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システム39と旅した10年 vol.8「経営陣と振り返る10年 システム39の価値」

このnoteについて

このnoteは、ジョイゾーを代表する対面開発サービス「システム39」が2024年6月30日に10周年を迎えることを記念し、スタートした連載企画です。

システム39とジョイゾーが歩んできた10年を振り返りながら、これまでお世話になった皆様への感謝と、これからの10年に向けたヒントを探していきます。

前回のnoteはこちらです!

今回のテーマは「経営陣で振り返る システム39の価値」

今回は11月にジョイゾーの執行役員となった脇野 寛洋さんにお話をお聞きしました。システム39がリリースされた当時からジョイゾーと関わりがあり、近い業界にいらっしゃった脇野さんに当時のお話からジョインしたことで中から見えたシステム39について、お話ししてもらいました。

今回は当時から関わりの深かった四宮靖隆さん、四宮琴絵さんとの座談会形式でお届けします。新春のおめでたいタイミングなので、特別に着物姿でお話しています!

ジョイゾー経営陣の皆様

脇野さんとの出会い-kintoneとジョイゾーの印象

脇野:多分初めて会ったのは2015年くらいかな?食事会があってそこで、はじめて。
四宮:どういう経緯だったか思い出そうとしたけど、気づいたら友達になっていたような笑
一同:笑

琴絵:1年に何回か、展示会などで必ず会っていたような気がする。札幌とか東京に限らず会う機会があって、懇親会でもよく話していたよね。
脇野:そうだね。自分が所属していたアプレッソ(現株式会社セゾン情報システムズ)の製品を出展していることも多くて、同じようにサイボウズさんも出展していたから、会うことも多かったと思う!

脇野:最初、自分は仕事としてkintoneに触れることはなかったんだよね。ただサイボウズとしてkintoneのAPIを整備していくという話になった時、その相談がアプレッソ(現株式会社セゾン情報システムズ)に来たことで、状況が変わって。DataSpiderのkintoneアダプターをリリースすることになったときに、業務として携わる最初だったね。

四宮:そのタイミングで、わっきー(脇野さんの愛称)はkintoneエバンジェリストになったよね?
脇野:そうそう、サイボウズさんからDataSpiderでのつながりでお話をいただいて、kintoneエバンジェリストになったんだよね。

琴絵:私も当時はわっきーに対してエバンジェリストのイメージが強かったかな。だけど、エバンジェリストとして少し自信がなさそうなイメージも持っていたかも笑

脇野:そうなんだよね笑 外部連携分野の専門家として参加したけど、当時のkintoneエバンジェリストとして参加している人たちはエンジニアとして名だたる人ばかりで。とてもテクニカルな雰囲気が強くて、エンジニア以外で参加したのは自分が初めてのようだったから、特に重責を感じていたんだよね。
それでも数年ほどエバンジェリストとして活動して、色々な経験をすることができたのは思い出に残っているかな。そのあと、kintoneに関わることがなかなか難しくなって、そのタイミングで辞退したので、卒業というよりも中退した、みたいな感覚が強いんだよね笑

脇野:ジョイゾーとは仕事での関わりはなかったけど、kintone専業の会社という印象はあったから、とにかくkintoneで困ったら一番に相談しにいくところという感じかな。

四宮:でも、実は案件を一緒にしたことはほとんどなかった笑 ただ一件だけ、わっきーにkintoneとDataSpider連携の開発で手伝ってもらったことがあって。
自分がDataSpiderの開発経験がなかったからラフに相談したら、事務所まで来てくれて一緒に考えてもらったわ笑。

脇野:やりましたね!業後にお邪魔して、面白そうだから一緒に考えました笑 
もちろんシステム39のことは知っていたけど、ここで対面開発の強みを初めて知ることができた気がするかな。実際に目の前で組み上がっていく様子は衝撃的でDataSpiderに通じるところがあると感じましたし、何より楽しかった!

外から見たシステム39

脇野さんが外から見た時のシステム39はどんな印象を持たれましたか?

脇野:そもそもkintoneという製品自体がそれまでの売り出し方と違う、という印象を持っていたかな。クラウドが一般化されていくタイミングで、そこを前提にしたサービスが出てきたことが印象に残っていて。

そういった中でシステム39というサービスがリリースされたとき、システム開発が変わっていくんじゃないかと強く感じたね。特に定価がついているSIのビジネスモデルということが衝撃的だった。

SIはその過程自体がビジネスモデルになっていて、当時は方法論を変革しようということで、スクラムやアジャイルなどの概念が既に語られていて。その流れの中でも、定額で対面開発というサービスは、SIというビジネスに対してもかなり衝撃を与えたと思うんだよね。

リリース当時、SIビジネスの新しい形として取り上げていただいた記事
「納品をなくせば」の倉貫CEOたちが語る新しいSIへの道」

脇野:GUIで操作できるサービスを取り扱っていた自分にとっても、対面開発という概念は色々と見直すきっかけになったと思うかな。お客様から委託されて作る、ということではなくて、一緒に開発に取り組む、責任を持つ関わり方が必要になる、という当たり前だけど、なかなか実現が難しいことに目を向ける必要が出てきたので、記憶に残っていますね。

四宮:同時に当時はkintoneを使ったシステム開発の難しさもあったのよ。

琴絵:そうなんだよね。前の記事でも触れていたように、当時のシステム39はシステム39だけで終わることが少なくて。そもそもkintoneの基本機能だけで実現できることが本当に少なかったんだよね。

四宮:リリース当初のkintoneは880円のプランが一つだけで、機能自体も現在に比べればかなり制限があって。現在のスタンダードコースに比べるとかなり安いけど、今より基本機能でできることも少なく、今みたいにプラグインや連携サービスが潤沢ではなかったからシステム実装で苦労したな。。

琴絵:だからこそ色々な工夫をして、なんとか実装できるようにしていたのはあるかもしれない。複雑なワークフローが組めないから、プロセス管理のための担当者マスタを作ってとか。それに伴ってスキルが上がることもあったと思う。

四宮:kintoneでSIビジネスをしている会社が集まって、お互いのノウハウや事例とかを共有して試行錯誤するようなこともやってた。
今でいうエコシステムが出来上がったのがこの頃で、kintoneの可能性を信じて、足りないからこそなんとかしようと連携サービスやSIが伸びていったところはある。

琴絵:kintoneの市場自体がまだまだ小さかったから、みんなで広げていこうという思いはとても強かったと思うよ。今はkintone自体の市場が広がりつつあって、以前ほど広げていこうという意識は強くないかもしれないけど、熱量を持って広げていけるかどうかはすごく重要なことだと思う。私はkintoneの市場はもっと広げられると思っているからこそ、なおさら強く感じているかな。

内から見たシステム39-これからのSI

琴絵:わっきーに入社してもらって、変化したことも多かったんだよね。私の役割も変化して、それまで関わっていたシステム39などのSI事業から完全に手を離すことになって。わっきーが入った時期はSIへの問い合わせがとても増えている時期だったんだけど、体制を大きく変化させて、次のジョイゾーを意識し始めていたと思う。

脇野:そういう意味で言うと、自分の最初の役割はジョイゾーの中で手が足りない部分を補っていくような動きをすることだったね。なので、システム39に最初はプレイヤーとして参加していたり、今ではやっていないこともいろいろやって見たのが、もう懐かしい笑

琴絵:実際、39やってみてどうでした?
脇野:難しいよ笑
一同:笑

脇野:システム39の難しさは、限られた時間のなかでお互いの合意するゴールを見つけるところかな。依頼しているお客様の同意が得られなければ、ゴールにはならない。これを対面開発の短い時間の中でやり切るというところは本当に難しいと思う。

四宮:システム39のビジネスモデルについて、わっきーの理解度はすごく早かったと感じていて。これはわっきーが営業だけでなく、元々エンジニアとしてのキャリアがあるからこそだと思う。どちらの視点も持っているからこそ、39のポイントを的確に捉えてくれたんだろうな。

脇野:確かに、だからこそ尚更難しさを感じるところもあって。お客様の合意を得ていく、落とし所を探すのはこれまでの営業活動などで得意とするところだったんだけど、同時にシステムとして実際に利用できる形に落とし込んでいくという動きは大変なことだと改めて感じるかな。

琴絵:確かにそうだね。システム39についても10年やってきたからこその気づきがあると思っていて。それはシステム39がただのシステム開発手法ではない、ということ。

時間の制限が設けられているからこそお客様の満足感や達成感を生み出すことに繋がっているという話は先にしたけど、同時にその時間の中で楽しみながらお客様が成長していく、人を育てる要素がとても強いと気がついたかな。これは10年kintoneのSIを続けてきたからこそ見えてきたことで、今後のSIに必要なもののヒントになるよね。

脇野:そう考えると、システム39は、お客様自身がやらなきゃいけないことなのか、やった方がいいことなのか、ということを考えられる時間になると思うのがすごく良いところだと思うんだよね。SIとしても言われたものをそのまま作るのではなく、本当に必要なことなのかを突き詰めて、すり合わせていくということに意味があるから、学びの要素も強い。

琴絵:お客様が楽しいと感じてくれるときは自分の頭で考え抜いて判断しているからこそ、楽しく感じるんだと思うよ。制約がないとダラダラと進めてしまうところがあるから、時間を区切ってその場での最適や最善を探りながら判断していくというからこそ、楽しいと感じることができるんだよね。

脇野:それができるのがkintoneの良さかなと思う。その場でUIを作ってデータ入力ができて。だからこそそういう制約に対応して、活用できるのかなって。

ジョイゾーの次のステップ-SIの今後

脇野さんが考える今後ジョイゾーで実現していきたいところはどんなところでしょうか?

脇野:ジョイゾーだからこそ、できることを作っていきたいですね。それを作っていくためには、これまでやってきたことと違うことをしたり、違う表現をしていくので、経営陣と社員の間にもギャップが生まれてくると思うんですね。そこのギャップを埋めるのが自分の役割だと思っています。

同じ会社の中にいても、実は全てが繋がっていると気づかないこともあると思うんです。だからこそ自分だからできることもあると考えています。

共に歩むシステム39

今回はジョイゾーやシステム39を同じ業界で見守り、そして昨年執行役員に就任された脇野さんをお迎えした座談会でお送りしました。

システム39をIT業界でのkintoneの存在や対面開発の意味から探っていくことで、ただシステムを作るだけのSIではなく、その先のSIのヒントを得ることができたのではないかと感じます。

今後の「システム39と旅した10年」では更にシステム39と時間を共にしてきた皆さんからお話しをお聞きし、展開して参ります!


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