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S&P500構成銘柄を解説!【A】の企業①

はじめに

皆さんはS&P500を知っていますか?

S&P500とはS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスという会社が算出している株価指数です。
ニューヨーク証券取引所とナスダックに上場している銘柄から選んだ、アメリカを代表する500銘柄で構成されています。

新NISAでS&P500に投資している人も多いと思いますが、構成銘柄をしっかりチェックしている人はあまり多くないのではないでしょうか?

そこで500銘柄について解説していきたいと思います。

各種財務指標については今回は省き、事業内容について紹介していきたいと思います!

今回は【A】から始まる企業を紹介していきたいと思います。
【A】から始まる企業は多いので2~3回に分けて紹介していきたいと思います。


アジレント・テクノロジー【A】

アジレントテクノロジーズ(Agilent Technologies)は、主に分析機器やバイオテクノロジー関連の製品を提供する企業です。

https://www.chem-agilent.com/contents.php?id=1006423

1999年にヒューレット・パッカード(HP)から分社化されて設立されました。

アジレントテクノロジーズは、以下の分野で幅広い製品とサービスを提供しています。

  1. ライフサイエンス
    高精度な質量分析装置やクロマトグラフィー装置(物質分離装置)を提供

  2. 診断および臨床研究
    病理学的検査や診断に使用される製品とソリューションを提供

  3. 化学分析
    環境中の汚染物質や化学物質の検出・分析をサポートする機器を提供

アジレントテクノロジーは研究開発に多額の投資をしており、製品の質も高いため順調に売上を伸ばしています。


アメリカン・エアラインズ・グループ【AAL】

アメリカン・エアラインズ・グループ(American Airlines Group)は、アメリカを代表する航空会社の一つであり、世界でも最大規模の航空会社の一つです。

https://www.americanairlines.jp/i18n/customer-service/about-us/history-of-american-airlines.jsp

アメリカン・エアラインズ・グループの主要事業は商業航空輸送です。

  1. 国内および国際便
    アメリカン航空は、アメリカ国内および世界中の350以上の目的地に運航しています。

  2. 貨物輸送
    アメリカン航空は貨物輸送サービスも提供しており、商業貨物や郵便物の国際輸送を行っています。

アメリカン・エアラインズ・グループの1番の強みは広範なネットワークを持っていることです。
世界中に広がる運航ネットワークを持っているため、グローバルに事業を展開できています。

アメリカン・エアラインズ・グループはコロナ禍で大きく売上が落ち込みましたが、近年非常に回復してきているため、世界で事業を展開する企業の強みを感じることができますね!


アップル【AAPL】

Appleは皆さんご存じのとおり、ビッグテックの1つであり、超グローバルな化け物企業です。

世界の時価増額ランキングで3位に位置しており、その時価総額はトヨタの約10倍です。

今の収益源はiPhoneで、それに付随するサービス(Apple Musicなど)も順調に売上を伸ばしています。

iPhoneについては以下の記事で詳しく書いていますので読んでいただけると嬉しいです。

Appleも近年非常に大きく成長しており、アメリカの株式市場をけん引する企業と言えます。

つまり世界の株式市場をけん引する企業と言っても過言ではありません。

特にコロナ特需で大きく売上を伸ばしたのがわかります。

私を含めて世界中にAppleの製品を使いたい人はいるので今後も売上を伸ばしていくことを期待しています。


アッヴィ【ABBV】

アッヴィ(AbbVie)は、主にバイオ医薬品の研究、開発、製造、販売を行うアメリカの製薬会社です。
2013年にアボット・ラボラトリーズ(Abbott Laboratories)から分社化され、独立した企業として設立されました。

分社化された後も非常に成長しており、スピンオフ元のアボット・ラボラトリーズ以上に成長してしまった化け物企業です。

2013年に分社化されましたが、分社化前と合わせて連続増配年数が52年というこちらも化け物級の実績を持っています。

そのアッヴィの収益を支えるのが「ヒュミラ」という薬ですが、23年にパテントクリフを迎えたため、今後新しい薬を生み出すことが必至となっています。

アッヴィについては以下の記事で詳しく書いていますので読んでいただけると嬉しいです。

製薬会社はパテントクリフのリスクはありますがそれまでは安定した収益を得ることができますので今後もアッヴィには注目していきたいと思います。


エアビーアンドビー【ABNB】

エアビーアンドビー(Airbnb)は、旅行者が個人の住宅や部屋、その他の宿泊施設を借りることができるオンラインプラットフォームを提供する企業です。

2008年に設立されたのでこの20年弱で急成長した企業と言えるでしょう。

エアビーアンドビーの主要事業は、ホスト(宿泊施設の提供者)とゲスト(旅行者)をつなぐオンラインマーケットプレイスの運営です。

個室や共有部屋、アパート、一軒家、ユニークな宿泊施設(ツリーハウス、ボートなど)を提供するホストが220以上の国と地域にいるため世界で事業を展開している企業と言えます。

HPより

個人が部屋を貸し出すのでエアビーアンドビーは不動産を持つ必要はありません。

ホストとゲストから手数料を得るビジネスモデルなので安定した収益を得ることができます。

エアビーアンドビーについても以下の記事で詳しく書いていますので読んでいただけると嬉しいです。

エアビーアンドビーもコロナ禍で大きく売上に影響を受けましたが、コロナ後には復調しています。

今後も新しい宿泊体験を求める人は増えていきますし、人口が増える新興国でサービスを拡大することでさらに収益を伸ばすことが期待できます。


アボット・ラボラトリーズ【ABT】

アボット・ラボラトリーズ(Abbott Laboratories)は、医療機器、診断薬、医薬品、栄養製品などの幅広いヘルスケア製品を提供するアメリカの大手医療機器メーカーおよびヘルスケア企業です。

上述したアッヴィのスピンオフ元の企業です。

医薬品と医療機器を世界に提供しており、総合的なヘルスケア企業と言えるでしょう。

アボット・ラボラトリーズも増配銘柄でアッヴィと同じく50年以上増配を続けています。

製薬会社は安定した収益を得ることができるビジネスモデルです。

景気が悪くても薬を必要とする人は変わりませんよね。
そのため今後も安定した収益を得ることができる企業だと思います。


アーチ・キャピタル・グループ【ACGL】

アーチ・キャピタル・グループ(Arch Capital Group Ltd.)は、保険および再保険の提供を専門とする大手金融サービス企業です。

再保険とは保険会社の保険というイメージを持っていただければいいと思います。
保険会社の保険を担うことになるので資金力や規模の大きさが必要になります。

ただ、世界の保険会社の時価総額ランキングではアメリカの保険会社はトップ10に入っていません。

これはアメリカの保険市場が多様で競争が厳しいため、個々の企業の時価総額が分散しているからです。

そのため世界の保険会社時価総額ランキングを見てアメリカの企業がなくても安心してください。

また、保険会社のビジネスモデルはストック型ビジネスの典型です。
毎月保険料が安定して入ってくるため、非常に収益が安定しています。

アーチ・キャピタル・グループも直近の売上高が右肩上がりで好調なのが良くわかります。

再保険も担うアーチ・キャピタル・グループは安定した収益基盤を持っているので今後も不安な部分はないと思います。


アクセンチュア【ACN】

アクセンチュア(Accenture)は、世界的な総合コンサルティングサービス企業です。

ビジネス戦略、テクノロジー、デジタル、運用に関する幅広いサービスを提供しています。

アクセンチュアは120以上の国と地域で事業展開し、多国籍企業としての強みを持っています。

従業員数も70万人以上で世界で事業を展開する規模の大きさを感じます。

アクセンチュアも直近の売上は右肩上がりの絶好調企業で今後も成長を期待できる企業です。

大手企業であってもどんどん成長している企業が多いのがアメリカ企業の強みなのかもしれませんね。


アドビ【ADBE】

アドビ(Adobe)は、クリエイティブソフトウェアおよびデジタルマーケティングソリューションを提供するアメリカの多国籍コンピュータソフトウェア会社です。

クリエイターが使用するPhotoshopをサブスクリプションで提供しており、毎月安定した収益を見込むことができる企業です。

また、最近話題の生成AIについても先を行く企業で非常に力を入れています。

Adobeについては以下の記事で詳しく書いていますので読んでいただけると嬉しいです。

Adobeも売上を順調に伸ばしており、今後は生成AI市場の拡大によってさらに売上を伸ばすことが期待できますね。


アナログ・デバイセズ【ADI】

アナログ・デバイセズ(Analog Devices, Inc., ADI)は、アナログおよびデジタル信号処理技術の設計、製造、販売を行うアメリカの半導体企業です。

5Gの普及やデジタルトランスフォーメーション(DX)の進展により、電子・通信機器に組み込まれる半導体デバイスの需要が世界中で急速に拡大していることをご存じの方も多いと思います。

今後も半導体需要は旺盛に続くと予想されており、アナログ・デバイセズは増産体制を整えるなど設備投資を進めています。

また、アナログ・デバイセズの強みは製品ポートフォリオの広さにあります。

自動車、産業機器、民生機器、通信機器、医療機器などの市場を中心に、あらゆる種類の電子機器に使用されている高性能アナログ集積回路(IC)などの信号処理製品を提供しています。

コロナ禍では半導体の供給が需要に追い付かなかたったため売上が落ち込みましたが、供給が落ち着くと売上がぐんぐん伸びていっているのがわかります。

今後も成長する市場でアナログ・デバイセズは売上を伸ばしていくのではないでしょうか。


アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド【ADM】

アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(Archer Daniels Midland Company、通称:ADM)は、アメリカ合衆国に本拠を置く大手農産物加工および食品製造企業です。

ADMは、農産物の収穫から加工、販売までを包括的に行う、いわゆる「穀物メジャー」として世界で存在感を持つ企業です。

穀物メジャーとは、小麦、大豆、トウモロコシなどの穀物を農家から買い入れ、集荷、保管、輸送を行う穀物商社を指します。

ADMは特に世界中で必要とされる小麦やトウモロコシなどの穀物の収穫・加工・販売を手掛けており、国際市場においても圧倒的な存在感を持っています。

穀物商社業界は、機能がメジャーに集約された「寡占市場」であり、その領域が「人間が永遠に必要とする」食や再生可能エネルギーとする「永久市場」です。

しかも世界の人口は今後しばらく増加が続くため、穀物需要はさらに拡大するでしょう。

そのためADMも持続的な成長が見込まれます。

景気によって穀物メジャーの売上は決まるため、売上高には増減がありますが、世界の永久市場を押さえているAMDは今後も必要とされる企業なのは間違いありません。

今回は【A】から始まる企業のうち、11企業を紹介しました。
実はまだまだ【A】から始まる企業はあるのですがかなり長くなりそうなので次の記事で紹介を続けていきたいと思います。

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