読書録125 丹波哲郎・ダーティ工藤著「大俳優 丹波哲郎」
のっけから濃厚な「丹波哲郎節」が全開で最高なのである。
サービス過剰かつ、あちこちに話が飛んだり跳ねたり暴走しかけたりするのだけれど、ダーティ氏が絶妙にツッコんだり、合いの手を入れたり、事実関係を補足していきつつ、丹波さんの語り口を完全に再現しているので、目の前でワンマンショーが繰り広げられてるのかと錯覚するくらいだった。
直前に読んだ「丹波哲郎 見事な生涯」が、丹波哲郎評伝の傑作だとすれば、本作は丹波哲郎インタビューの最高傑作と言っても過言ではないと思う。
前もって丹波さんに関しての知識が深掘りできていたせいか、インタビューの内容についての解像度が高く、丹波さんがあえて語らない、また、ダーティ氏もあえてツッコまない部分についても、その辺の意図をなんとなく察してみたりするのも楽しかった。中山昭二氏を評する部分とか(笑)
後半部分の資料集も素晴らしくてよかった。
ごちゃごちゃ感想書くよりも、とにかく「読んで、感じて」欲しい作品!
「見事な生涯」と合わせて読めば、余計に楽しめると思います。合わせてどすか!って事で。
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