見出し画像

土木の日に考える。もしも土木がなかったら...。

 こんばんは。先日の青森出張ですっかり風邪をひいてしまい、しつこい咳に苦しんいる「偏」集長のマツです。明日は大分から上京して舟遊びみづは、今年度5便目の東京舟遊びガイドをつとめます。(私は本当に土木技術者なのだろうか。。。)

11月18日は土木の日

 さて、本日は11月18日(土)です。11月18日といえば、ミッキーマウスの誕生日がまるかぶりでなかなか日の目を見ないと愚痴って久しい「土木の日」ですね。土木学会の前身である「社団法人日本工学会」創立日であり、十一と十八をそれぞれ合体すると「土木」になることから1987年(昭和62年)に土木学会が定めました。まあ最初から気づいていたようですので、ミッキーマウスに便乗しようなんて思いもあったのかもしれませんね。また、11月24日(金)までの1週間を「くらしと土木の週間」としていますが、11月24日は土木学会が日本工学会から独立した日でもあるんです。

11月18日は土木の日(土木学会チラシ)
2023年土木の日ご挨拶(第111代土木学会 田中茂義会長)

もしも道、堤防、港、、、がなかったら

 もしも道や橋がなかったらどんな暮らしになるのだろう。

道がない生活・・・?(土木学会「土木という言葉について」転載)

 そんなことを考えるひとは近代化したこの日本ではほとんどいませんよね。ましてや、小さなお子さんならなおさらです。しかし、道ができて便利になり、水道や下水道、電気が道路のおさめられ、さらに便利な社会が実現しました。また、川に堤防ができることで、川の流れる場所が固定され、田畑や宅地、ビルや工場を建設する場所として平地が広く利用できるようになりました。そして、鉄道や港や空港ができることで、たくさんのひとや物を運べるようになり、ネットで注文すれば、近日中に、場合によってはその日のうちに欲しいものが自宅に届くようになりました。しかし、土木で働くひとがいなくなり、道が壊れてなくなったり、堤防がくずれたままになってしまったり、港が土砂で埋まって使えなくなったらどうでしょう。安全、安心で便利な暮らしは失われてしまいます。想像するだけでこわいですね。

水害の多いまち・・・?(土木学会「土木という言葉について」転載)

土木学会の無料教材

 土木学会では、子どもたちに土木の大切さをしって欲しいと四種類の土木学会オリジナルパンフレットのPDFデータをホームページにて無料ダウンロードできるようにしています。ぜひ活用してみてください。(各パンフレットの最後のページにPDFダウンロードURLを記載しています)

土木という言葉について

土木という言葉について

「道路のしごと」について

「道路のしごと」について

「河川のしごと」について

「河川のしごと」について

「港のやくわり」について

「港のやくわり」について

文:松永 昭吾(マツ) fromDOBOKU偏集長      
土木偏愛note「fromDOBOKU」偏集長。酒と本をこよなく愛す土木男子。橋の町医者。専門は橋と災害。「土木はやさしさをカタチにする仕事」がモットー。横浜国立大学総合学術研究院客員教授、九州産業大学教授(非常勤)、大分工業高等専門学校非常勤講師。土木学会土木図書館委員会委員、地震工学委員会委員。その他、土木写真部福岡支部長、土木偉人かるた部西部支部長、マンホール探検隊九州支部長、福岡スリバチ学会会長。(株)インフラ・ラボ代表取締役、(株)サザンテック執行役員上席技師長、(株)ドボクのミカタ顧問。工学博士・技術士・防災士。趣味は土木写真と歴史まち歩き。53歳。