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令和5年度土木学会全国大会・映画会

年次学術講演会を開催する9/14・15には、広島大学東広島キャンパスにおいて「映画会」を開催します。
年次学術講演会は有料で申込みが必要ですが、映画会のみをご覧いただく場合は、申込不要・入場無料・入退室自由となっております。

貴重な土木映像の数々、この機会にぜひご覧ください。

日時:9月14日(木)・15日(金)両日とも10時から
場所:広島大学東広島キャンパス 総合科学部南講義棟 L102号室
主催:土木技術映像委員会

以下、上映作品の概要をご紹介します。
上映時刻の詳細なタイムテーブルは、全国大会HPでご確認ください。

また「#土木学会全国大会2023」のハッシュタグで、気になるテーマや、当日参加しての感想などをどしどし各種SNSに投稿ください。


9月14日(木)

立山砂防・土砂との闘い

富山という地域が、歴史的な災害にどのように立ち向かってきたのか。土木技術者や行政など関わった人々が築い てきた立山砂防システムの価値とは何か、CGや実写を交え立山砂防の役割と価値について解説している。

昭和49年(1974年) 多摩川狛江市猪方地先 災害復旧記録

昭和49年9月1日,東京都と神奈川県の県境を流れる多摩川において,大規模な堤防決壊が発生した。災害の発生 に際し,どのような対応が図られ実施されたのか、事実をかなり詳細に記録したものとなっている。

多島海を結ぶ ー多々羅大橋の記録ー

橋の長大化に伴う桁の座屈,風への備えなど技術的課題の克服と景観への配慮を両立しながら建設された多々羅大 橋の完成までを記録。斜張橋の原理や特色をCGアニメにより詳しく説明。

つなぐ ~三角大矢野道路「天城橋」 建設の記録

熊本県上天草市と宇城市をつなぐ「天城(てんじょう)橋」は、平成30年5月20日に開通。当記録映像は、平成 26年秋から始まった橋梁本体の架設工事の様子を、平成30年5月の供用開始まで捉えたもの。

東日本大震災,現場の戦い ~すべては被災地のために~

東日本大震災における「啓開」「地域支援」「防災教育」の3つのストーリーから構成されている。 震災直後の現場の土木技術者・従事者の決断と戦い,緊急時の組織の姿,持続的な防災教育の重要性を撮影した貴 重な作品であり,次代への財産として残したい。

繋げる ~赤い鉄橋を蘇らせた工事の記録~

2019年10月、台風19号の被害を受け上田電鉄別所線の千曲川橋梁が落橋。532日の月日をかけ、鉄橋を蘇らせ た工事の記録である。土木技術者の果たすべき役割や存在価値を再認識し、自然と対峙しながら復旧を行う建設の 魅力を伝える作品。第30回(2022年度)土木学会映画コンクール部門賞(一般部門)。

本州四国連絡橋南北備讃瀬戸大橋7A 長大橋の基礎を築く 総集編

本四連絡橋「児島・坂出ルート」四国側南備讃瀬戸大橋のアンカレッジ築造に伴う、鋼製ケーソンの曳舟・沈設か ら海中コンクリートの打設の他、施工プロセスを克明に追っている。海中構造物工事の品質管理・安全対策・環境 保全対策等、海上における土木技術者の姿を観賞していただきたい。

日本の近代土木を築いた人びと

近代土木の黎明期に国土開発の出発点となった土木技術の自立に挑んだ5人の若き技術者を紹介。 (鉄道の井上勝,琵琶湖疏水工事の田辺朔郎,総合土木の古市公威,河川の沖野忠雄,港湾の廣井勇)

もう一つの白山ー通水編ー甚之助谷 地すべり対策万才谷排水トンネル工事

平成22年の工事開始から令和4年のトンネル通水に至る過程を記録。当該地は、標高2,000mの高山に位置してい ることや白山国立公園内にあることから、環境保全に配慮した厳しい施工条件の中で行われた工事の様子を紹介し ている。第30回土木学会映画コンクール最優秀賞。

9月15日(金)

警固屋音戸バイパス建設物語

平成25年(2013年)に18年の歳月をかけて完成した「国道487号『警固屋音戸バイパス』」の建設工事記録で あり、外注に頼ることなく現場を担当した監督員たちが自らのカメラで撮影し編集して完成させた作品。 建設記録を後生に残していくよい手本の作品と考える。

復興の道しるべ~三陸鉄道北リアス線震災復旧工事~

東日本大震災で甚大な被害を受けた三陸鉄道北リアス線の一日も早い復旧に向けて想いをつなぎ、「目に見える復 興のシンボル」となるGRS一体橋梁を完成させ、北リアス線全線再開を通じ、被災された三陸沿岸の人々を力づけ た奮闘の記録。

鹿島港プロジェクト 波浪との闘い

打ち寄せる太平洋の波浪と闘いながら、広大な土地に掘り込み式で大規模な重要港湾を築いた「鹿島港プロジェク ト」全体の概要から、開港から50年が経過し、当時の土木技術の貴重な映像、タイムリーに分かりやすいCGの解 説がテンポよく纏められた作品。第30回土木学会映画コンクール部門賞(技術映像部門)。

パッテンライ!!~南の島の水ものがたり~

「パッテンライ」とは台湾語で「八田がやって来た」の意。物語は全編アニメーション。舞台は80年前の日本統 治下,台湾南部の荒地を豊かな農地に変えるため、巨大ダムの建設に挑んだ八田與一の物語。土木の魅力や土木工 事の危険性,住民交渉の大切さ等が伝えられており,土木啓蒙の役割を十分に果たしている。

青函トンネル

青函トンネルの歴史と,そのトンネルがいかにして掘られたか,その調査・工事の全工程を多くの現場でのフイル ムの中から編集し総集編の形で紹介した記録映画。

8ミニッツ~鎌倉で津波から生き延びる~

鎌倉市の津波避難の原則として浸水想定区域外や高台への速やかな移動、区域外への避難が困難な場合の津波避難 建築物への一時避難など、津波に関する基礎知識、日頃から避難経路や避難場所の確認などの準備の重要性を訴 え、津波防災意識の啓発に資する事を目的に制作された。

勝鬨橋

勝鬨橋は昭和15年に開通した「シカゴ型双葉跳開橋」である。海運と陸運の共栄を目指し,開戦で中止となった 東京五輪・万博のための海の玄関として建造された世界に誇る可動橋である。映像は,文献記録等から昭和14年 から15年にかけて土木文化映画委員会が製作したと推定され、新たに撮影した映像を加え再編集した。

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国内有数の工学系団体である土木学会は、「土木工学の進歩および土木事業の発達ならびに土木技術者の資質向上を図り、もって学術文化の進展と社会の発展に寄与する」ことを目指し、さまざまな活動を展開しています。 http://www.jsce.or.jp/