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一人っ子の両親介護への不安

私は、老人ホームで介護士として働いている「かいごの木」です。
これまで、一人っ子で両親の介護をされている方々と多くの関わりをしてきました。その中で、一人っ子の方が抱える介護不安は、他の家族構成の方々とは異なるものがあることを強く感じました。

一人っ子の方が抱える介護不安には、大きく分けて以下の5つが挙げられます。

  • 体力的な負担

  • 精神的な消耗

  • 経済的な苦しみ

  • 終わりの見えない介護

  • 頑張りすぎによる虐待の可能性

体力的な負担


一人っ子の方が親の介護をする場合、兄弟姉妹がいないため、介護の負担がすべて自分一人にのしかかります。そのため、介護に必要な体力や気力を持てなくなるのではないかと不安に思う方が多いようです。

実際、介護は肉体的にも精神的にも負担の大きいものです。食事や入浴、排泄などの介助はもちろん、認知症や寝たきりなど、さまざまな介護が必要になる場合もあります。体力が限界を迎えてしまうと、介護が難しくなり、最悪の場合、親の安全を守ることができなくなってしまうこともあります。

精神的な消耗


介護は、体力的な負担だけでなく、精神的な負担も大きいものです。親の介護をしながら、仕事や家事、育児など、他の生活を両立させなければならない場合もあります。そのため、精神的に追い込まれてしまい、不安やストレスを感じてしまう方が多いようです。

介護で精神的に追い込まれると、うつ病や不安障害などの精神疾患を発症する可能性もあります。また、介護を頑張りすぎてしまい、親や自分自身に暴力を振るってしまうケースも少なくありません。

経済的な苦しみ


介護は、経済的な負担も大きいものです。介護保険を利用することで、介護費用の一部を助けてもらえることはありますが、それでも高額な費用がかかります。そのため、経済的に苦しくなったり、生活が困窮したりしてしまうのではないかと不安に思う方が多いようです。

介護費用の負担を軽減するためには、介護保険の利用はもちろん、地域の福祉サービスや助成制度を活用することも大切です。また、親の財産や貯蓄を活用することも検討しましょう。

終わりの見えない介護


介護は、終わりが見えないと感じる方が多いものです。親の介護は、数年、数十年と長期間続く場合もあります。そのため、終わりが見えない介護に不安や疲労を感じてしまう方が多いようです。

終わりの見えない介護に耐えるために、介護の目標やゴールを明確にしておくことが大切です。また、介護を継続するためには、自分自身も心身を健康に保つことが重要です。

頑張りすぎによる虐待の可能性


介護を頑張りすぎるあまり、親や自分自身に暴力を振るってしまうケースも少なくありません。これは、介護のストレスや疲労が蓄積された結果、コントロールが効かなくなってしまうことが原因と考えられます。

頑張りすぎによる虐待を防ぐためには、自分自身の限界を知り、無理をしないことが大切です。また、介護の相談先を作っておき、必要に応じて支援を受けることも重要です。

一人っ子で親の介護を不安に思う方へ


一人っ子で親の介護を不安に思う方へ、以下のアドバイスをさせていただきます。

  • 早めに介護の準備をしておきましょう

介護は、突然始まるものではありません。親の年齢や体調など、早めに状況を把握しておくことが大切です。また、介護保険や地域の福祉サービスなど、介護に必要な知識や情報を収集しておきましょう。

  • 介護の相談先を作っておきましょう

介護は、一人で抱え込まないことが大切です。地域包括支援センターや社会福祉協議会などの相談窓口を利用しましょう。また、介護経験者の方や、同じ境遇の方との交流も、不安やストレスを解消する効果があります。

  • 自分自身のケアも忘れずに

介護は、親へのケアだけでなく、自分自身のケアも大切です。十分な睡眠や食事、運動を心がけましょう。また、趣味やリフレッシュの時間も確保するようにしましょう。

一人っ子で親の介護をされている方々は、ぜひこれらのアドバイスを参考にしてください。そして、周囲の力を借りて、乗り越えていってください。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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