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じいじ 保育士を目指す! 職業威信

この言葉

 修論に先駆けて、学会誌に論文を投稿するものを考えている途中の先行論文漁り(とは言わないらしい。先行論文調査。)の途中で見つけた言葉。

 要するに社会学上の社会における人々が個々の職業をどう見ているかのランキングという事。アンケート調査で個々の主観的な印象(得点)を統計的に標準偏差的な得点化したもの(合ってます?)だ。スコアだと50点が中央値。

 社会学に無知な人間だから、なるほど社会の中の職業イメージの序列が存在するのはなんとなくわかってはいたが、実際に数値化されているのを見るのは初めてだし、職業威信という用語として存在する事は初めて知った。

 我が保育士は、予想していたけど50を下まわっていた。幼稚園教諭より若干下だ。この社会的イメージこそ私が問題にしたい点で、専門職でありながら社会の中でどう見られているかをある程度示す(絶対評価ではないが)指標という意味ではこの社会の人々の考え方と、保育士が法的な規定の中で位置付けられている専門職としての地位との乖離が、ジェンダー(まさに女性学的視点でいう)不平等とシンクロして必然的な帰結(当然、私は必然でもなんでもない、ナンセンスな無知による男性優位社会の歪みが生み出すモノと考えている!)という事になる。

 その点、比較する上で看護職のスコアが50を越えているのは、看護協会等の看護師団体やマスコミ(を巻き込んだ)がやった一連のキャンペーンの成果だと考えている。同じジェンダー的因子(職業イメージのジェンダー依存性)がありながらより相対的に専門性が高いと社会的評価があるのは、世間の中で形成された情報の拡散度に影響を受けていると考えられるからだ。もちろん、看護士は業務独占資格だし、この資格はそもそも養成課程を経て国家試験を経なければいけない。

 そうなると私はつね日頃考えているのは、名称独占資格から業務独占資格に変更する法的措置と社会に対する保育士の専門職としてのアピールとキャンペーンを実施する事(フローレンス・ナイチンゲールの誕生日を国際看護師の日にした様に、保育士の日を作るべきだ!)が重要だと考える。

 当然、その反対勢力である、保育士の賃上げを認めない(安く働かせたい)予算政策と経営圧力をどう跳ね返すのか諸問題はあっても、まずはこの保育士側が世間に向けて発信して行く一大キャンペーンが必要不可欠だと考える。

  この辺は論文の範囲を超えてアクション・リサーチ拡大バージョン(もしかすると政治活動?)になって来るが、私の関心はそもそも学術的世界に閉じこもってアカデミックな議論をしたいが為に学問をしているのではなく、その逆に保育の世界を変革したいが為に学問をしていのだと考えている。

  だから、アクション・リサーチの拡大バージョンを目指している訳で、論文も世間を変革したいから書きたい訳である。

さて、今日はこの辺で。

職業威信スコア

職業威信スコアは,職業的地位の重要な測度の 1 つであり,人々の各 職業に対する評価を集計することによって得られる,つまり直接的には職業に対する社会 的評価を表す得点である(直井・鈴木 1977; Nakao and Treas 1994).

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フローレンス・ナイチンゲール

フローレンス・ナイティンゲールFlorence Nightingale、1820年5月12日 - 1910年8月13日)は、イギリス看護婦、社会起業家統計学者看護教育学者、「近代医療統計学および看護統計学の始祖ならびに近代看護教育の母」。統計学の業績について高く評価され1858年には王立統計学会初の女性会員となった[1]

クリミア戦争での負傷兵たちへの献身や統計に基づく医療衛生改革[2]により著名で、「ランプの貴婦人(the lady with the lamp)」の別称がある(日刊紙タイムズの1855年2月8日版[3]に掲載された内容から)。「光掲げる貴婦人」「クリミアの天使」とも称される。

国際看護師の日(5月12日)は彼女の誕生日である。

Wiki

付け加えるなら、円グラフは彼女の発明。

アクション・リサーチ

アクションリサーチとは, 常に変化していく社会が抱えているさまざまな 問題に対して, 研究者と一緒に個々の問題の当事者が自身の解決策を考え,そ の解決策の有効性について検証し、 検証結果をもとにして、自身の解決策を修 正し改善していくことで問題解決を目指す調査活動手法のことである。

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