-創造的な生活-

無から有を作り出す人に対して尊敬の念と同時に羨ましさを感じる。真っ白なキャンパスから人に深い感動を与える作品を作り出す。イマジネーションを具現化する、アーティストとして生きる人。

写真撮影で、以前アーティストとして活躍している人のお宅に訪問して仕事場を見る機会が何度かあった。仕事場にはデザイン本、アート本、仕事で使っている道具の創造活動している雰囲気。その作者の作業から滲み出る空気感を感じる。そしてカッコいいなと思ってしまう。美大に行って、そこで創造活動に没頭する道もあったのだろうなと思う。

パリにいた頃、日本では芸術が盛んではないと思っていた。けれども、日本に戻ってきて思ったことは、実は多くの人がアーティストと名乗っていないだけで、実は結構アーティスト活動をしているひとが結構いたりするようだ。

友人でも普通に会社員しながら書道の道を極めて、作品を購入してもらっていたりする。妻も水彩画ベースに昔から絵を描いていて、自分の世界観のある作品を作る。前の職場で働いていた人も仕事をしながら土日にバスキアの影響を受けた作品を作っている。

そうなのだ、結構はたからみると創造的な活動をしている人は結構いるのだけれども、本人はそこまで自分がアーティストとして自覚をしていない人が多いような気がしてくる。

以前一度だけビジネス界で活躍しながらも、画家として活躍している大学の先生の作品を購入したことがある。それが縁となり、素敵な出会いにもなった。もっと絵画など集めていきたい、少しづつでも。

話は脱線。

21世紀も20年が経過。そして今後、ますます人は働く必要がなくなり、可処分時間が増えてくる。そうなってくると自然と創造的な活動をする人が増えてきて、アートが活発になってくる。日本でも徐々に作品を購入する人も増えており、アート活動はますます盛んになるのだろうと思う。究極的にはベーシックインカムの社会が到来すると、人は無理して働く必要もなくなり、好きなことをして暮らしていける社会がやってくるのだろうと思う。

それは10年後ぐらいなのかもしれない、AI・ロボットテクノロジーの進化、そして核融合発電によりフリーにエネルギーにアクセスできるようになる。長時間労働する必要もなくなり、人は自然と創造的な生活を望む。そんなことを一度、キューバを訪れた時にふと思った。

キューバでは知らなかったけれども、すでにベーシックインカムのようなものが導入されており、働かなくても生きていける国家だと、タクシーのお兄さんが言っていた。知らなかった。訪れた時の印象は、社会主義だった国は、所得が低く、やっぱり失敗だったのだろうかと思っていた。

キューバ・ハバナの美術館に訪れると、そこには圧倒される現代美術なる作品が多数あり、パリのポンピドゥセンターにも優る作品がいくつもあり驚きだった。また、街のストリートでも絵画を多くの人が売っており、芸術と人間は切っても切れない関係なのだなと実感。ベーシックインカムが導入されると、人は創造活動に時間を費やすのだと確信した。

結論はとくにはない。ただ、創造的な活動をもっとしていきたいなと日曜の朝に思った次第です。





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