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個展『UNTITLED』ってどんな個展?【前編】

こんばんわ。SILK/micahのSILKです。このnoteは micah との共著で本年3月に開催する個展『UNTITLED』のこととかちょっとした裏話とかつらつらと語るノートです。

最初にお伝えしておきたいこと

まず、最初に。
今回の個展は機材の話や撮影場所など、「撮るための話」は一切ありません。そこは「作例」と「作品」をきっちり分けようと、話し合った上での今回の個展です。

私たちの仕事では作例をたくさん撮ります。
この機材を使うとこう撮れますよ、こんな使い方もありますよなどなど。また、この場所こんなに素敵ですよ、ここでこう撮ると映えますよなど、お客様の求めに応じて様々な写真を撮ってご提供しています。私たちの仕事感覚ではこれが作例。写真を通じて機材や場所の魅力を伝えるものを作例としています。

それに対して作品とは、写真家が自分たちの伝えたいことを好きなように表現したもの。つまり写真そのものが主題というのが私たちの考え方。
どっちが良い悪いを言いたいわけではありませんし、作例と作品の定義付けなど人によって変わると思いますし、そもそも区別なんてあるのかとも思います。同じ写真だって使い方によって作品になったり作例になったりもするでしょう。写真展の意義もやり方も人それぞれですから、何を批判するつもりも否定するつもりもありません。これが正しいというのは存在しないと思っています。
ただ、私たちの感覚では仕事で「作例」を大量に撮っているので、自分たちの個展くらい「作品」で埋めたいのです。それをわかりやすく表現するため、「作例」と「作品」という言葉を使わせていただいています。

また、今回の個展はどのメーカー様からもどの地域様等からも協賛いただかず、私たちの資金だけで行う個展=作例展ではなく作品展です。予算的にはとても大変なものがありましたが、その分「撮るための話」ではなく「見るための話」をしたいのです。
写真に興味がなくても、どう撮ってるのかさっぱりわからなくても、例えば”リビングに飾りたくなるような作品”、そう感じていただけたとしたら、今回の個展を開催させていただいた甲斐があったのだと思っています。画家の絵筆に注目するのではなく、作品そのものに注目していただきたい。そんな意義の個展であれば嬉しいと願っています。

会場とは作品を最大限引き出してくれる場所

やっと会場の話です。

名古屋の丸の内にあるGallery White Cubeというギャラリーで今回開催します。
ここは普段、写真展というより画家様や空間アートなど様々なアーティスト様たちが、作品展をされているギャラリーです。黒と白、それぞれの空間は壁に直書きもできます。そして今までここで作品展をされた多くのアーティスト様たちが重ねた歴史の上に、私たちの作品が入ります。

黒/白、それぞれで統一された壁・床・天井
美術館仕様の照明
他の装飾はなにもないし要らない
ギャラリーの言葉をお借りすると「純粋美術空間」
私たちが考えていた理想の空間でした。

大空間に余裕のある作品展示をします

展示室は2室。
壁面長約36m、約77㎡の大きく真っ黒な部屋
少し小さめの真っ白な部屋 
この両方を使ってわたしたちの個展を開催します。

合計の壁面長は約60m、合計面積は110㎡を超えるこの空間に
たっぷりと余裕を持って作品を展示します。

↓黒い部屋の360度画像がご覧いただけます(展示作品はありません)


黒い部屋の展示内容

黒い部屋は天空ポートレートです。
私たちがこの個展のために2年かけて撮りためた作品群。
余裕を持った黒の空間に
全20点以上の天空ポートレートが、大パネルで展示されます。
リアルポートレート名古屋で発表したあの作品の全容も、大パネルで展示されます。

天空ポートレートのテーマは
『見たことない視点からの再発見』『見るための写真』。
見て楽しめる、見たことのない感動をお届けできればと、今まで撮りためた膨大な作品群のなかからセレクトして展示します。

「5人まで」という贅沢な空間

そしてこの大きな空間、なんと同時入場制限『5人』までとなります。
恐らく今までで最も余裕を持った写真展じゃないかと思っています。
前の人が重なって見れない、作家と話したいのに話せない、じっくり見たいのに周りが気になってゆっくり見れない…そんなことは一切ありません。時間制限が原則45分までとなりますが、それまでは心ゆくまでじっくり見ていただける空間が広がる予定です。
※事前予約制ではありませんが同時入場が5人を超えた時点で入場制限させていただきます。できましたら空いていると思われる平日(3/17(木) 18(金))にいらしていただけると待ち時間なく見れるかと思います)

見ることも見ないこともできる作品解説

また、黒い部屋すべての展示作品には解説が添えてあります。
コロナ禍の折、あまりたくさん話すのはちょっと…という方もいらっしゃると思います。話さなくても、解説を読んでいただければある程度、こんな作品なんだなとわかっていただけるようになっています。また、この解説を目に入れず作品鑑賞いただくこともできます。
解説という先入観なしで作品に没入していただくこともできますし、もちろん私たちに聞いていただければ、書いてないことまで含め大きくない声で解説もさせていただきます。

他に、作品を手にとって持ち帰ることもできる仕掛けもあります。
この仕掛けのおかげで、余裕を持った空間なのに展示作品点数は60点を超えます。
もし気に入っていただいて、余韻を、さらにゆっくり作品を自宅でも楽しみたいおっしゃっていただけるのでしたら、お応えすることもできる展示内容となる予定です。
恐らくこの展示方法は初めてじゃないかな。

白い部屋は後編でmicahよりお伝えします。

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UNTITLED
SILK / micah PhotoExihibition
2022.3.17(木)-2022.3.20(日)
open 11:00 - 19:00  (3.17 13:00-19:00)
Gallary White Cube Nagoya 
〒460-0002 
名古屋市中区丸の内2-15-28
ビッグベン丸の内4階
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※入場には感染症対策へご協力をいただく予定です


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