【SAJ2021レポート】CBF's Legacy: ブラジルサッカー連盟の野心的なビジョンと取り組み
FIFAW杯において唯一全大会に出場し、史上最多の5度の優勝を誇るサッカー王国ブラジル。世界トップクラスの豊富なタレントを輩出し続ける現状に満足せず、グローバルなサッカー界のトレンドに乗り遅れないために、そして、未来のブラジルサッカー界の発展につながるレガシーとするために、ブラジルサッカー連盟(CBF)がHudlとともに取り組んでいるビッグプロジェクトがあります。今回、ブラジル代表に携わる現役アナリストであるブルーノ・バツケ氏を招き、Hudlのセサール・アンドラ―デ氏、高林諒一氏とともにプロジェクトの内容と現役アナリストによる「本音」に迫りました。
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トレンドは“データの一括管理”
まずは高林氏がグローバルのトレンドを解説。サッカー界においてもビッグデータ基盤の整理は重要なキーワードになっており、リーグや協会が一括でデータを管理するようになっています。Hudl調べによると、現状23のリーグや協会がデータベースの一括管理に取り組んでいます。
イングランド・プレミアリーグでは一括管理したデータをクラブへ展開するだけにとどまらず、放送局などのメディアにもリアいるタイムで提供しているといいます。
CBFのビジョン
では、CBFはどんな改革に取り組んでいるのか。ブラジルでは、各代表チームと国内リーグ、代表選手が所属する各国リーグ、レフェリーやアカデミーにいたるまで、すべて同じプログラムを用い、選手の成長・変化をトラッキングできる仕組みを構築しました。
例えば、アカデミーのコーチに向けては、HudlAcademyというe-ラーニングのプラットフォームを作成することで、全国のコーチたちは必要なコーチングスキルを共通のフォーマットで学ぶことができるようになりました。
アナリストが感じるHudlを活用するメリット
続いて、Q&Aセッションと題し、ブルーノ氏とセサール氏の意見交換が始まりました。ブルーノ氏は2010年からアナリストとしてのキャリアをスタートし、18年のロシアW杯からブラジル代表のアナリストとして関わっているそうです。ブルーノ氏はHudlを用いるようになったことですべての分析が容易になった、また情報に付加価値を付けることができるようになったと、分析のクオリティーが向上したことを紹介しました。
さらに、代表チームには欠かせない招集選手のリストについて説明を続けます。データベースはスポーツコードで作成しており、コーチングスタッフへの共有やコミュニケーションもすべてがHudlのツールでまかなえるため、素早い意思決定が可能になったといいます。
その後、対戦相手の分析やHudlとのパートナーシップの将来的なビジョンについてなどにも話題が及びました。
Hudlがサポートできること
最後に、高林氏がHudlの様々なツールをあらためて紹介。グローバルのトレンドとしてデータの一元管理が進む中、そのあらゆる場面をサポートするツールを持っていることは、Hudlの強みであり、これだけ世界で普及している理由なのだと感じたセッションでした。
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