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115. コロナとのもう一つの戦い


2021年9月30日に長く、そして繰り返し発令された緊急事態宣言に一つの区切りがついた。
オミクロン株の実態が未だ不透明な部分が多く、まだまだ警戒が解かれてすっきりした気分にはなっていない。

だが私自身どうしても別で気になることがある。
コロナ禍の二次災害、抑圧されていた人の心のケアである。

なぜ約2年間もコロナ禍によって抑圧された精神的ストレスについて問題視し、それをどう浄化していくか?といった議論が社会全体でもっと巻き起こらないのだろうか?そんなもん一人一人が自己管理できないのが悪い。そう突き放す話なのだろうか?

このコロナウイルス本体による感染被害は少し落ち着いたのかもしれない。だがコロナウイルスによる精神的ストレスとの戦いは緊急事態宣言が解除された2021年10月1日に始まったばかりなのである。

緊急事態宣言が発令されている時は自粛だ!自粛だ!と良くも悪くも怒りや悲しみのエネルギーは閉じ込められ、爆発させる余裕がない状況だった。しかし宣言解除されてからのこの約3ヶ月間、人間はこのエネルギーを解放する余裕が出来てきてしまった。そしてこのエネルギーを残念ながら他人を巻き込むような、そして自分にも得にならないやり方で発散をする人が増えてきたのである。

それを表しているのがこの約3ヶ月間で増えるショッキングな無差別事件、自殺なのではないだろうか?

人間は強い生き物ではないからこそもっと社会全体でどう解放していくかを盛り上げるべきじゃないのか?
事件の事象、内容が問題なのではない。
なぜ起きてしまったのか?そして起こした人を取り巻いていた環境、ストレス、人間関係、親との関係性等...そういったものを複合的に細かく捌いて考えなくてはならない。

この精神的ストレス問題について社会全体で盛り上げない限り、2021⇨2022の年末年始は今まで以上に警察官の見回りが隅々にまで目配りされる状況になるのではないだろうか?

まだこういった事件が起きるだろう。
都会だから地方だからなんて関係ない。
いつどこで起きるかは分からない。
自分の経験、そして感覚を研ぎ澄ますことで守っていくしかないのだろうと現状思う。

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