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好きが増えること

5秒前、「成瀬は天下を取りにいく」(著:宮島未奈)を読み終えたので、
取り急ぎnoteに記録しようと思う。


内容に関することではない、
好きなものに出会えた最高に高まっているこの感情を記さねば。


言葉に出来ないほどの幸福感で
わたしが持ち合わせている言葉で表したら、薄っぺらくなってしまいそうで
上手く書けない。


ただ、わたしの好きなものが増えた。

読み始めたときも「あぁ、好きだ」
読んでいる最中にも「ああーーー、好きだ」
読み終えたあとも「好きすぎたー」


きっと何日か経った頃に思い返すと恥ずかしくなるような感情というのか何というのか。

これ以上はやめておこう。


ちなみに今日の早朝には最近映画化された「夜明けのすべて」(著:瀬尾まいこ)を読み終えていた。


とてつもなく大好きな「掬えば手には」から始まり
これまた映画化された、有名な「そして、バトンは渡された」に引き続き3作品を読み終えたところで、
「好きだ」から「やっぱり好きだ」に変わった。


本屋で好きな作家さんの作品を手に取る安心感に勝てるものはない。


本と人間には相性というものが存在すると思っている。
相性の合わない文章を読むことに、文章好きの私は多少なりともストレスを感じてしまう。

どうにかしてでも読ませたくないという意思を感じる文章 vs 途中で諦めたくないと葛藤する脳みその戦い。

好きな物語も背景も展開の仕方も、挙げればキリがないほどに、
著者も読者も好みがある。

著者に書かれるべくして書かれた本で、わたしに読まれるべきではない本なのだ。

昔、相性が合わなかったある本に5回ほど再挑戦し、見事最後まで読み終えたことがあった。
それはそれでいい思い出として珍しくまだ本棚に残っているが、もう開こうとは思えない。

このnoteのおかげで、ちょっと後で開いてみるか、と3秒だけ考えたが。

この本以降、3回読んでダメなら、もう無理だと諦めるようになった。

わたしは
本の読み方は十人十色、本の愛し方も十人十色。
という考え方を大切にしている。

大人になるためのわたし時代(つまり中高生ぐらい)の土台を築いてくれた「本を守ろうとする猫の話」(著:夏川草介)を読んだとき、率直にそう感じた。

それからはこの考え方が酸素のようにわたしの血液に流れているので、
「本が好きだ」という他人に対して「ほんとに本が好きなのか?」と疑うことがなくなった。

好きがどれほどの具合で、何を示しているかは置いておいて、「本が好き」と思えて、同じ言葉で分かり合えることが素直に嬉しい。


好きな本を好きと言ってもらえたときも、
これまた花丸満点嬉しさMAX。


相性が良い本と出会うことは難しいし、
心から好きだと思える本と出会えることは奇跡だなと改めて感じる。


本を読み終えた直後の高揚感から一転して、
好きが増えることって何て幸せなんだろう〜
と、ほのぼのタイム突入。

こんなにも好きだと思えるわたしの心、なかなかやるじゃないか。

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