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ワクチン接種の論理思考

論理とは

 論理とは、命題が真か偽かを判定するものです。
命題とは、正しいか(成立するか)、正しくないか(成立しないか)を判断できる文章のことをいいます。
正しい(成立する)ときを真、正しくない(成立しない)ときを偽といいます。

命題で判断してみよう

 Aならば、Bである。命題をこのように扱い考えていきます。

接種した人は、

  • 自ら感染しない 偽

  • 他者に感染させない 偽

  • 自ら重症化しにくい 仮に真 *1

接種しない人は、

  • 自ら感染しない 偽

  • 他者に感染させない 偽

  • 自ら重症化しにくい 仮に偽 *2

差は、重症化しやすいのか否かだけです。
よって接種することは、自己防衛のためでしかありません。

*1 接種した人が自ら重症化しにくいという命題を「仮に真」としたのは、ADE(抗体依存性感染増強)や他の要因で重症化する可能性があるからです。
*2 接種しなくても自然免疫があるので必ず重症化するわけではありません。しかし*1とあえて差をつけるために、「仮に偽」としています。

もう少し細かく見ていきましょう。

自ら感染しない、他者に感染させない

 「感染しない」と断定せずに、「感染しにくい」としても結果は同じです。「感染させない」と断定せずに、「感染させにくい」としても結果は同じです。

 国民の約8割が2回接種、約6割が3回接種しており、さらに屋外でもほとんどの人はマスクをつけています。
この状況下で、第7波の感染爆発は、接種しない人が中心に自ら感染し、他者に感染させているとはいえないでしょう。
接種した人と接種しない人は、自らどれくらい感染しにくいのか、他者にどれくらい感染させにくいのかという差を、比べる細かなデータが見つけにくいので、別の議論とします。

自ら重症化しにくい

 ここだけは「重症化しない」と断定せずに、「重症化しにくい」という表現としました。
症状には、軽症、中等症、重症と程度があり、「重症化しない」と断定してしまうと、かなり極端な命題となってしまいます。
また、症状がでる前提条件には、必ず感染があります。(厳密にいえば、感染していなくても、感染したと思い込んで症状が出る、プラシーボ効果はありますが、ここでは除きます。)

結論として

 接種することは、自らが重症化しないためだけに行う、と考えるのが良いでしょう。

補足

 筆者は、検査陽性者と感染者を区別する立場をとっていますが、ここでは行政やマスコミが区別せずに感染者と表現してきたので、あえて感染という言葉で命題を考えました。


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