見出し画像

#この仕事を目指すまでの私【やっぱり犬って凄いな】〜管理部広報G 渡邊真子 編〜

他の職員のシリーズを一読者として読んでいる私ですが、自分のことを自分がピックアップして書くとなると、なんだか気恥ずかしい気持ちになりますね。ですが、せっかく書いたので最後まで読んでいただけると嬉しいです。

ご挨拶が遅くなりましたが、管理部広報Gの渡邊といいます。
普段は介助犬や協会の活動について啓発活動の業務を行っています。広報Gというとコミュニケーション能力が高いイメージがありますが、私は人影に隠れて「うんうん」と頷いて前に出るようなタイプではなく裏方の方が好きなタイプです。

さて、他職員の中には学生のころから福祉や犬のことを勉強されてきた方が多くいますが、私は普通科の高校に通い、大学は比較的好きな科目だった生物について学んでいました。大学時代は、海や山、川に行って動物の足跡や糞を追ったり、植生を調べたり、水生昆虫を捕まえたり、自然と戯れながら過ごしていました。

4年生になり働きたくないな~と思いつつも、進路を考えないといけなくなり、自分の将来・仕事について考え始めました。とりあえず、好きなこと嫌いなこと、やりたいことやりたくないことを書きだしてみようと思ってやったこともあります。ルーティンの仕事は嫌、座りっぱなしは嫌だ、スーツは着たくない、残業あまりしたくない、とか嫌なこと・したくない条件は沢山ありましたが、驚くほどに、○○がしたい!という気持ちはまったくありませんでした。したいことがなければ好きなことを仕事にしたら良いかと思い、「動物・生き物」は挙げていたので、動物園で働いたら楽しいかも!と思い動物園実習に行ったこともありました。が、飼育員を仕事にするのは、動物は好きだけどなんだか違う…と感じ、就活って難しいな、世の中の働いている人は凄いな~と感じていました。

就活に本腰入れないといけないと思いつつも気が向かず、現実逃避をするかのように卒論(ウミガメの卵を食べる野生動物について)の調査に取りかかっていました。調査はウミガメ保護をしているボランティアさんと一緒に行っており、調査をしながら他愛もない話をしたり進路について相談したりしていたのですが、そこで「AAA」や「AAT」を知ることになりました。その時は聞いたことがあるぐらいでしたが、ボランティアさんに「調べてみな」と言われるがまま調べると、犬と一緒に人を癒すことができる活動があるんだ、自分もAAAやAATに関わることができたら人生楽しくなる気がすると感
じたのを覚えています。
※AAA…動物介在活動、AAT…動物介在活動

ただ、この時点で大学4年生。福祉について勉強しているわけでも、犬のことを勉強していたわけでもないので、この道に進むにはどうしたら良いのか悩みました。直接そういう団体に問い合わせるのは無謀すぎる…だからと言って専門学校に行って犬や福祉の勉強をするにはお金はない…となった時、福祉だったら働きながら学ぶことできるなと思い、大学卒業後はデイサービスで働き始めました。

デイサービスでは利用者さんに孫の様に可愛がってもらいながら3年働き、介護福祉士の資格も取りました。毎月1回あるレクリエーションでは何度かドッグセラピーボランティアを呼んで利用者さん達に楽しんでいただく機会も作っていました。犬がいるだけで、普段笑わないおじいちゃんが笑ったり、普段あまり話さないおばあちゃんが昔飼っていた犬の話をたくさんしてくれたり、普段では見ることのできない様子を見ることができて犬ってやっぱりすごいなと感じました。そして、犬1頭で多くの人に影響を与えることができるのなら、人と犬、一対一で作り上げる関係ってもっと凄いのではないか?と思いその時に何かで知っていた「介助犬」のことを思い出しました。
介護の仕事は好きでしたし、慣れた場所から離れることへの不安もありましたが、もっと近くで人と犬の強い繋がりを感じられる場所で働ける環境に飛び込んでみよう!この機会を逃したら後悔してしまいそう!と思い日本介助犬協会の研修生に応募しました。

無事職員になり、介助犬使用者さんの話や協会の公益的な活動を通して犬たちの活躍を知ることによって、やっぱり犬って凄いな、あの時思い切って行動して良かったなと日々感じています。

介助犬1組の育成には240万円~300万円ほど費用がかかります。 みなさまのご支援をよろしくお願いします!