見出し画像

土木技術者が読んでおきたい書籍 ~委員によるビブリオバトル~ vol.11

土木技術者の皆さん、こんにちは!教育小委員会の武藤です。

夏期休暇終了のお知らせ~~~(泣)!って、今回台風おかしくないですか!?なぜこうも嫌なタイミングで来てしまうのか・・・。みなさんが無事に夏期休暇を過ごせていたらいいなぁ~~~と陰ながら思っておりました。ちなみに私は初日から高熱を発症して全く予定通りの行動ができず、ただYouTubeを聞いているような日々でした。せっかく好きなゲームの新コンテンツが追加されたのにする元気がなかった!!ということで、まだまだ暑い日が続きますので、体調管理に気を付けてくださいね。

投票回が終わって最初に紹介する本はこちら!
「目の見えない人は世界をどう見ているのか」です。

人間が外界から得る情報の8~9割は視覚に由来するらしく、視覚を取り除くと世界はどのように見えるのだろうか?という疑問があり、視覚障碍者はわれわれとはまったく違う「世界の別の顔」を見ているようです。視覚障害について認知論の視点で記された1冊です。

この本について濱委員のコメントでは、

「障碍者は守ってあげなければならない存在、そんなステレオタイプをガツンとぶっ飛ばしてもらえます。
現在、女性の技術者は珍しくなくなり、その後、外国人の技術者が増えました。私の直属の部下にも外国人技術者が3人います。今後は見えない人・聞こえない人とも仕事をしてみたい気持ちになりました。ところで私の上司はいわゆる"JTCのオールド・ボーイズ・ネットワーク"です。(笑)そんな彼は外国人の部下に指示する際にも「一断面計算したら、あとは金太郎飴やから!」などと言うため、外国人に「金太郎飴」って言っても通じんやろ・・・と私はいつも笑いそうになるのですが、障碍者と一緒に働く場合にはどうなるのだろう、と期待してしまいます。
私は過去に一度、耳が聞こえない人と旅行をしたことがあります。私は海外旅行が好きで、そのときも航空券だけ予約してトルコに行きました。有名な観光地であるカッパドキアに行った際に、現地で見どころを回るツアーに参加したのですが、そのツアーに、たまたま耳の聞こえない日本人女性が2人参加していました。言葉もロクに通じないのにすごい!と一瞬思ったのですが、そうか、聞こえないんだから日本語も英語もトルコ語も、彼女たちにとっては関係ないのです。
とにかく、彼女たちはとても楽しい人たちで、私たちはすぐに打ち解けました。ツアー料金に含まれない教会に入るとき、障碍者が割引か無料になるパスのようなものがあるらしく、「耳が聞こえないフリをして私たちについてこい」と。(笑)さすがに遠慮しましたが、本当に笑わせてもらいました。
守ってあげなければならない、優しくしてあげなければならない、教えてあげなければならない、と思って接すると、相手は違和感や、場合によっては不快感を感じることもあると思います。女性技術者がまだ少なかったころ、「女性なのにがんばってるね!」とか「女性なのに残業してかわいそう!」などと言われるのがすこぶる不快だったことを思い出しました。
多くの人が利用する土木構造物ですが、それを造る仕事をしている私たちは、まだまだ多様性のある組織とは言えないのではないでしょうか。お互いの違いを楽しむ余裕を持ちたいものです。」

とのことです。確かに多様性を取り入れて違いを楽しむ心を持ちたいですね。なので、ひとまずどんな世界を見ていらっしゃるのか読んでみました!

この本は複数の大項目に分かれ、その大項目に関連したたくさんのエピソードがまとめられた本になっています。「空間」「感覚」といった一般の人でも想像しやすそうな項目がある中で、私としては「ユーモア」に惹かれました。その中でもこの発想は日々の生活が楽しくなるなと共感しました。その発想とは、「パスタソースで運試し」です。レトルトのソースはパッケージを目で認識しないと開けるまで中身が分からず、その時の気分にあった味だったら当たりで、そうでなければハズレというのは日常で楽しむコツだなと思いました。これはソースの箱を複数用意して目をつぶって取ってしまえば同じことができます。ちょっとしたゲームが楽しめるので、ささやかな気分転換としてやってみたいですね。皆さんもやってみてください!ただし、気分じゃない味でも変えちゃダメですよ~~~

こういった共感できるお話がたくさん載っていますので、ぜひとも読んでみてください!新しい視点や価値観を得て、多様性をもって業務やプライベートを楽しんでください。最後に、本の表紙は変更されたのか私が読んだ時の表紙を貼っておきますね。


それと、このような記事を発信している教育小委員会もぜひともよろしくしてくださいね。Noteだけでなく、InstagramやX(旧Twitter)にも投稿しているのでこちらもチェックしてもらいたいです。

Instagram

X(旧Twitter)

それでは次回もお楽しみにどうぞ~~~

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?