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FFS理論から学ぶ自己理解と人間関係

初めに

この本を読み終え、初めに思ったことは「この本にもっと早く出会えていたらと」という後悔と「もっと多くの人に読んでほしい」といった願望です。

なぜならば、この本に記載されているFFS理論に基づいた考え方を行うことで、人間関係の問題やストレスの要因を明確にできるからです。

多くの社会人、または学生でも人間関係やストレスに悩みが少なからず存在すると考えており、この本を読むことでこの悩みたちを解消、または軽減できるのではないかと私は考えています。

そのため、私は筆を執り、なぜ社会人・学生の人間関係・ストレスの解消または軽減が行えるのかをここに書き記します。

FFS理論とは?

FFS(Five Factors & Stress)理論とは、ストレス理論をベースに考え出されたもので、誤解を生む表現で申し訳ないですが、すごく簡単に言うと心理テストです。

いくつかの質問を行い、その人の行動とストレスの要因を五つの因子に振り分け、その人がどのような人間であるかを判断します。これにより、その人の持つ強み弱みを客観的に把握することができます。

ざっくりと五つの因子を説明します。

A「凝縮性」自ら考えを固める力。こだわりが強くぶれない

B「受容性」無条件に受け入れる力。面倒見がよく柔軟

C「弁別性」白黒はっきりさせる力。現実的で合理的

D「拡散性」飛び出そうとする力。行動力があり直情的

E「保全性」維持しながら積み上げる力。慎重で保守的

FFS理論を用いて私の因子をグラフにした場合、このようなグラフとなりました。

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なんだこのお守り( ^ω^)・・・

私の場合は「保全性」と「拡散性」が高いようです。

FFSから見る自己分析

上記の診断結果から自分の思考パターンを分析してみます。

「保全性」は維持しながら積み上げる力であり、工夫や改善が得意だそうです。また、慎重かつ安全第一であるため、行動に移しずらい面もあるようです。「石橋を叩いて渡る」といったことわざにもあるように、十分な準備を行ってから行動に移る思考パターンのようです。明確な指針がない場合や予期せぬ事態にストレスを感じるそうです。

「拡散性」は飛び出していこうとする力であり、直情的で面白いものに周りを気にせずどんどん取り組むが、飽きっぽいため周りを振り回すタイプだそうです。人とは違うことを目指し、オンリーワンであり、あまのじゃくな思考パターンのようです。物理的・精神的な束縛など、自由に行動できない事にストレスを感じるそうです。

自分で書いといてなんですが、なんだこのちぐはぐな診断結果はと面白がっております。^^;

しかし、こうしてみると自分の悪い部分が客観的にわかるようになりました。

私は新しい物好きであり、よく仕事ではいろいろな仕事を行ってきました。しかし、指針のない状態での仕事はストレスになってしまい、仕事に対するモチベーションが低下、効率よく仕事を行うことができませんでした。加えて、拡散性のあきっぽさから、本来の保全性の強みである「積み上げる力」も生かせておらず、さらに、保全性の行動をためらう心理のため、拡散性の強みである「飛び出していこうとする力」も生かせていないことがわかりました。

そのため、保全性と拡散性がお互いに悪い作用をしていると分析することができました。これにより自己理解をすることができ、今後の課題が見えてきました。

人間関係に使えるFFS理論

FFS理論はその人に対する思考パターンやストレスの要因になるものを分析しています。そのため、人間関係の改善にも役立てることができます。

本書にはよくあるパターンの内容が「宇宙兄弟」を題材として、紹介されています。わかりやすいものを例として挙げます。

「拡散・上司」×「保全・部下」 無茶ブリ、投げやり上司に出会ってしまった。

こう題された章には「宇宙兄弟」の南波六波(ムッタ)とデニール・ヤングの一幕が書かれていました。デニール流の教育に対し、ムッタは相当ストレスを感じていたと私は共感できました。

なぜならば、保全性の因子を持つ人間は、指針のない仕事にストレスを感じるため、拡散性の「とりあえずやってみて」の精神とは馴染みずらいためです。その結果、部下がストレスのためにつぶれてしまう可能性があります。

しかし、これは保全性の強みを生かすためのチャンスにもなります。なぜならば、保全性は積み上げていく力であり、一度慣れてしまえば積み上げていく力を利用して、成長していくためです。

この組み合わせは「保全・部下」にとって劇薬にもなる薬だったのです。

最後に

本書には因子別でいくつかのパターンがわかりやすく書かれており、またその原因や対処方法といった内容も書かれておりました。より良い人間関係を構築するために、FFS理論はその指針となると考えております。

「七つの習慣」にもある「まず理解に徹し、そして理解される」ためにも、本書をお読みいただけたらと思います。本当に読んだだけで相手の行動に対する考え方が変わりますのでお勧めの一冊とさせていただきます。

できれば宇宙兄弟も全巻買ってほしいです。(私はネカフェで全館読みました)

以上です。


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