フラワーチャイルド

地中海周りの国々に住んで7年目です。 主に、パレスチナ近辺で起こっていることや、海外で…

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地中海周りの国々に住んで7年目です。 主に、パレスチナ近辺で起こっていることや、海外での暮らしについて載せていきます。

最近の記事

農業経験0の私が見たパレスチナ農業

“If, one day, the people will to live, then fate must respond.” “いつか、人々が生きたいと願ったなら、運命は必ず応えてくれる。” (イッザ シャーブヨーマンアラーデアラハヤー ファラーブッダ アンイェスタジー バルカダル) 数年前、元同僚の60代のSさんに教えてもらった詩の一節です。 フランス占領下チュニジアの詩人、アブー・アル=カースィム・アッ=シャービ (1909―1934) の有名な詩「生への意志」

    • イスラエルに反対するユダヤ教徒ー2016年のインタビューより(前半)

      ※長文に及ぶため、前半と後半に分けました。 タイムズスクエアからNYの田舎へ 2016年に遡る。当時、大学院に在籍していた私は、調査でアメリカ、ニューヨークに来ていた。お世話になっているゼミの先輩の提案で、「ネトゥレイ・カルタ」という正統派ユダヤ教徒のグループに話を聞きに行くことになった。 年末カウントダウンなどで有名なタイムズ・スクエアがあるのは、マンハッタン。そこから、4時間列車に揺られてニューヨーク郊外へ向かった。 大きな荷物を抱えて帰省する人々の中に埋もれ、終

      • イスラエルの刑務所内で何が起こっているのか?拘束された74歳元アラビア語教師、オマル・アッサーフ氏の証言

        冒頭写真: eye.on.palestine Instagram アカウント  リンク:https://www.instagram.com/p/C6EHSrGqID6/ はじめに 増え続ける不当な逮捕・拘束 パレスチナで、10月7日以降だけで9千300人以上のパレスチナ人が逮捕、あるいは行政拘束され、閉じられた刑務所、また強制収容所内において残忍な扱いを受けている。日常的な拷問や、怪我の治療を放置さ れ、手足を切断した者、そして命を失った者もいる。 数々の証言(テステ

        • 今ガザで、結婚が増えつつある理由

          結婚の知らせ 「今日はラファからデイル・アルバラに避難してきた姪のヘナの集まり(※)がある」 ガザに住む友人が、連絡をくれた。 (※結婚式の前に、花嫁になる人、親しい女友達や家族が集まり、手や足に複雑なヘナのデザインを施す。) 彼女は避難先に、花嫁道具として用意したものを箱やカバンにいれて持ち込んだ。ラファに新居を建てていたが、ラファの地上侵攻が開始され、婚約者はハンユニスに避難したため、結婚して、避難先で一緒に住むテントを準備することを二人は決断した。 なぜ、今結婚

        農業経験0の私が見たパレスチナ農業