見出し画像

橋梁の未来に思いを馳せる-土木学会誌2023年7月号 特集

毎月1日は弊会の会誌である「土木学会誌」の発行日です。
2023年7月号特集は 「橋梁の未来に思いを馳せる」。以下、特集目次をご案内します。

本特集が、日本発の新しい橋梁技術を生む契機となり、将来それらが戦略的に発信されるきっかけになりましたら。

土木学会誌2023年7月号表紙(表紙写真:山崎エリナ

これからの橋梁技術者は維持管理だけに従事するのか? 橋梁工学はあまりにも専門化し、細分化されすぎている。その結果、技術者は橋の建設にしか携われない。技術者は、現在だけでなく将来のニーズを満たす橋について考える必要がある。土木や建築、コンクリートや鉄の垣根を取り払い、そのニーズに応えよう。20年、30年先を見据えた本特集。進化する橋梁技術や設計思想について、優秀な技術者たちに聞いた。そして、新素材、交通網の変化への対応、超長寿命橋の必要性、吊り橋の現状、自動点検の研究など、最新のトピックをまとめて特集を完成させた。

www.DeepL.com/Translatorで翻訳

Will the bridge engineers in the future work only for maintenance and management? Bridge engineering has become too specialized and fragmented. As a result, engineers are involved only in bridge construction. Engineers need to think about bridges to satisfy the needs of the present as well as the future. Let's tear down the barriers between civil engineering, architecture, concrete and steel to meet these needs. This special issue aims 20 to 30 years into the future. We asked some brilliant engineers about evolving bridge technologies and design philosophies. Then the latest topics are compiled to complete the feature, including new materials, coping with changes in transportation net- works, the need for bridges with very long  service lives, the state of suspen- sion bridges, and research on automated inspections.

ABSTRACT- JSCE Magazine Vol.108 No.7 July 2023

特集-橋梁の未来に思いを馳せる- 目次

対談|構造の未来戦略

 春日 昭夫(前 国際コンクリート連合 会長)
 金田 充弘(Arupダイレクター)
 聞き手|瀬尾 高宏(土木学会誌編集委員)
     万名 克実(土木学会誌編集委員)

春日昭夫氏には、2022年度会長特別委員会である土木グローバル化総合委員会の土木工学における学術研究活動の国際化ビジョン検討小委員会でも、インタビューを行っております。ぜひあわせてご覧ください。

架け橋の50年

 マイク・シュライヒ(ベルリン工科大学教授)

橋梁技術の未来を問う-次世代への架け橋

4年間の単身ドイツ留学を経て、国家プロジェクトである本州四国連絡橋の設計・施工に従事した成井信さん。今回は若手の橋梁技術者である佐藤優葵子さん、竹内彩さんが成井信さんの挑戦の軌跡をたどり、技術者としての高い志や、技術の継承、橋梁の未来の話と、若手技術者への力強いエールを伺った。

土木学会誌 Vol.108 No.7 June 2023 p16

 語り手|成井 信((株)藤建技術設計センター)
 聞き手|佐藤 優葵子((株)アイ・エス・エス)
     竹内 彩((株)オリエンタルコンサルタンツ)

新陳代謝する交通ネットワークの実現と維持

 永元 直樹(三井住友建設(株))

吊橋の行く末

 社浦 潤一((株)IHIインフラシステム)

橋梁の近接目視点検の完全自律化を目指して-ロボット・画像認識・自動化技術の融合-

 楢崎 泰隆(浙江大学 ZJU-UIUC学院 助教)

超高耐久橋梁?!-まだ見ぬ橋への漂泊-

 上東 泰(中日本高速道路(株))

できるのかな、こんな橋♪

本特集を通じて、トップエンジニアの思いに触れ、刺激を受けた。子どもの頃、アニメや小説で読んだ未来都市は出現するのか。未来の橋を思い描くことで編集後記としたい。

土木学会誌 Vol.108 No.7 June 2023 p36

論説・オピニオン

土木学会誌では毎号、土木技術者はもとより多彩な方々の見解・見識を『論説・オピニオン』として掲載しています。
『論説・オピニオン』では、土木に関わる多様な考え・判断を紹介し、議論を重ねる契機とすることを目的に、社会に対する土木技術者の責務として、社会基盤整備のあり方・重要性、国際社会における我が国の貢献、地球環境・地域環境保全に対する土木技術者の役割、公共事業をめぐる社会問題など土木を取り巻く広範な問題をタイムリーに取り上げています。
2023年7月号掲載の論説・オピニオンは土木学会noteでも公開しています。
こちらもぜひ、ご一読ください。

土木学会誌からのご案内

アンケートへのご協力をお願いします

学会誌編集委員会では、特集・連載などのアイディアや誌面の改善事項を引き出すとともに、委員のモチベーションアップにつなげることを目的に、毎号アンケートを実施しております。
土木学会誌をお読みになりましたら、ぜひご回答くださいますようお願い申し上げます。

投稿のご案内

土木学会誌編集委員会では、土木学会誌に掲載する記事の原稿を募集しています。投稿要綱はこちらです。

土木学会誌は一般の方でもご購入いただけます

土木学会誌は会員向けの機関誌ではありますが、一般の方でも入手頂くことは可能です。丸善出版さまで取扱っていただいております。全国の書店へ流通が可能となっておりますので、最寄りの書店様までご注文・お問い合わせください。なお部数には限りがありますので、品切れの際はご容赦ください。

発行後50年経過した学会誌は無料でご覧頂けます

発行後50年が経過した土木学会誌は、土木図書館のデジタルアーカイブスで公開しております。どなたでも無料でご覧頂けますので、ぜひご覧ください。

土木学会誌関連SNS

土木学会誌関連の情報は、ホームページだけでなく各種SNSでも発信しています。こちらもぜひフォローください。

土木学会からのご案内

入会すれば全ての学会誌が

発行後50年未満の土木学会誌は、土木学会個人正会員(学生会員含む)の方であればWEB上ですべてご覧頂けます。
「学会」というと大学の先生や専門の研究者の集まりのように思われがちですが、土木学会は専門家に限らず、土木工学や土木事業に関心がある方であればどなたでも入会可能です。この機会にぜひ入会をご検討ください。

土木学会は、技術・学術・文化・人の融合の場です

公益社団法人として、社会に寄与する技術、学術、文化、人の四輪が融合する場、それが「土木学会」です。現在、学生会員を含めた土木学会個人会員数は約39,000人。土木学会を通じ、さまざまな分野で活躍している会員と交流することができます。
土木学会では、土木の実務や研究に携わる方だけでなく、老若男女・洋の東西を問わず、土木に関心をお持ちのすべての方々の参加をお待ちしております。

学会誌の感想をnoteで書いてみませんか?

個人会員の方、あるいは勤務先が法人会員で職場に学会誌が置いてあるという方、たまたま図書館で見かけたという方、土木学会をお読みになった感想をぜひnoteに投稿ください。土木学会公式noteで運営する「土木学会誌マガジン」に追加させていただきます。投稿の際には「#土木学会誌」「#土木学会誌感想文」のタグをつけていただければ幸いです。



国内有数の工学系団体である土木学会は、「土木工学の進歩および土木事業の発達ならびに土木技術者の資質向上を図り、もって学術文化の進展と社会の発展に寄与する」ことを目指し、さまざまな活動を展開しています。 http://www.jsce.or.jp/