消防ヘリで補助犬ユーザーと補助犬救助?!~はじめに~
はじめに
日本補助犬情報センターでは、2023年6月より、浜松市消防局の「身体に障害のある方及び身体障害者補助犬にかかわる研修訓練」にご協力しています。
なぜ浜松?なぜヘリコプター?
と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
きっかけは…
そのきっかけは、2019年6月にさかのぼります。
当時、広島市の消防航空隊で活動をしていたOさんから、当会に以下のようにご連絡がありました。
自分はまだまだ補助犬ユーザーや補助犬のことを知らないので、ぜひ直接お話を聞きたい!ということで、広島から、当会事務所がある横浜まで遠路はるばるご訪問くださったのです。
なぜ補助犬ユーザーの救助なのか?
事務所に来てくださったOさんからは、2018年7月に大きな被害をもたらした西日本豪雨災害のお話を伺いました。
実はこの時、広島市に住んでいたご夫婦の盲導犬ユーザーさんが、自宅の浸水被害にあっていました。幸い、近所の方のご協力でユーザーさんは無事に避難することができたのですが、このことをきっかけとして、広島市消防局では、
「大規模災害が発生した場合に、障害のあるご本人だけではなくて、身体の一部でもある大切な補助犬を一緒に救助する方法の確立を図りたい」
と、取り組みを始められたそうです。
その一環で、当会にもご連絡をしてくださったということでした。
広島での盲導犬ユーザーと盲導犬のヘリコプター救助訓練
視覚に障害がある方への対応や、盲導犬を救助するためのハーネスの整備など、様々な準備が整った2020年8月。広島市航空隊による、盲導犬ユーザーと盲導犬のヘリコプター吊り上げ救助訓練が行われました。
浜松市での取り組み
その後、浜松市消防局にご異動されたOさんから、2022年に再びご連絡をいただきました。
浜松では視覚障害者と盲導犬だけではなく、肢体不自由者と介助犬、聴覚障害者と聴導犬についても救助の方法を確立したい!とご連絡をいただき、当会で研修・訓練内容の組み立てや訓練協力者のコーディネート等にご協力させていただくことになりました。
座学研修
まずは航空隊の皆さんに、救助する方のことをよく知っていただかなくては!ということで2023年5月に座学研修を行いました。
障害のある方への対応や補助犬についての基本的な情報をお伝えしました。座学研修については、当会のウェブサイトでご紹介しています。
いよいよヘリコプターを使った訓練!
9月に実施した駐機訓練の内容については、今後noteで少しずつご紹介していきたいと思います。
訓練の概要については、PRTIMESにて訓練実施のリリースを出していますので、そちらをご覧ください。
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