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土木偏愛note『from DOBOKU』

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土木広報センター情報集約・発信グループ fromDOBOKUグループのメンバーが、偏った(マニアック)な話題をお送りする、土木偏愛note『from DOBOKU』のマガジンです…
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2023年11月の記事一覧

ドボクのラジオ 第234回 【土木偉人シリーズ】民衆の苦悩に光を射した僧・行基の土木力

2023年11月22日(水)放送 ゲスト:緒方英樹さん ナビゲーター:JUMI 案内役:蛎殻町の松 今回と次回は、ドボクと関わりの深い僧侶のお話。なぜ僧侶がドボクを!?と疑問を持つ方は多いと思います。今の世の中だとその結びつきを連想するのは難しいですが、行基が生きた時代ならではの社会背景があったとのことです。 当時、僧侶は寺の中で仏が国を守ってくれるように祈るものとされていました。行基はこれに反して寺の外に出て、民衆を助けるためにさまざまな活動をしました。一時期行基は朝

ドボクのラジオ 第233回 押し寄せる海・高潮に備える

2023年11月15日(水)放送  ゲスト:磯部雅彦さん ナビゲーター:JUMI  案内役:蛎殻町の松 高潮が話題ということで、台風史上過去最大の被害をもたらした伊勢湾台風に関する書籍を読んで収録に臨みました。『体験 伊勢湾台風 -語り継ぐ災害・復旧-』(1985.12,建設省中部地方建設局編集,木曽川下流工事事務所発行,(社)中部建設協会制作)です。災害の記録と復旧の経緯をまとめた書籍はいろいろありますが、この書籍はそれだけではなく当時の建設省(現・国土交通省)の事務所や

土木の日に考える。もしも土木がなかったら...。

 こんばんは。先日の青森出張ですっかり風邪をひいてしまい、しつこい咳に苦しんいる「偏」集長のマツです。明日は大分から上京して舟遊びみづは、今年度5便目の東京舟遊びガイドをつとめます。(私は本当に土木技術者なのだろうか。。。) 11月18日は土木の日  さて、本日は11月18日(土)です。11月18日といえば、ミッキーマウスの誕生日がまるかぶりでなかなか日の目を見ないと愚痴って久しい「土木の日」ですね。土木学会の前身である「社団法人日本工学会」創立日であり、十一と十八をそれ

ドボクのラジオ 第232回 tonkanから広がる輪

2023年11月8日(水)放送  ゲスト:影澤玲奈さん、皆川慶伍さん ナビゲーター:JUMI  案内役:蛎殻町の松 今年は「担い手」をキーワードの一つとして、複数の学生の皆さんに声をかけました。学校で勉強中の若い皆さんの思いを聞ける機会は多くないので、貴重な機会です。 5ヶ月ほど前、2023年6月7日の放送回で、長嶋哲夫さんから建築土木カフェ「tonkan」のお話を伺いました。東京に続いて、大阪と名古屋にも開店したそうです。今回は、TONKAN TOKYOを運営する影澤玲奈

長崎街道ひとりウォーキング  #1

ドボクなイラストを描いているコジヲです。 自分のライフワークに「長崎街道ひとりウォーキング」があります。 長崎勤務時代、県庁前にあった「道路元標」に興味をもち「蛍茶屋」「日見峠」周辺を散策していると、いつかは「長崎」から「小倉」まで完歩したいと思うようになりました。 8年前から始めましたが、距離的にまだ半分程度でしょうか? 先月、福岡県原田から佐賀県小城市まで53kmを2日間で歩きました。 前回の「冷水峠」越えでは13個も足の豆ができたので、モンベルの速乾性五指靴下を履きま

土木なイラスト#20 ミニバックホー

ドボクなイラストを描いているコジヲです。 掘る、吊る、均す、なんでもできる万能建設機械「ミニバックホー」のイラストです。 建設現場での職場環境改善のキーワードが4つあると思います。 ①人で不足を解消する「自動化」 ➁在宅勤務を可能にする「遠隔操作」 ③人の代わりをするための「小型化」 ④炎天下でも日に焼けない、熱中症にならない「快適性」 BIMによる自動化や遠隔操作の技術も、あと少しというところまで来ていると思います。 真ん中の黄色いヤツは、バックホーキャラクター「バッ君」

長崎街道ひとりウォーキング#2 佐賀空港と嘉瀬川

ドボクなイラストを描いているコジヲです。 「長崎街道ひとりウォーキング」で歩いた「佐賀の土木イラスト」を2つ紹介します。 ひとつは「九州佐賀国際空港」です。 イラスト描いて気が付きました。背景にある4つの横に伸びるライン。 上から「突き抜けるような空」「有明海」「広大な佐賀平野」「そして滑走路」です。 空港から見る風景ですが、遮蔽物が一切なく水平線を見ることができます。 もうひとつは、佐賀インターナショナルバルーンフェスタの会場となる「嘉瀬川」です。 水面に映るバルーン。

土木学会誌 第108巻 第11号 特集「資格は誰のために」

主査の中島さん(清水建設)をお招きして、安定の松永 昭吾マツさん、Reiko Yamamoto礼子さん、そして土木学会誌の杉木直幹事長らと、土木学会誌動画、略してDDの収録。 「資格で特集を」というお題に対して、主査の中島さんが立てた問いは「資格は何のために」ではなく「資格は誰のために」であった。ここにも、編集長である岩城 一郎先生が掲げておられる「土木と人」が現れているし、この特集を読んだ学会員の皆さんに考えて頂きたいことが、集約されているように思う。 資格を取ることは

或るドボジョの虫の目

 道路分野の隅っこで、何でもないモノやコトにちょこっとときめいて、明日もこの世界で頑張ろう!と思ううちに数十年が経ってしまった。もしかしてこれらが土木偏愛なのかも、と思い、この貴重な機会におそるおそる書いてみることとした。  艶消し茄子紺の路面に、果て無く伸びる厚みのある白線。地形の起伏をなぞり、切り通し、時に貫いて道路は続き、街を、里をつなぐ。間断なくクルマが行き交い、モノが運ばれ、社会が生きている脈動のように感じられる。ドローンの映像ではない。点検のために上った切土のり

土木なイラスト#21宅地造成

ドボクなイラストを描いているコジヲです。 自分が東京で施工会社に勤務していた時、住都公団発注の宅地造成工事に従事していました。 上下水道から、マンホール、擁壁、舗装と多くの工事を経験できました 長崎勤務時代、職場から見える住宅地です。緑豊かな山の上に、パッチワークのようにカラフルな住宅。 とても印象的だったのでイラストにしました。(了)

ドボクのラジオ 第231回 本から伝わるドボク

2023年11月1日(水)放送  ゲスト:石井 沙知さん  ナビゲーター:JUMI  案内役:人形町のゆみ たくさんのメディア媒体がある中で皆さんはどの媒体を利用していますか? 石井さんは、出版会社の編集者として、土木をより分かりやすくQ&A形式で説明した「なぜなぜおもしろ読本シリーズ」の編集に携わられました。どのような本かというと、たとえば、川をテーマにした本では、「川はだれのもの?という質問に対して、『法律の上では公のもの』、文末には『みんなのもの』と回答」されている