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路地裏旅行社: 望遠鏡を持って行く


旅には必ず望遠鏡を持って行く。私が永年愛用しているのはNikonの10×25HG。軽くてコンパクトでしかもレンズがすばらしく明るい。

望遠鏡は旅先の高台や展望台、山頂などで役に立つ。いやなに高いところで使うのは当たり前なのだが、でもそういう場所に立つと妙に場が持たなかったりしませんか?所在なくただ眺めるだけだったりして。

そういう時、望遠鏡が役に立つ。そしてその威力に声を上げるだろう。眼下の村の井戸端、遠くの森の花、遙か先に光る河、対岸の町のたなびく洗濯物。あれもこれもがいきなり眼前に展開する。これがやめられません。

ノートルダム寺院 バラ窓 wiki

特筆すべきは、寺院のステンドグラス。暗い寺院内で望遠鏡でステンドグラスを見上げた途端、目の前に天国が広がる。これは私の密かな楽しみだ。ノートルダム寺院の外壁のガーゴイル探しも楽しいよ。

ノートルダム寺院 ガーゴイル wiki

私はZeisの単眼鏡も持っています。原子力発電所の管制官が遠くのメーターを読むために作られたというしろもの。レンズの明るさ、解像度の良さ、作りが頑丈なこと。紐が付いているのも便利。これは博物館や美術館で活躍します。小さくてポケットにも入るし、双眼鏡よりスマートだよね。

Zeis 単眼鏡

美術館ではこれが威力を発揮する。好きな絵からちょっと離れて望遠鏡を取り出す。筆の勢い、色の重なり、隅に隠れていた背景を目の前で楽しむことが出来る。それこそ舐め回すように絵を堪能できるのだ。展示物の解説を読むのにも役立つ。 混雑している博物館でもこれで余裕だよ。

望遠鏡の性能は「倍率×有効対物レンズ径」で、倍率は6倍から8倍、対物レンズは15mmから25mmが旅行には最適だ。倍率が高すぎると手ぶれするしレンズも暗くなる。倍率は8倍ぐらいがちょうどいいと思う。

旅行用には軽くてコンパクトで丈夫な物がいい。それに旅行で酷使するとレンズ内に埃がたまる。一度、ニコンで分解清掃をしてもらったら見違えるように明るくなった。望遠鏡のレンズ蓋は必ずしておいてくださいね、と念を押された。

旅行には望遠鏡。お忘れなく。



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