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最近の記事

インドネシアの合理的思考に乗り遅れる日本

インドネシアも招待国として参加した広島サミット2023が閉幕し、インドネシアという国が改めてASEAN東南アジアを代表する国になったと実感した。世界各国もインドネシアとの関係性を軽々に出来ないという印象で、まさに大国になった印象だ。それは岸田首相の隣で微笑むジョコ大統領の表情からも感じられた。 ここ数十年、インドネシアという国を見てきて感じる事だが、外交を含めたさまざまな方針が合理的で強かだと感じる。日本とインドネシアは戦後賠償の関係から始まり、非常に有効な外交関係と経済

    • インドネシアのハラル表示義務化

      2024年10月からインドネシアで販売・提供される飲食料品に関して、ハラル認証品か否かの表示が義務化される。これは2014年にハラル製品保証法が制定され、制度化が進められてきた事に基づいている。以下の時期に各製品に関してハラル認証品か非認証品かの表示義務が予定されている。 2024年10月 飲食料品 2026年10月 化粧品、伝統医薬、医薬部外品、サプリメント、化学品、衣料品、文房具など 2029年10月 市販薬など 各企業や店舗は対応が迫られる課題である。また対象と

      • インドネシアの外航マンニング事情②

        今回はインドネシアのマンニング事情②として船員費について書きたい。 近年、世界的な物価上昇も影響し船員費は非常に高騰している。それに合わせて組合の基準額も見直される為、組合加入を基本とする船主の本船船員費(最低基準額)は、どの国籍の船員を乗船させようとも大きく変わるわけではない。前回、インドネシアの外航マンニング事情①の最後に、次回はインドネシア人船員の船員費について書くとしたが、その点はこの文章の最後に書くとして、組合基準を基本とする場合、船員費をどう考えていくのが、適

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        • インドネシアの首都移転に関して

          2019年8月、インドネシアのジョコ大統領は首都をジャカルタからカリマンタン(ボルネオ島)のヌサンタラに移すと発表した。目的はジャカルタとの経済格差解消、ジャカルタの人口一極集中緩和、大気汚染問題、渋滞を始めとする交通課題、それに地盤沈下対策である。インドネシアの歴史を読むと、過去何度か首都移転が試みられた様だが頓挫している。今回もさまざま議論がある様だが、2022年1月には首都移転に関する法案が制定された。段階的に移転が進められ、2045年に完成を予定している。 2

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          フィリピン人船員とマンニング会社に関して

          日本の商船に乗船する船員の国籍で多くを占めるフィリピン人とその船員を供給するマンニング会社に関して、これまでの経験と感じたことを書きたい。 私が「フィリピン人船員」という事を初めて意識したのは、約15年前になる。大学を卒業し、メーカーの物流部門に配属され、そこで工場に寄港する外航船の管理や予定立案を担当した時期である。訳も分からず只々英語が少し出来るという事でその配属になったが、そこにはいろんな国籍の船員がいた。フィリピン、中国、ロシア、ギリシャ、韓国、ベトナム、ミャンマ

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          フィリピン人船員とマンニング会社に関して

          インドネシアにおける小売り市場展望

          今回はインドネシアにおける小売り市場の展望について書く。 ここ1年弱、数回に渡りインドネシアを訪問し現地で会社経営しているインドネシア人、駐在で働いている日本人、また古くからのインドネシア人の友人や他海運関係、コンサル関係の方とも小売り市場について話してきたが、ずばり「インドネシア人向けの小売りを優先させるべき」との意見であるし、小職も同意する感想である。 特に飲食や美容等のお店が現地で出店する場合、どこをターゲットにするか、以前から私も考えてきたが、自分たちの周りは日本

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          インドネシアの外航マンニング事情①

          インドネシアの外航海運マンニング事情① 昨年より起業の準備を進め、機会があれば海運関係の仕事(船員派遣・配乗)につなげたいと考え、インドネシアの外航海運マンニング会社を数社選定した。またインドネシアマンニング協会とも連携する約束が出来ている。 これをお読みの方はインドネシアの外航海運船員について、どんなイメージを持たれているだろうか。私の経験では、日本に寄港してくる外航本船でインドネシア人クルー、特に全船員がインドネシア人というのは少ない印象ではないだろうか。船主、航路、

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          インドネシアという国(経験からの私見)

          インドネシアという国 学生時代に”インドネシア”という国と関わるようになり、早いもので20年弱になる。 それまで私はインドネシアに入国した事はなく、またイスラム教が大半を占める国を訪ねたこともなかった。行ってみなければ分からない事が多々あり、それは驚きと共に疑問・難問・価値観の違いを思い知らされた日々であった。 大学を卒業し、会社員になってもインドネシアを度々訪れては学生時代からの現地の友人たちに会い、ジャカルタの変貌も見てきた。またいつかこの国で仕事がしてみたい、次

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