aを成功に導いたLegolissの酒井社長はの買収・子会社化についてのご経験についてを…。お二方とも全く別の形でEXITを成功されたそのご経験をシェア頂きました!

当トークセッションでは下記のようなテーマを元にトークが繰り広げられました。

◆トークテーマ◆
 最初の協会との接点は?
 マインドセットが変わったきっかけは?
 幸せになるM&Aとは?
 今回のExitで学んだことは?

最初の協会との接点は

酒井さん:協会の顧問、西井さん(オイシックスの取締)からのご紹介でした。実は当時、西井さんとオフィスをシェアしてまして、その時に紹介したい人がいると言われて岡さんに引き合わせて頂きました。その後、岡さんから、「どんな事業してるか説明に来い!」とのことで、ゴルフに誘って頂きました(笑)それがきっかけですね。

児玉さん:いつだったかなぁと思って写真を見返してたんですけど、覚えてらっしゃるかわからないんですが、はじめて出会ったのは2012年で通販系のイベントでソウルで出会いました。まだラクサスを始める前でした。その後は協会設立前に岡さんと再会したのが協会との接点でした。

マインドセットが変わったきっかけ

酒井さん:岡さんに「酒井くんはゴールはどこなんや?」と言われたことですね。正直、その時は会社も順調でこのまま進んでいけばいいかな?と思っていて、ゴールを決めてたわけではなかったんです。だけど、岡さんに叱られて(笑) 「経営者としてステージがあがると見える世界が違うぞ」と。この時に、岡さんにかけてもらった魔法があって(笑)「酒井君、いい目をしているからやれ!」と。はじめてそんなことを言われて嬉しかったのもあり、それから変わって動いていくことになりました。この登壇だからとかではなく嘘偽りなく岡さんからの言葉がマインドセットが変わったきっかけでした。

児玉さん:実は最近に変わったなぁと感じていまして(笑)今日、ご視聴して頂いている方も起業家の方などが多いと思うので資金調達とかもお考えだと思うので、それに絞ってシェアさせて頂こうと思ってるんですが…
資金調達などをするために、VCなどを回ってたんですが、最初はVCなどに言われた意見に対して戦っていたんですね。説明をしたら「ここはこうじゃないか?」とか「これはこうだよね?」とか。それに対して反論をしていたんですね。それを続けていたんですが、ある時に戦う必要がないことに気が付いたんです。例えば、「チームが弱いんじゃないの?」と言われた時に「そうなんですよ。なのでチームを補うために出資してください!」って返して、その意見を素直に受け入れた方がいいんじゃないかと思いまして。彼らは現状把握をして色々な知見をもってレビューをしてくれるので素直に受け入れればよかったんだなぁと気が付いたことがきっかけでした。

幸せになるM&Aとは?

酒井さん:三井物産もそうだったんですけど、キャピタルゲイン目的のM&Aは絶対にしなくて。彼らは事業シナジーを生むところしかM&Aしないという絶対的なポリシーを持っていました。というところにすごくぶっささるものがありまして(笑)私が、三井物産と一緒になるって決めた理由になるんですが「お互いに成長できるか」はとても大切だと思っています。売ったらさようならするんですかと聞かれるんですが、買ってもらって価値を返すところまでがM&Aだと思うので、そうやって一緒に成長を描けることが幸せになるんじゃないかなぁと思います。

児玉さん:一緒になって歩んでいけるかが大切なのかなと思います。売却した側も買収した側もメリットがあるべきだと思っています。シナジーが明確にわかっていることが大切だと思っています。結局、売上が下がってしまったら不幸せになってしまうので、酒井さんがおっしゃったように、売って終わりではなく、お互いが成長できるというのはすごく大切だと思います。

今回のExitで学んだことは?

酒井さん:M&Aには色々な形があると思うんですが、僕たちは元々順調に進んでいたので、今回のM&Aは競合させてビットさせていないんですね。御社とやるか、もうM&Aをやらないかの二択のレベルで考えてたんですけど、金額がとか足元をみてやるよりも、やりたいこと、世界観を相互にすり合わせることが大切なんじゃないかなということを学べたかなと思っています。

児玉さん:まずは出資する金額を決めたんですね。シリーズCの調達先をさがしているところで動いてワールドさんと出会いました。そこからは、今までと同じなんですが、データを使ってロジカルに考えていきました。ここをこうすればスピードがでるのでアクセルを踏ませてくださいという絵をどれだけかけるかは大切だと思います。

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とても和やかなのに刺激的というとてもいい緊張感の中でセッションがすすみました。児玉社長の溢れんばかりのバイタリティーとロジカルな考察力、酒井社長の温かく優しいお人柄と内に秘める情熱と冷静さを垣間見れるとても貴重なお話を聞かせていただけました。本当にありがとうございました。

2-2.審査員の上場企業経営者によるトークセッション

続きましては、岡代表と今回のピッチの審査員もしてくださる4名の上場企業の経営者様とのトークセッションでした。スピーカーの方々は下記の方々でした。

【東証1部】株式会社カナミックネットワーク/代表取締役社長 山本 拓真氏
【東証1部】株式会社ピアラ/代表取締役社長 飛鳥 貴雄氏
【東証マザーズ】Chatwork株式会社/代表取締役CEO 山本 正喜氏
【東証マザーズ】株式会社イノベーション/代表取締役社長 富田 直人氏

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当トークセッションでは下記のようなテーマを元にトークが繰り広げられました。

◆トークテーマ◆
上場準備をやり直せるならなにを修正するか?
協会との初めての接点は?
各メンター様からの各種アドバイス

上場準備をやり直せるならなにを修正するか?

山本様(株式会社カラミックネットワーク、以下「カラミック」):わりと、やりきって上場できたかなと思ってはいます。法律が変わってしまってどうしようもなかったんですが、税制優遇を受けれなかったので、それだけは残念だったなと思っています。が、あとはほぼ、やり切って上場できたかなと思っています。

山本様(Chatwork株式会社、以下「Chatwork」):振り返ってみると大きな失敗はなかったかなと思っています。が、あえていうならば、もう少し早く資本政策を考えればよかったなと思っています。元々、黒字経営で他人資本入れないで自己資本でやることにこだわっていたので、結果、エクイティファイナンスが遅れたかなと思っています。チャットワークがどんどんサービスとして伸びて、このままいくとエンジニアの立場でみて、チャットワークがつぶれるなっということもあり、エクイティファイナンスを行うことを決めたんですけど、あと1、2年早かったらもう少し早い成長ができたかなと思ってます。あと、一つあるとすれば、上場前期に社長が辞めるという事態があったんですけど、それを回避できるのあれば…と思ったりもします(笑)

飛鳥様(株式会社ピアラ、以下「ピアラ」):今後、中国だなと思い、香港にホールディングスを移して上場をしたことですかね。市場自体のレベルがあがってしまったことや為替差がでてしまってハードルが高くなってしまったんですね。ちょうど、日本ではマザーズが伸び始めてきてたので、資金を戻さないと…とおもった時に潜在株を発行して買い戻す…みたいなことをしてしまったんですがそれを最後まで引っ張ってしまって。結果、財務諸表をきれいにするのだけで2年くらいかかってしまったんです。一度、海外でホールディングスを作ってしまうと日本に戻すのはかなり大変なのでかなりの覚悟がいると思います。ということもあり、海外上場は一番大変だったなと思います。
あとは、僕たちも資本政策をもう少し早くすればよかったなと思っています。事業会社から資本を入れてもらったんですが、事業会社からの出資はVCほどリードをしてくれるわけではないため、会社自体のバリューなどを考えるとVCからももう少し早く資本を入れればよかったなと思っています。VCはバリューのあげかた、魅せ方、次のラウンドへ…と価値付けがうまいのでもっと前にもっといろいろな話を聞ければよかったなぁと思っています。

富田様(株式会社イノベーション、以下「イノベーション」):起業するためにある程度、資金を持って創業したので上場を決めた時にもどこからも出資受けてなかったですが、最後は日経BPさん、リンクアンドモチベーションさんに出資を頂いて上場したんですが、今思うと、どうバリューをあげるかなどがなにもなかったので、もうすこしVCさんなどに入れてもらって、どうバリューをあげていくか、魅せていくかなどはやっていったかなぁと思っています。弊社、日経BPさんとのシナジーがものすごくでているんですが、本当に意味のない資本提携などは本当に意味がないので、すっきりと目的をもちつつ、バリューのところには注意をしながら資本政策をやりなおせたらなと感じています。

最初の協会との接点は

山本様(カラミック):IPO経営者会で、岡さんにこんなんあるけどどうですか?とお声がけ頂いたのが初めてでした。

山本様(Chatwork):前社長が岡さんのメンタリングをうけていて、一緒においでとおっしゃってくださり、そこからのつながりです。IPO周辺では少し離れていたんですが、最近またよくお会いするようになりましたね(笑)

飛鳥様(ピアラ):IPO会にどうしてもはいりたく情報収集していて岡さんと知り合わせていただいて、協会のことを初めて知ったという感じでした。

富田様(イノベーション):IPOの会で岡さんと出会ったんではなかったかな?と思います。出逢った時に協会のお話をお伺いして、私自身、起業とか創業とかが大好きなのですぐに賛同させていただいて、このグループに入りたいなと思った記憶があります。

後輩起業家にアドバイス

山本様(カラミック):では…
投資できないスタートアップの共通点は?でお話させて頂きます。
私も個人的にエンジェル投資などしてるんですけど、上場社長に色々と助けられてここまでこれたので、私もお手伝いをさせて頂いた会社が大きくなっていってくれればいいなという想いで投資をさせてもらっています。実はあまり、バリエーションなど細かいところは私は見てなくて、経営者の資質を一番重視しています。覚悟がどれだけできているかを話していて感じるかなどは大切にしています。

山本様(Chatwork):幹部の評価方法と給与、カルチャーフィットの事前確認は?というところなんですが、評価とか給与とかで離職にはなったことはないんですが、カルチャーフィットは大切だなと思っています。弊社は元々プロダクトカルチャーがあって、ビジネスサイドの営業が入ってきても辞めるんですよね。会話が嚙み合わないし、衝突してしまって。エンジニアは農耕民族で営業は狩猟民族みたいなところがあるんで(笑)
ですので、マイノリティサイド(ビジネスサイド)に光を当てることを大切にしました。社内表彰でMVPをエンジニアにするのか営業にするのかって社内カルチャーにめちゃくちゃ影響をあたえるんですけど、あえて営業だけの賞をつくったりして光をあてて、営業って大事なんだよっという事を繰り返しました。これをすると少しづつ定着してきて営業サイドの離職率がさがってきたので、カルチャーって大切なんだなと感じました。


飛鳥様(ピアラ):幹部の評価方法と給与、カルチャーフィットの事前確認は?ハイパフォーマーとローパフォーマーの共通点は?についてなんですが…最初の立ち上げと後ろは段々と変わってくると思っていて、最初は社長の想いやビジョンにくっついてくるんですけど、外部から人が入ってきたり、中途採用が増えてくるとそれだけじゃすまなくなってくるのかなと思います。事業が伸びている時はいいんですが、停滞したときには問題として明るみに出てきて、それに対して説明が明確にできないと離脱とかも起きたりがするなと思っています。30-50名になってきたときにはある程度明確に決めだした方がいいのかなと思っています。
ハイパフォーマーとローパフォーマーについては、弊社内のカルチャーでは「当事者意識をもてるか」が一番重視されています。素直かどうか?人に責任を押し付けないか?ということになるんですが注意してみています。今は中途採用に関してはその人の周り3人に評価を聞くようにしたりと工夫をしています。

富田様(イノベーション):スーパープレイヤー≠優秀なマネジャー。失敗事例と対策は?についてお話させて頂きます。
弊社の方針としては、元々、スーパープレイヤーはいないということを前提だなっと思っています。パズルのように弱いところや強いところを分けていって、しっかりと役割、項目訳をして苦手な分野をやらせないようにしています。そうやって組織を作る努力をしている感じです。

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ご登壇者の皆様は、本当に様々な修羅場や難題を乗り越えてこられただけあり、とても落ち着いた雰囲気でかつ、刺激的なお話が後をたちませんでした。沢山のご経験だけでなく、失敗だなぁと思われていることも赤裸々にごシェア頂けるこの環境の素晴らしさを身に染みて感じることができました。お忙しい中、貴重なお話ありがとうございました!

3-1.ピッチイベント&質疑応答

続きましては、当イベントのメインの一つであります、112社の応募の中から、厳しい戦いを勝ち上がった4社による、ピッチ大会です。
出資総額は最高5000万円で優勝者には2000~3000万円、審査委員賞の方には500~1000万円の出資がおこなわれるというピッチイベントです。
さらに協会スポンサーからは「スポンサー賞」として豪華な賞品が贈呈されます。

まずは、今回のピッチの審査員の方のご紹介です。今回も豪華なメンターの方々にお集まりいただきました。いつもありがとうございます!

【東証1部】株式会社カナミックネットワーク/代表取締役社長 山本 拓真氏
【東証1部】株式会社ピアラ/代表取締役社長 飛鳥 貴雄氏
【東証マザーズ】Chatwork株式会社/代表取締役CEO兼CTO 山本 正喜氏
【東証マザーズ】株式会社イノベーション/代表取締役社長 富田 直人氏
  日本ベンチャーキャピタル株式会社/代表取締役社長 多賀谷 実氏
  正林国際特許商標事務所/所長・弁理士 正林 真之氏
  AZX総合法律事務所/CEO Founder弁護士 後藤 勝也氏
  株式会社morich-To/代表取締役 森本 千賀子氏

続きましては、スポンサー企業様のご紹介です。今回も沢山のスポンサー企業様にスポンサー賞をご用意頂きました!いつも本当にありがとうございます。

伊藤忠商事株式会社
三井住友海上火災保険株式会社
EY新日本有限責任監査法人
WeWork Japan合同会社
東海東京証券
みずほ銀行
SMBC日興証券株式会社
野村證券株式会社
三井住友信託銀行
弁護士法人第一法律事務所
宝印刷株式会社
freee株式会社 
株式会社オービックビジネスコンサルタント

続きましては、ファイナリストのご紹介です。今回の新進気鋭のスタートアップ企業はこの方々です!

株式会社Alpaca.Lab/代表取締役 棚原 生磨
 運転代行配車アプリ「AIRCLE(エアクル)」
MOVIN株式会社/代表取締役 荒巻 光生
 動画を使ったスタートアップと大手企業の商談創出プラットフォーム
株式会社スルミ/代表取締役 石塚 つばさ
 AI顔画像認識を使用したヘルステックプロダクト開発
株式会社SWAT Lab/代表取締役 矢野 圭一郎・下野 健佑
 世界トップ開発者のリモートコラボレーションプラットフォーム

審査員の方々、スポンサーの方々、そしてスタートアップ企業の皆様。今までのトークセッションとはうってかわって、画面越しでも緊張感が伝わるすこしピリッとした空気感の中、ついにピッチ大会の幕が開けました。

ピッチのルールを簡単に説明します。

ピッチのルール
5分間のピッチと1分間のデモ動画の投影を行っていただきます。その直後に審査員との質疑応答と登壇者からの逆指名の公開メンタリングを10分間行います。

こうして、幕開けしたピッチ大会。詳細の内容は割愛させて頂きますが一部、ピッチの内容をご紹介させて頂きます。

【1社目】:株式会社Alpaca.Lab/代表取締役 棚原 生磨

岡代表の推薦コメント:JSSA×沖縄県のイベントでJSSA賞を受賞した、
沖縄期待のスタートアップです。TV CMの放映も開始しこれからがとても楽しみなスタートアップです。

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サービスと一言で言うと…
タクシーを呼ぶように運転代行を呼べるサービス

今、沖縄で放映されているというTVCMからスタートしたピッチは張り詰めた緊張感を一気に払拭してくれました。棚原社長のお人柄が最初から前面にでるスタートでした!その後のピッチも、棚原社長の素敵な笑顔と心地よいリズムにのって進んでいきました。そして、5分間のピッチが終わり審査員との質疑応答&逆メンタリングの時間を迎えました。その一部のやり取りをご紹介します。

質疑応答

Q1.東京ではタクシーが一般的だが、そのような地域ではどのように戦っていくのか?( 株式会社morich-To/代表取締役 森本 千賀子氏)
A1.地方と都心部では客単価が違うので、客数が少なくても単価が高いのでカバーできると考えている。地域ごとの戦い方を変えて進みたい。
 
Q2.マッチング単位はドライバー単位?会社単位?悪質業者などの選別は?(AZX総合法律事務所/CEO Founder弁護士 後藤 勝也氏)
A2.マッチングの単位はドライバー単位。1ドライバーごとに面談をして選別している。

Q3.沖縄からの横展開はどのように行う予定?自動運転時代の戦い方は?(株式会社ピアラ/代表取締役社長 飛鳥 貴雄氏)
A3.自動運転の普及にはまだ時間がかかると考えていて、遠隔ドライブなどの方向などの新しい方向性に転換できると考えている。各都道府県の運転代行業界の支部との繋がりがあるのでその支部を起点に進めていきたい。
 
Q4.代行業者が保険に入っていなかったり、保険が切れていて事故を起こしたらどうなるのか?(視聴者)
A4.自分たちの保険をつくることでリスクヘッジをしようと現在すすめている。保険の加入条件をリアルタイムでチェックできる仕組み構築を同時に進めている。

【2社目】:MOVIN株式会社/代表取締役 荒巻 光生

岡代表の推薦コメント:業界初の動画を使ったスタートアップと大企業の商談創出をするプラットフォームを運営しているスタートアップです。

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サービスと一言で言うと…
動画を使ったスタートアップと大企業の商談創出をするプラットフォーム

学生時代にアビスパ福岡にてインターンシップをご経験されたさい、学生を1500人を招集するほどのイベントを実施したご経験をもつ若手起業家の荒巻社長。内に秘めたる闘志と冷静で落ち着いた口調でのピッチで会場を引き込んでいきました。そして、5分間のピッチが終わり審査員との質疑応答&逆メンタリングの時間を迎えました。その一部のやり取りをご紹介します。

質疑応答&逆メンタリング

Q1.競合企業の参入障壁は(正林国際特許商標事務所/所長・弁理士 正林 真之氏)
A1.動画の撮影、編集を自社内で行っていることです。
 
逆メンタリング:株式会社イノベーション/代表取締役社長 富田 直人氏
(質問)BtoBのマーケティングはどうやって進めていくべきでしょうか?

富田社長のご回答:御社のようなサービスは会社名などではなく、サービスの知名度をあげればよいのではないでしょうか。しっかりとしたスタートアップを集めることができればおのずとブランディングができあがると思いますので、出資者とスタートアップの収集ができることが課題ではないでしょうか。

【3社目】:株式会社スルミ/代表取締役 石塚 つばさ

岡代表の推薦コメント:JSSAのピッチでは初の学生ベンチャー。ヘルステックプロダクトを開発中。日本大学が総力をあげて支援している期待のスタートアップです。

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サービスと一言で言うと…
鬱(うつ)診断ができる勤怠管理システム

日本大学の4回生。現役女子大生というだけでなく、世界的ミスコンに何度も出場。メディア部門でグランプリ獲得の実績があるほどの端麗な容姿をもちつつ、社会問題も解決したいという”熱い”バイタリティーがひしひしと伝わってくるピッチでした。5分間のピッチが終わり審査員との質疑応答&逆メンタリングの時間を迎えました。その一部のやり取りをご紹介します。

質疑応答&逆メンタリング

Q1.鬱だけに特化してサービスをするのはなぜか(AZX総合法律事務所/CEO Founder弁護士 後藤 勝也氏)
A1.今後においては顔情報を収集して他のサービスにも展開しようと考えています。
 
Q2.アラート機能以降のサービスを考えているか(株式会社morich-To/代表取締役 森本 千賀子氏)
A2.患者と患者予備軍に関してアートセラピーを施す仕組みは考察中です。
 
 
逆メンタリング:株式会社morich-To/代表取締役 森本 千賀子氏
(質問)女性起業家には何が求められていますか?

森本社長のご回答:色々な経営者(ロールモデルになるような)と接点を持ち視野を広げる努力をする必要があると思います。

【4社目】:株式会社SWAT Lab/代表取締役 矢野 圭一郎・下野 健佑

岡代表の推薦コメント:世界トップレベルのリモートコレボレーションプラットフォームを開発しているスタートアップです。日本の人材市場をリモートで開国できると感じています。

サービスを一言でいうと…
世界のトップ開発チームを検索できる、リモート開発チームプラットフォーム

矢野社長のリズミカルなプレゼンはぐいぐいと引き込まれ、5分間があっという間に過ぎ去りました。何度も起業を経験し、海外での荒波にもまれてこられたそのご経験がにじみ出るとても流暢なプレゼンテーションでした。そのプレゼンテーションから伝わるエネルギーは最後のピッチにも関わらず会場の空気から疲れを吹き飛ばし、一変させてくれました。そして、5分間のピッチが終わり審査員との質疑応答&逆メンタリングの時間を迎えました。その一部のやり取りをご紹介します。

質疑応答&逆メンタリング

Q1.フリーランスの集め方と技術力の可視化の方法(株式会社カナミックネットワーク/代表取締役社長 山本 拓真氏)
A1.最初のステップは開発会社との協業を通じてエンジニアをためていく予定です。現在は1つづつフィルタリングして可視化しています。

Q2.発注側の英語できない問題はどう解決するか(Chatwork株式会社/代表取締役CEO兼CTO 山本 正喜氏)
A2.最初のステップはすごくとがったニッチな発注側のリテラシーがあるマーケットをとりにいきます。その後は、人材を持つ会社と協業などを行いマスマーケットへの展開も視野に入れています。

逆メンタリング:チャットワークさんは未来の働き方に今後どうアプローチしていくのか(Chatwork株式会社/代表取締役CEO兼CTO 山本 正喜氏)

山本社長のご回答:ITに詳しくない人が、どうすれば最新のテクノロジーの恩恵をうけることができるのかにフォーカスしていていくことが未来の働き方に繋がっていくのではないかと思い試行錯誤をしています。

3-2.審査会

白熱するピッチが終わり審査員の方は別室で1時間かけて審査をされました。その間、会場ではスポンサー様のPR動画を閲覧頂きました。

3-3.ピッチ優勝者とスポンサー賞の発表

審査会も終わり本会場に戻られた審査員の方々、また、長丁場ではありましたが最初からイベント今回スポンサー賞をご提供頂きましたスポンサー企業の皆様とそろいまして、緊迫したムードの中、ついに審査結果の発表の時間がやってまいりました!早速ではありますが今回の受賞者様を順番に発表させて頂きます!

まずはスポンサー賞の発表です!受賞者様はコチラです!!

みずほ銀行賞:株式会社SWAT Lab
SMBC 日興証券賞:株式会社Alpaca.Lab
EY Japan賞:株式会社スルミ
野村證券賞:株式会社SWAT Lab
三井住友信託銀行賞:株式会社Alpaca.Lab
第一法律事務所賞:株式会社Alpaca.Lab
WeWork賞:株式会社SWAT Lab
東海東京証券賞:株式会社スルミ
オービックビジネスコンサルタント賞:株式会社スルミ
三井住友海上火災賞:株式会社Alpaca.Lab
宝印刷賞:MOVIN株式会社
freee賞:MOVIN株式会社
伊藤忠商事賞:株式会社スルミ

白熱する戦いは審査員、スポンサー企業様の心をうった様子でございまして、甲乙つけがたいお気持ちが結果に現れていたような気がしました。
そして、ついに審査員賞最優秀賞の発表です!!

審査員賞の発表

緊張感の走る中、株式会社morich-To/代表取締役 森本様から審査員賞の発表です…!審査員賞は…
株式会社スルミ さんでした!!!おめでとうございます!
審査員を代表して、森本様から一言頂戴しました。

プロダクト化への道のりは厳しいとは思いますが、原体験からの当プロダクトへの意気込みを感じております。また、石塚さんのかわいくてチャーミングな人柄は周りの方を巻き込む力もあると思いますので協力者も得られると感じています!
また、うつ病という日本が抱える社会問題の一助になってもらいたいという期待、また、学生ベンチャーで女性起業家でありとても希少な存在だと思っています。今後に続く後輩の為のロールモデルになってくれたら…という想いからも、JSSAとしましてもその”伸びしろ”にすごく期待をしておりまして、選ばせていただきました。

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最優秀賞の発表

そして、今回のピッチイベントの優勝者、最優秀賞の発表です!!
締めくくりの大一番。株式会社カナミックネットワーク/代表取締役社長 山本様からの発表です!
栄えある最優秀賞は…
株式会社SWAT Lab さんでした!!おめでとうございます!!!
審査員を代表して、山本様から一言頂戴しました。

非常に面白い内容だと思いました。そして、これからの伸びしろをすごく感じるプロダクトだと審査会で高評価であったため選ばせて頂きました。また、最初のクライアントもお持ちだということでスタートダッシュもできると感じております。日本における人材の確保が難しい中、社会問題を解決の一助になるとも思っております。これからのご活躍に期待しております。

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こうして約6時間に及ぶ、The JSSA Online MeetUp&Award Vol.32は幕を閉じました。
トークセッションにご協力くださいました皆様、そして、審査員の方々も遅くまでありがとうございました。皆様のご協力あってこそのイベントでございます。末筆ながら感謝の言葉と代えさせて頂きます。
本当にありがとうございました。
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おわりに

っということで、今回もイベントとして大成功!ができたのではないかと感じております。今回も沢山のご縁があり、沢山の貴重なお話があり、事務局の立場で関わらせて頂けてとても楽しく、勉強になりました。

最後に事務局からのお知らせです。
事務局ではボランティアスタッフを募集しております。今回のイベントをご覧になられた方、またこのnoteをみてご興味をお持ち頂いた方はぜひとも下記からご連絡ください!

また、peaixのフォローお願いします。フォローをするとJSSAで新しいイベントが公開された際に通知が届きます。ぜひ、よろしくお願いいたします。

長いレポートにお付き合い頂きましてありがとうございました。
今後とも、JSSAを何卒宜しくお願い致します。

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