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今日・明日のマーケット見通し(7/14)~グロース株のお祭りは終了したのか~

①ディスカッション

H「昨日はカリフォルニアのコロナヘッドラインが一因となって、米株は後場に大きく下げたけど、CAは米国で人口最大の州。再び感染抑制策で店内飲食、映画館等の禁止などが発表されたけど、前回の雇用統計の最大改善項目だったレジャー関連はこのような流れの中で再び厳しい数字になりそう

S「コロナ感染は時間とともに確実に悪化してるよね。昨日の米株前場はユーフォリアの極み相場だった。テスラが+17%、テック系は基本何でも+3-5%。テックにけん引されてS&P500も直近高値の3232を達成したけれど、にしてはやたら力強さに欠けた。ここを力強く上抜けしたら上昇トレンド形成の可能性も警戒しなくちゃいけないと思ってたけど、後場に崩れたのを見て、ショートの思いを強めたよ。もしかしたらグロースバブル相場は一旦終了したかもという気持ちでいるくらい。笑

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H「香港でも感染者が増えてて、ディズニーも再び閉鎖になった。もちろん都市全体をロックダウンする可能性は前回よりは低いけど、局地的には経済再停止が広がってくる可能性が高いから、株もリバリュエーションが必要になってくると思ってる

S「これまでのJQboxのディスカッションでも何度も議論してきた中国の海洋進出に対する米国のけん制、これでリスクオフ加速と、まさに昨日のハイライトだった。ますます米国vs中国 → 世界vs中国の対立が激化しそうな感じでリスクイベントだね」

H「いつも見てるマルチアセットのモデルでは、株・債券ともに売りを警戒するような示唆が出てる。株は素直に納得するとして、金利はどうだろう。確かに底堅い動きではあるけど、低下幅も限定的にではあるが」

S「両方売りの場合だと、一番しっくりきそうなのは金融政策かな。各国の金融政策は迅速に大規模に対応したから、ここから想定される追加策の効果はいずれも限定的だろうし、何なら追加金融政策の限界を感じさせる状況。今週はBOJ、BOC、ECBと控えているけど、いずれもポジティブサプライズは見込みにくく、スルーかネガティブサプライズだとすれば、金利もベアな動きになってもおかしくはないね」

H「ECBについては今回は見送りだろうし、しかも足もとではPEPPを全枠消化すべきか?議論まで出てるくらいだから、今回はポジティブサプライズは見込みにくいよね。週末はEUサミットだけど、こちらも依然として週末での合意は難しそうな発言が見受けられるが、周辺国のスプレッドは拡大前の水準までほぼ戻してる。これもリスクだわ...」


S「確かに金融政策イベントも控えていることを考えれば、株ショートの見合いで債券もショートするのはありだね。株の方が崩れれば大きそうだし」

K「トレンドは今日は全く変化なしで横ばい。米株は強い上昇ままを維持し、金利も強い低下のままを維持、為替は方向感なし

S「為替の方向感なしという意味では、106.70円台でとったドル円ロング、もうターゲットの107円ミドルまで来たね。Hのイメージどおりだったじゃん」

H「ありがとう、そうだね。これはもう利食おう。結局トレンドが強く出てない中での一時的な動きだったから、またチャンスの時にエントリーしよう」


②結論

・株は、SPの3160あたりの小ショート継続
・債券は、本日、米10年で小ショートを構築
・為替は、106.70円台のドル円ロングを利益確定

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